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au、スマホとStarlink衛星の直接通信サービスを2025年春に提供開始へ

KDDIは25日、米Space Exploration Technologies(以下、スペースX)との業務提携によって準備を進めているスペースX社の通信衛星「Starlink」とauのスマートフォンとの直接通信を利用できるサービスの提供時期が2025年春になることを明らかにした。

<▲画像:auスマホとStarlink衛星との直接通信の実験での写真>

また、それに先立ち、年内に一部の方を対象としたベータ版のサービスを提供するという。

<▲画像:衛星とスマートフォンの直接通信の仕組みについて>

そもそもStarlink衛星との直接通信サービスの実現に向けた動きは2023年8月30日に米スペースX社と結んだ業務提携によって開始された。衛星通信であれば、空さえ見える場所であればどこでも繋がるため、災害時などの他、山間部や島しょ部など、地上からの通信エリアの構築が困難な場所であっても通信できる、という非常に大きな利点がある。

そして今年の10月には、実際にStarlink衛星とauスマホとの直接通信サービスの実証実験に成功。沖縄県久米島で実施された実験では、地上の通常の通信エリアから外れた圏外状況下において、auスマホとStarlinkを直接通信し、SMSの送受信ができることが確認されている。

<▲画像:SMSの送受信に実験で成功>

さらに今回、24日までに総務省から携帯電話端末で衛星直接通信を行うための免許が交付され、米国連邦通信委員会から商用ライセンスに基づくStarlink衛星の電波発射の許可を受けたという。

その結果、25日にStarlink衛星からの電波を発射し、年内にベータ版サービスを提供するという。


このベータ版サービスを通じて全国各地域で技術検証を行ったのち、2025年春より本格提供を開始する予定。日本の場合、地震が多いだけでなく、台風、豪雨、大雪など、様々な自然災害の脅威があるだけに、衛星通信サービスの環境が整うことは非常に重要なことだと言える。

ただし、現時点では本格提供サービスの料金等の詳細についてはまだ明らかにはされていない。

情報元、参考リンク
KDDI/プレスリリース

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