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「d払い」がオフライン使用可に!地下や繋がりにくい場所、通信障害時も安心!ただし条件にも注意

NTTドコモ(以下、ドコモ)は29日、決済サービス「d払い」において画期的な新機能を提供開始した。それはスマートフォンがネットワークに接続していない状態でも支払いをできる機能だ。新機能といっても、特に個別の名称が付けられている訳ではない。

<▲画像:便利な新機能が登場>

対応するプラットフォームはAndroidとiOSで、今回の新機能は両方に最初から対応している。ただし、当然だが「d払い」アプリはアップデートしておく必要がある。Android版の「d払い」アプリの場合はバージョン「7.01.0」以降、iOS版では「7.1.0」以降だ。繰り返しての説明になるが、これはOSのバージョンではなく、「d払い」アプリのバージョンだ。

さて、従来であれば「d払い」での支払いを行う際には、スマートフォンがネットワークに繋がっている必要があった。ネットワークは4G LTEや5Gといったモバイル通信の他、Wi-Fiでも構わないが、通信できる状態でなければ使えなかった。

そのため、地下や都心部で混雑した場所、ビルが密集した場所など、電波が届きにくい場所、そして最も厄介な例として通信障害が発生している時などは、「d払い」での支払いができない、もしくはやり直したり、といった問題が生じる可能性がある。

ところが、今回新たに導入された機能によって、そうした場合でも「d払い(コード決済)」において、決済用のバーコードやQRコードの表示と使用は可能になる。

この機能を利用するにあたっての事前の設定は不要で、ネットワークに接続していない場合や接続が不安定な場合には、自動的に本機能専用の支払い画面に切り替わるようになっている。

ただし、今述べたように、このオフライン支払いに対応しているのは、「d払い(コード決済)」でユーザーのスマートフォンの画面に表示したコードを、お店が読み取る方式のみ。とはいえ、ネットワーク不要で使える、というのは、とても便利だし、お店が読み取るコード決済であればオフラインでも使える、ということは覚えておくべきだろう。

とはいえ、色々と条件もあるので、注意しておきたい。

まず、この、オフライン時もしくは接続不安定時に表示される支払い画面への自動切り替えが行われるためには、過去1週間以内に「d払い」アプリを起動している必要がある。すなわち「d払い」の使用頻度が少ないユーザーの場合、いざという時に、この新機能を使えない可能性が高い。せめて1週間以内の間隔ではアプリを起動しておく必要がある。

加えて、エラーが起きたり初期設定が未完了の場合もダメだ。アプリを起動したときにバーコード取得ができている必要がある。その状態でのアプリ起動が1週間以内、という意味になる。

さらにユーザーのスマートフォン側はオフラインでも構わないが、読み取るお店側の決済端末はネットワークに接続している必要があるので、何らかのトラブル等でお店側まで通信障害が起きているような状況下では使えない。

そして注意点として、この新機能においてはオートチャージ機能は使えない。これは当然といえば当然だろう。ネットワークに接続できていない状態であればオートチャージはできなくて当たり前だろう。支払い時に残高が不足している場合も、もちろん使えない。また、「dカード」以外のクレジットカードからの支払いに設定している場合にも、新機能での支払いはできない。

さらに、この新機能での決済には一定期間内での利用上限回数が設定されている。それは、過去24時間で5回まで、過去30日間で10回まで、というもの。すなわち、最大でも約1カ月で10回までなので、あまりに頻繁には使えないということになる。さすがにそれほど頻繁に電波が繋がらない場所で「d払い」を使いたい機会は災害時でもなければ無いとは思うが、一応注意したい。

<▲画像:新機能の概要と主な注意点など>

他にも細かな条件、注意点があるので、一度、軽くでも目を通しておいた方がいいだろう。

いずれにしても、スマホ決済サービスは「d払い」に限らず通信障害発生時などに必ずと言っていいほど多くのトラブルが発生して不満の声が上がるので、今回の新機能によって「d払い」は、かなり便利になったといっていいかもしれない。

情報元、参考リンク
ドコモ/プレスリリース(PDF)
d払い公式サイト内のガイドページ/ネットワーク接続が不安定なときの支払い

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