<▲画像:「AQUOS sense9」。左から順にブラック、ホワイト、コーラル、グレージュ、ブルー> |
通信キャリアは4社全てが取り扱い、格安SIM各社や量販店などでSIMフリーモデルも展開される。恐らく今回のAQUOS sense9もミドルエンド端末としては有力機種の一つになるだろう。
なお、基本仕様は各社共通だが、メモリ/ストレージ容量別モデルとカラーバリエーションの取り扱いが異なる。もちろん販売価格、適用可能なキャンペーン等の割引施策も違うし、発売日もだ。発売日については、NTTドコモ(以下、ドコモ)、au/UQ mobile、ソフトバンクが11月7日、楽天モバイルとSIMフリーモデルは11月21日の予定。
それでは、AQUOS sense9の概要、各社の取り扱い状況などを見ていこう。
AQUOS sense9について
AQUOS sense9の概要
AQUOS senseシリーズも、少し前のハイエンドスマートフォン並みの仕様、性能になってきた。OSはAndroid 14、CPUはQualcommの「Snapdragon 7s Gen 2」、メモリは前述したように6GBもしくは8GBで、ストレージは128GBか256GB。多くのユーザーにとってほとんどの用途で全く問題なく動くパフォーマンスを示してくれるだろう。
そしてディスプレイは約6.1インチの「Pro IGZO OLED」を採用。解像度は2,340 x 1,080ドットで、1~240Hzの可変リフレッシュレート対応。最大240Hz駆動で、とても滑らかな表示が可能なうえ、明るさも旧モデル比で最大約4倍に向上。屋外、日差しの強い日などには特に見やすくなるはずだ。
<▲画像:ディスプレイ、スピーカー、カメラなどについて> |
また、オーディオ設計にも気を配っているという。ステレオスピーカーは左右それぞれが端末の上下の角に配置され、下側はBOX構造にすることで音圧を増し、迫力あるサウンドを実現したという。左右のステレオバランスについては実際に色々な音源を聞いてみないことには分からないので、できれば実機で確認したい。
搭載バッテリーの容量は5,000mAhで、省電力性能に優れるPro IGZO OLEDとの組み合わせによって、フル充電状態から1日10時間の利用で2日間持つという。もちろん使い方によって差は生じるが、バッテリー容量が大きいので、実際、かなり持ちそうだ。
通信関連ではモバイル通信はGSM、3G、4G LTE、5Gに対応し、参考までにSIMフリーモデルは下記の周波数帯(バンド)に対応している。
- 5G:n1/n3/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n79
- 4G:B1/B2/B3/B5/B8/B12/B17/B18/B19/B21/B28/B38/B40/B41/B42
- 3G:B1/B2/B5/B8
- GSM:850/900/1,800/1,900MHz
SIMカードはnanoSIMとeSIMのデュアル対応仕様。
Wi-Fiは残念ながらWi-Fi6には非対応。具体的には、IEEE802.11a/b/g/n/acまで、Bluetoothは5.1。
また、生体認証は指紋認証と顔認証に対応する。その他、「おサイフケータイ」(FeliCa)およびNFC対応、外部メモリとしてmicroSDカードにも対応、防水・防塵、耐衝撃仕様など。
最後にカメラだが、前面のインカメラは約3,200万画素のシングルセンサーカメラで、F値2.2のレンズを搭載する。背面のアウトカメラは、デュアルカメラ仕様で、一つは約5,030万画素の標準カメラで、F値1.9のレンズ、光学式手振れ補正対応。もう一つは約5,030万画素、F値2.2の広角レンズ採用の広角カメラ。
約2.5cmまでの接写から超広角まで幅広くサポートできる。
販売チャネル、価格、発売日など
AQUOS sense9にはメモリとストレージ容量の組み合わせの違いとカラー、そして通信キャリア向けモデルかSIMフリーモデルかという違いが存在する。メモリ/ストレージ容量は、6GBメモリ・128GBストレージのモデルと、8GBメモリ・256GBストレージのモデルの2種類。
この内、ドコモ、au/UQ mobile、ソフトバンク、楽天モバイルは、6GB/128GBモデルのみを取り扱い、SIMフリーモデルでは8GB/256GBモデルも販売する。
次にカラーバリエーションだが、全部で6色が用意されている。「ブラック」「ホワイト」「コーラル」「グレージュ」「ブルー」「グリーン」だ。そして、どのカラーを取り扱うのかは販売チャネルによってかなり違う。下記の通りだ。
- ドコモ:ブラック、ホワイト、コーラル、ブルー(オンライン販売のみ)、グリーン(オンライン販売のみ)
- au/UQ mobile:ブラック、ホワイト(オンライン販売のみ)、コーラル、ブルー、グリーン(オンライン販売のみ)
- ソフトバンク:ブラック、コーラル、ブルー
- 楽天モバイル:ブラック、ホワイト、ブルー
- SIMフリーモデル:ブラック、ホワイト、コーラル、グレージュ、ブルー
ブラック、ホワイト、コーラル、ブルーは概ねどこでも扱っているが、グリーンはドコモ、au/UQ mobileのオンラインショップのみで、グレージュはSIMフリーモデルのみ。
<▲画像:ドコモ向け「SH-53E」。左から順にグリーン、ブルー、ブラック、コーラル、ホワイト> |
格安SIMは、すでに「mineo」と「J:COM MOBILE」が取り扱うことを明らかにしているが、今後、続々と各社から取り扱いが表明されると推測されるので、購入を考えている方は時々、各社のサイトをチェックしてみよう。
価格は概ね6万円台。ドコモは67,100円(税込、以下同)、au/UQ mobileは64,900円、ソフトバンクは69,840円、楽天モバイルは57,900円、mineoは57,024円、J:COM MOBILEは68,040円。
もちろん各社、返却を前提とした施策、純粋な割引施策やキャンペーンなどがあるので、実際のコストは変わってくる。各社のオンラインショップへのリンクは下記の通り。
- ドコモオンラインショップ
- au Online Shop
- UQ mobile
- ソフトバンクオンラインショップ
- 楽天モバイル公式サイト
- mineo
- J:COM MOBILE
- IIJmio
- イオンモバイル
- NUROモバイル
なお、格安SIMについては本記事執筆時点では取り扱いが判明していないサービスが多いが、AQUOS senseシリーズは通常、多くの事業者が扱うので、今回もそうなると予想される。また、そもそもAQUOS sense9は、ミドルエンド端末として非常にオーソドックスな仕上がりに見えるため、実際にかなりヒットする可能性を秘めていそうだ。
情報元、参考リンク