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<▲画像:「楽天モバイル」の「Rakuten最強衛星サービス」が2026年 第4四半期にサービス開始へ> |
あと約1年半待てば低軌道衛星とスマホの直接通信の商用サービスが登場することになる。
同社によれば、すでに低軌道衛星と市販のスマートフォン同士のエンドツーエンドでの直接通信によるビデオ通話の実験に成功したという。
さて、このRakuten最強衛星サービスだが、前述したように米AST SpaceMobileとの戦略的パートナーシップによって準備が進められている。パートナーシップ自体は2020年3月に締結され、これまでの間、商用サービス実現に向けた実験が段階的に行われている。
昨年秋の2024年9月12日には米ASTが商用の低軌道衛星「BlueBird」の打ち上げに成功している。
今回成功したスマートフォン同士でのビデオ通話については、福島県に設置した楽天モバイルのゲートウェイ地球局からの電波をBlueBird Block1に向けて発信し、衛星を介してスマホが受信。市販のスマホ同士で通話アプリを使用し、福島県と東京都間でビデオ通話を行い、成功した。
楽天グループの代表取締役会長兼社長で楽天モバイルの代表取締役会長である三木谷浩史氏は、今回の実験成功について次のように述べている。
「米国での試験成功に続き、日本でも衛星と市販スマートフォンのビデオ通話が実現し、この画期的な技術を証明できたことを大変嬉しく思います。日本で楽天モバイルは、エリアカバーの拡大のために様々な施策を講じています。しかしながら、一部の山岳地帯や離島などは基地局建設の難しさからモバイル通信の恩恵が行き届かないこともあります。また、災害大国である日本では、気候変動の影響を受け激甚化する災害に対する国民の意識は年々高まっています。『携帯市場の民主化』を掲げる楽天モバイルとしては、すべての方がモバイル通信を使用可能になる世界を目指し、本プロジェクトをさらに推進してまいります」
また、ASTの創業者であり、会長兼CEOのアーベル・アヴェラン氏も「AST SpaceMobileは強固な戦略的パートナーシップを通じて、世界をつなげていくという取り組みにおいて新たなマイルストーンに到達しました。楽天モバイルを含むパートナーの皆様は、世界中のカバレッジギャップとデジタル格差を埋めるために、他に類を見ない宇宙からのセルラー・ブロードバンド・ネットワークを初めて構築するという当社の使命に全面的に賛同してくれています」とコメントを寄せている。
衛星通信サービスが提供開始となれば、地上局でカバーできないエリア、山間部や離島等、そして災害発生時などでも通信を利用できるようになるため、非常に重要な施策。2026年のサービス提供開始が待ち遠しい。
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