<▲画像:「Android XR」でのナビゲーション利用例> |
その最初のAndroid XR採用ヘッドセットは「Project Moohan」。もちろんこの名称は開発コードに過ぎず、最終的な製品名は分からないが、2025年に発売予定なので、そう遠くない内に正式名称も明らかになるだろう。
また、このProject Moohanは、一般的なVRゴーグルデバイスに近い形状を持つ製品で、メガネ型ではない。ゴーグル部分を固定するため、後頭部を支えるサポートパーツとバンドで繋いでいる。
ゴーグルタイプの場合、さすがに数時間など長時間連続して装着するのは物理的な負荷が厳しいが、メガネ型であればストレスは少なく、長時間の使用も可能になる。
当然、そのようなメガネ型のデバイスも開発予定だというし、一日中装着することも想定しているという。
<▲画像:翻訳も手軽> |
メガネ型デバイスの場合は、外を歩きながらでも使えるため、街中に外国語の看板などがあった場合でも、スマホを取り出してカメラを向けるようなことをせず、スムースにその看板上に翻訳テキストを重ねて表示するようなこともできる。
<▲画像:「Android XR」でのブラウザの利用例> |
また、仕事に近いような作業を行う場合でも、リアルのキーボードなどがしっかりと自分の視界に見えた上で、その視野にAndroid XRのソフトウェア、アプリの映像を重ねたり、ズラして表示できるので、まさに拡張現実での作業環境が登場することになる。
このようなXRプラットフォーム、アプリは「Quest」シリーズで知られるMeta社など他社も手掛けているが、なんといってもGoogleの場合は、既存のAndroidアプリの膨大な資産の存在が大きい。もちろん、Android XRへの最適化が行われているアプリでなければ完全な使い勝手は提供されないだろうが、どう考えても、他プラットフォームよりもスタートの時点で利便性で勝っている。
<▲画像:「Android XR」でも「Google Play」でアプリのインストールができる。もちろんGoogle純正アプリも利用できる> |
最終的には日本でいつAndroid XRデバイスを利用できるようになるのかが気になる所だが、まずは非常に楽しみなプラットフォームだ。