<▲画像:2024年11月10日時点で812万回線突破> |
楽天モバイルには複数の通信サービスが存在するが、この数字は、通信キャリア事業(MNO)における契約回線数の他、「Rakuten Turbo」や「Rakuten最強プラン ビジネス」、その他MVNEやMVNOも含めてのもの。
直近の推移は、10月18日に800万回線、その前は9月12日に784万回線、8月7日に770万回線と、約5週間ほどで15万前後の増加ペースとなっていた。
今回も同程度のペースを維持しており、今年度末までには900万回線にかなり近づくだろう。
<▲画像:楽天モバイルの業績も向上> |
そしてこれまでの間、楽天モバイルは収益の面から言えば、厳しい状況が続いてきたが、MNOへの設備投資本格化後として初めて、営業利益四半期黒字化を達成したほか、グループサービスの利用促進剤としても機能しているという。
<▲画像:楽天モバイル契約がグループサービス利用の促進剤に> |
楽天モバイルのユーザーは、非契約者と比べて、グループサービスにおける流通総額が高いという。具体的には楽天市場では+47.9%、Rakuten Travelでは+13.5%、Rakuten Cardでは+26.8%という。
また、楽天モバイルはNTTドコモ(以下、ドコモ)やau、ソフトバンク(ワイモバイル含む)と比べて通信キャリア事業への参入が遅かったこともあり、自社回線の整備が遅れているという課題が常に付きまとってきた。しかし、徐々に楽天回線の品質は向上しており、実際にユーザーから繋がりにくいという不満の声が多い場所についても改善を進めているという。
<▲画像:東京メトロなど地下エリアでの通信品質も改善へ> |
具体的には地下鉄では共用基地局の帯域幅を5MHzから20MHzに拡張することを進めているし、屋内施設についても屋内基地局の整備を進めているという。また、ビル間など電波が届きにくい場所についても回折性に優れるプラチナバンドの導入によって解消中だという。この辺りは実際にはまだ時間が掛かるだろうが、筆者も楽天モバイルの長期ユーザーの一人だが、実感として改善してきていると思うし、契約者数の増加ペースが衰えていないことにも納得できる。もちろん、依然として平均的な最高速度は先行3キャリアには劣ると思うが、実用上問題が生じるような低速になる機会はほとんどないように思う。
そして、自然災害の多い日本においては衛星通信サービスの準備状況も気になるところだが、AST SpaceMobileとのプロジェクトの進捗として、日本全域をカバーするサービスの提供開始は2026年内にも実現の予定。2022年9月に試験衛星の打ち上げに成功し、10月には実証実験用の福島ゲートウェイのインストールが完了、11月には試験衛星のアンテナ展開に成功し、翌2023年4月にはついに試験衛星とスマホの直接通信に成功している。
<▲画像:「AST SpaceMobile」とのプロジェクトの進捗> |
その後も準備は進められ、今年の9月には商用衛星「Block 1 BlueBird」を5機打ち上げ、アンテナ展開も成功している。今回の衛星は試験衛星ではなく商用衛星であり、いよいよ準備が最終段階に近づいてきている。
また、通信各社は年末年始に向けて例年様々キャンペーンを実施するので、楽天モバイルの今後のキャンペーン展開についても注目していきたいところだ。
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