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スマホの心臓部を担う英Armがアストン・マーティンF1チームと提携!

英Arm(ソフトバンクグループ傘下)は8日、「Aston Martin Aramco Formula One Team」(アストン・マーティン・アラムコ・フォーミュラ・ワン・チーム)と提携したことを発表した。今回の発表は米ラスベガスで開催中の世界最大級のエレクトロニクスショー「CES 2025」の場で行われた。

<▲画像:チームのF1アカデミー部門の責任者も務めるジェシカ・ホーキンス(左)と、2024年シーズンのF1アカデミーに参戦したティナ・ハウスマン(右)>

最も注目すべき点は、今回のパートナーシップの期間が2025年の一年間だけでなく、複数年に及ぶことだ。アストン・マーティンF1チームは2026年シーズンより日本のホンダからパワーユニット(エンジンを含む駆動ユニット)の供給を受けることが決まっており、すでに日本からは最も注目を受けるチームの一つとなっている。

そのため、日本のF1ファンにとっても、アストン・マーティンF1チームが新たなパートナーを得たことは嬉しいニュースと言っていいだろう。

同社によれば、今回のパートナーシップは、ITとモータースポーツ、双方の分野で人材を育成していける素晴らしい機会になるという。

同社のチーフ・マーケティング・オフィサーを務めるAmi Badani氏は「今回のパートナーシップと、それが技術とモータースポーツにもたらす恩恵に興奮しています。両社が、公平性と包括性に関する価値観を共有し、技術革新に対する情熱が似ていることは、当初から明らかでした。 この新しいパートナーシップによる協力では、我々は双方の分野で有意義な影響を与えることになるでしょう」と述べている。

実際、今回のパートナーシップにおける大きな目的の一つに前述したような人材育成が挙げられている。具体的には、次世代を担うエンジニア、レーシングドライバーなどの育成だ。

ドライバーについての動きとしては、アストン・マーティンF1チームにおける「F1アカデミー」部門の責任者を務める女性ドライバー、ジェシカ・ホーキンスがArmの公式アンバサダーに就任したという。

さらにArmはジェシカ・ホーキンスのドライバーとしてのキャリアもサポートする。ジェシカ・ホーキンスがル・マン24時間レースやF1への参戦を目指す夢、そしてモータースポーツ界での成長をサポートしていくという。


アストン・マーティンF1チームは、F1史上最も優れたデザイナーと称えられるエイドリアン・ニューウェイ氏がレッドブルから移籍し、今春から仕事を開始する予定。そして2度のワールド・チャンピオンであるフェルナンド・アロンソはニューウェイ氏とホンダが再びタッグを組む2026年シーズンのマシンで、自身3度目となるタイトル奪還を目指している。

ホンダとレッドブルの育成ドライバーであり、今ではF1で確固たる評価を確立したトップドライバーの一人、角田裕毅選手については現在の各ドライバーの契約状況を見る限り、2026年シーズンからのアストン・マーティンF1チームへの移籍は不可能だが、将来的な加入が期待されている。ただし、角田選手は昨年中に複数のチームから移籍のオファーがあったにも関わらず、レッドブルが阻止したとされており、結果的に2026年の行先が無い状況へと陥っている。最悪の場合は2026年シーズンのF1のレギュラーシートそのものを得られないため、まずは来シーズンのシート確保が最優先だろう。

アストン・マーティンF1チームは、ホンダ、ニューウェイ氏、アラムコ、最新の拠点、最新の風洞施設、今回のArmなど複数のパートナー獲得など、あらゆる要素を整え、真のトップチームへのステップアップを果たそうとしている。そこに将来、角田選手がリードドライバーとして参加して欲しいと、日本の多くのF1ファンが願っているだろう。

情報元、参考リンク
Arm/プレスリリース
アストン・マーティンF1チーム公式サイト

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