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ドコモのSIMカードに製造不良発覚。2021年12月~22年10月製造品で「GD06」番の一部カード。格安SIMも対象。交換対応へ

NTTドコモ(以下、ドコモ)は8日、一部の「ドコモUIMカード」(一般に「SIMカード」)について製造工程における一部の処理の不足により、今後不具合が発生して通信ができない状態となる恐れがあることが判明したと発表した。

<▲画像:対象となる「ドコモUIMカード」(SIMカード)のイメージ>

現在問題なく通信できているSIMカードであっても、今回の製造不良の対象品は今後通信できなくなる可能性があるため、ドコモは正常品への交換対応を行う。

対象のSIMカードの数は約93万枚。これには、ドコモのユーザーの他、「OCN モバイル ONE」などドコモ回線を使っている格安SIM等のMVNOユーザーも含まれる。

具体的にはドコモユーザーだけで対象カード数は約33万枚、「OCN モバイル ONE」で約18万枚、「OCN モバイル ONE」以外のMVNOで約42万枚に上る。もちろん、交換対応はドコモユーザーだけでなく、格安SIMユーザーについても対応されるが、そちらについては格安SIM事業者が行うため、事業者の案内を確認する必要がある。

対象のSIMカードは「ドコモUIMカードVer.6(ライトブルー)」で、2021年12月から2022年10月に製造された製品の内、「GD06」で始まる製造番号(15桁)の一部。製造番号はSIMカード自体に印字されているので、スマートフォン等の端末の電源をオフにして、SIMカードスロットから取り出して確認できる。

ドコモでは今後、正常品への交換に関する案内ハガキを10月中旬頃から順次郵送し、交換方法を案内する。この案内に沿ってカードを交換する場合、もちろん費用は発生しない。

また、ドコモは本件におけるSIMカード交換について、郵送でのSIMカードの返却をお願いすることはないと注意している。

すなわち、万一、郵送でのSIMカードの返却を行う必要がある等の内容が記載された不審なメール、SMS等を受信したとしても、それはドコモが送ったものではないため、決して対応しないようにしたい。今回の件は約94万枚と大規模な不具合事象であるため、悪意のある第三者が便乗して詐欺メールや詐欺SMSを大量に送り、ユーザーの個人情報を不正に入手しようと試みる懸念は十分に考えられる。細心の注意をしたい。

そして格安SIMについては、対象のSIMカードの交換対応は、ドコモではなく、その事業者が行うため、事業者の案内を必ず確認して欲しい。例えば筆者の場合、利用しているスマホの内、IIJmioのSIMカードが対象だったが、案内はメールで来ている。事業者によって交換についての案内の方法、交換方法は異なるので、重ねてになるが注意して欲しい。主な事業者の案内ページは下記リンク先の通り。

すでに「IIJmio」や「mineo」「BIGLOBEモバイル」などでは案内が始まっている。

情報元、参考リンク
NTTドコモ/一部のドコモUIMカードにおける通信不良について
IIJmio/IIJmioモバイルサービスのタイプD回線の一部SIMカードにおける通信不良について
mineo/【D】DプランSIMカードの一部における通信不良の対応
BIGLOBEモバイル/「BIGLOBEモバイル」タイプDにおける一部のSIMカードの通信不良について
イオンモバイル/【重要】「NTTドコモ回線」一部のSIMカードの通信不良と無償交換のお知らせ
日本通信/一部のドコモUIM(SIM)カードにおける通信不良について

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