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<▲画像:新料金プランが6月5日にスタート!> |
一方、現行プランのうちオンライン申込専用プランである「ahamo」は今後も新規受付が継続される。
基本的に現行の「eximo」が「ドコモ MAX」に、「eximo ポイ活」が「ドコモ MAX ポイ活」に置き換わる変化だが、中身はかなり違っている。特に大きいのがスポーツ動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」だ。
DAZNはモータースポーツの「F1」「FIA F2」などの他、サッカーや野球など様々なスポーツのライブ配信及び見逃し配信を提供しているスポーツ配信サービスの大手であり、筆者も含め加入者は多いと思う。日本でサービスを提供開始した当初、ドコモと組み、ドコモのユーザーには割引価格で利用できる「DAZN for docomo」を長年提供していた。
DAZN公式サイトから加入する一般会員よりも安価ということもあり、ドコモユーザーにはとてもありがたいサービスだった。ところが、DAZNは近年、段階的に値上げを行い、今では「DAZN Standard」の月額プランが4,200円(税込み、以下同)、年間プランが32,000円(月当たり2,667円)。値上げの動きは「DAZN for docomo」に波及し、今や月額4,200円。
ただし「DAZN for docomo」では「ahamo」や「eximo」などのユーザー、「dカード GOLD」の会員などの場合、条件次第で合計最大1,064ポイントの還元を受けることができる。
ところが、今回新たに登場する料金プラン「ドコモ MAX」と「ドコモ ポイ活 MAX」では、そもそも「DAZN for docomo」が追加料金無しで付いてくる。これは非常に大きい。
両プランの大きな違いは、月々のデータ通信量とポイ活要素にある。データ通信容量について、「ドコモ MAX」は3段階制で、「ドコモ ポイ活 MAX」はデータ利用量無制限のの完全定額だ。「ドコモ MAX」は月のデータ使用量が1GBまでなら5,698円、3GBまでなら6,798円、3GBを超えた後は無制限で8,448円止まりとなる。一方「ドコモ ポイ活 MAX」は11,748円だ。「ドコモ MAX」の上限よりも高いことには理由があり、それがポイ活要素だ。
特典の前に料金について、もう少し詳しく見ていきたい。
まずは「ドコモ MAX」だが、前述の基本料から幾つかの割引を適用させることができる。家族で3回線以上加入している場合には「みんなドコモ割」で月々1,210円割引、ドコモの継続利用期間が20年以上の場合には月々220円割引(9月末までは1GB/月超の場合に200ポイント還元)、そして「dカードお支払割」で550円割引、「ドコモ光 セット割」もしくは「home 5G セット割」で1,210円割引、「ドコモでんきセット割」で110円割引だ。
全ての割引を適用できるユーザーは多くないかもしれないが、仮に全部適用すると、月々1GBまでの場合は2,398円に、3GBまでなら3,498円に、3GB超で5,148円になる。この値段にDAZNが付いているので、もはやDAZNはほとんどタダみたいなものだ。
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<▲画像:「ドコモ MAX」の料金概要> |
割引を全く適用できない場合には、それほどお得という訳でもなくなってくる。だが、少なくとも「みんなドコモ割」か「ドコモ光 セット割」もしくは「home 5G セット割」を適用できれば、1,210円割引なので、十分魅力的だ。
そして、実はDAZN以外の特典もある。
まず、「Amazonプライム」にドコモから登録した場合、最大6カ月間、月額会費相当の600円が月額料金から割り引かれる。その後も、毎月「dポイント(期間限定・用途限定)」が120ポイント還元される。加えて、Amazonでの買い物の支払いを「d払い」で行うと、上限100ポイントまでの制限はあるものの通常の進呈分に1%加算した「dポイント(期間・用途限定)」が進呈される。
もう一つの特典は国際ローミングだ。「ドコモ MAX」では9月以降、月間利用可能データ量を海外200以上の国と地域で30GBまで追加料金なしで利用できるようになる。
また、動画配信サービス「Leminoプレミアム」へ入会した場合、最大6カ月間、「dポイント(期間・用途限定)」が900ポイント進呈される。
次に「ドコモ ポイ活 MAX」だが、内容のベースは「ドコモ MAX」と共通だが、月々のデータ量が最初から利用量無制限だという点と、ポイ活要素が違う。
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<▲画像:「ドコモ ポイ活 MAX」の料金の概要> |
ポイ活要素、すなわちポイント特典については、「dカード」または「d払い(dカードからの支払い、電話料金合算払いからの支払い<dカード/口座振替/請求書払い>、d払い残高からの支払い)」を利用する方は、通常ポイントに加え、1決済ごとに最大10%の「dポイント(期間・用途限定)」が進呈される。ただし、上限が設けられていて、月あたり5,000ポイントまで。
ポイント進呈率はカードの種類に応じて異なる。「dカード PLATINUM」なら10%、「dカード GOLD」または「dカード GOLD U」なら5%、「dカード」なら3%だ。
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<▲画像:「ドコモ ポイ活 MAX」のポイント特典の概要> |
また、マネックス証券での積立特典もある。
とても魅力的な新料金プランだが、DAZNを抜きで考えると、実は「eximo」「eximo ポイ活」からは若干の値上げになるので注意して欲しい。
というのも、「eximo」は「ドコモ MAX」と同じく3段階制のプランだが、1GBまでで4,565円、3GBまでで5,665円、3GB超で7,315円、これに全ての割引を適用した場合は順に月額2,178円、3,278円、4,928円だが、割引適用前後どちらでも「ドコモ MAX」より高い。
そのため「eximo」「eximo ポイ活」ユーザーは、自分の場合がどうなるのか計算した上で料金プランの新旧比較を行う必要がある。
だが、すでにDAZNを利用中の方、今後DAZNに入ることを考えている方の場合は、ドコモの携帯代+通常のDAZN代よりも「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」の方が安くなる可能性がある。
筆者の場合も安くなる。とはいえ、DAZNの既存ユーザーで年間プランに加入済みの場合は厄介で、大抵のユーザーがスポーツのオフ中に更新しているのではないかと思う。であれば、ちょうど32,000円を払ったばかりだろう。そうなると6月5日からのスタート時から「ドコモ MAX」に切り替えるという訳にもいかないだろう。その場合はDAZNの次回更新直前に切り替えを検討することになると思う。
しかし、これからDAZNに入る方の場合は、おそらく別個に入るよりも「ドコモ MAX」もしくは「ドコモ ポイ活 MAX」の方が安価になる例が多いと思うので、その方がいいだろう。
情報元、参考リンク