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<▲画像:「メルカリモバイル」が登場!> |
メルカリモバイルではNTTドコモ(以下、ドコモ)の回線を使ってサービスを提供する。そのため、通信可能エリアはドコモの通信サービスとなる。ただし、将来的にはau回線でもサービスを提供予定だという。
格安SIMの場合、どれほどの帯域を借りているのかどうか、ユーザー数、制御方法などによって実際の通信速度が大きく変わるため、メルカリモバイルの通信品質がどのようなレベルにあるのかは、実際に試すか、口コミが揃わないことには分からないだろう。
そのため、急ぎでなければレビュー、口コミが出てくるのを待った方が無難だろう。
一方で、既存の格安SIMサービスとは異なる特徴を持って登場するサービスなので、すぐにでも体験してみたい、という方もいるかもしれない。しかし、まずはiOS版の「メルカリ」アプリからしか申し込みできないので、その点には注意したい。メルカリモバイルはメルカリアプリから申し込む形だが、Android対応は後日とのこと。また、iOS版についても、段階的対応とされている。
また、当面はeSIMのみの対応で、nanoSIMには非対応なので、加入の際は自分が使うスマホがeSIMに対応しているかどうか事前に確認する必要がある。
さて、そのメルカリモバイルの料金プランは2種類だ。
一つは月額990円(税込、以下同)で、月間データ容量が2GBのプラン、もう一つは月額2,390円で月間データ容量が20GBのプランだ。いずれのプランでも音声通話、SMS、データ通信が可能。
そしてメルカリモバイルでは、他にない特徴としてデータ容量のユーザー間売買機能がある。データ容量が余った、余るユーザーと、足りないユーザーをマッチングさせ、1GB単位で売買できるようになっている。
通常メルカリモバイルから公式にデータ容量を追加購入する場合は、1GBあたり550GBだが、ユーザー間売買では200円から500円の価格帯になる。そのため、購入者としては安く購入できることになり、販売者としては余った、もしくは余りそうなデータ容量を無駄にせずに料金の一部を回収できることになる。
売買価格はユーザーが決めることができ、その範囲は前述したように200円から500円まで。注意したいのは、取引完了時には販売手数料が10%徴収されること。
また、追加購入したデータ容量は出品できない。
販売者側は、売買取引が完了したデータ容量の売り上げはメルカリの残高にチャージされ、メルカリもしくはメルペイでも利用可能となる。
なお、メルカリモバイルでは料金プランで定められたデータ容量の余りを翌月繰り越しすることはできないので、販売するかどうか、要するに出品するかどうかは、実際に余った後に行うというのではなく、どちらかというと、余りそうだと分かった時点で出品することになるだろう。
例えば、20GBのプランに加入し、実際には10GBくらいしか使わないユーザーの場合、売ろうと思えば、毎月10GBを出品できることになる。そして全て単価200円で完売できれば、10×200=2,000円で、10%の手数料を差し引いても1,800円が残る。料金プランの料金は月額2,390円なので、差し引き590円だ。月間10GBで実質590円だと考えると、安い。
また、1GB200円以上の価格で売れれば、もちろん、さらに実質の料金を引き下げることができる。
とはいえ、実際に売買がどれくらい行われ、どれくらい売れるのかは分からない。その実態も含めて注目のサービスになりそうだ。
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