<※資料「電気通信番号計画の変更等について」より> |
電気通信番号計画については、実のところ「060」始まりの携帯電話番号の開放だけが変更点ではないが、一般消費者にとっての注目ポイントはそれに尽きるだろう。
現在、携帯電話番号として使用されているのは「090」で始まる番号、「080」で始まる番号、そして「070」で始まる番号だが、過去に「080」や「070」番号が開放された時と同様、番号の枯渇が懸念される状況が再び訪れている。
そのため今回、「060」始まりの番号を開放するため規定の見直しが行われる。
<※資料「電気通信番号計画の変更等について」より> |
実際にどのような状況なのかというと、「090」と「080」で始まる番号はすでに割当完了済みで、残るは「070」始まりの番号のみとなっている。その数は約530万件。非常に少なくなっていることは誰の目にも明らかだ。
そこで「060」始まりの番号を開放する。これによって携帯電話番号の指定可能数が現在の2億7,000万件から3億6,000万件へと増える。
<※資料「電気通信番号計画の変更等について」より> |
なお、実際に「060」始まりの番号の割当が開始される時期は2024年12月となる見込み。
携帯電話番号の変遷については記事冒頭の画像を参照して欲しいが、1999年に「090」始まりの番号からスタートし、僅か3年後の2002年には「080」が追加、この時点で割当可能容量は1億8,000万件になっていたため、その後しばらくの間は十分だったが、2013年に「070」番号も追加開放された。その翌年にも2,000万件の追加があったが、今回の「060」番号開放まで再び約10年が経過したことになる。
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