<▲画像:「Nothing Ear (open)」の着用イメージ> |
一方、日本向けの公式サイトではまだ予約受付は始まっていないが、日本市場での価格は判明しており、24,800円(税込、以下同)となっている。最近の為替レートは1ドル140円台で推移しているが、少し前まで150円台だった上、依然として更なる円安懸念がある。
さらに為替レートのみならず燃料価格含めた輸送費など、様々なジャンルの物価高が続いていることもあり、本記事執筆時点での日本円換算価格よりも高額設定となるのは致し方ないのかもしれない。
いずれにしろ、24,800円ということで、オープンイヤータイプのイヤホンとしては、やや高額の価格帯の製品になる。
さて、そのNothing Ear (open)だが、製品名に「open」とあるように、また見た目からも分かるように、オープンイヤータイプのワイヤレスイヤホン。最近は各社がこのジャンルのイヤホンをリリースしており、オーディオ製品界隈では活況を呈している。
個人的にもオープンイヤータイプのイヤホンは非常に気に入っており、動画視聴やゲームには特に向いていて、迫力ある音場で開放感あるサウンドを楽しめる。それでいて耳穴を塞がないため環境音も聞こえる。この特徴はウォーキングやランニングなどの運動時の使用はもちろん、一般的な外出時の使用においても利点を発揮する。クルマの音など環境音が聞こえるので安全性を確保できるためだ。
耳穴を塞がないという意味では、Nothing Ear (open)は耳穴の淵から物理的に数mm離れるということはなさそうなので、接触負荷はゼロではなさそうだ。例えば1MORE S50などの場合(1MORE S50のレビュー記事参照)、耳穴の淵との接点はシリコン製のイヤーパッドのみなので物理的な負荷はほとんどない。
その一方で、イメージ画像を見る限り、Nothing Ear (open)は若干物理的負荷はありそうに見える。とはいえ、一般的なイヤホンと比べれば、負荷は限りなく小さいだろう。
Nothing Ear (open)の製品ページには、まるで何も付けていないかのような装着感だと紹介されている。
耳への装着、固定にはフックを用いる。イヤホンのハウジング部、フックの根本、フックの先による3点支持になるようだ。オープンイヤータイプのイヤホンの中では比較的しっかりと耳に保持されそうだ。
それもあってか、Nothing Ear (open)は、ランニング、サイクリング、さらにはスケートなど様々な運動での動きにも耐えられるという。フックの軸にはニッケル・チタンワイヤーを採用し(恐らく表面はシリコンコーティング)、柔軟性がある。重さはイヤホン片側で8.1g。
バッテリーによる連続駆動時間は音楽再生なら約8時間、通話なら約6時間。充電ケースのバッテリー分を含めると、音楽再生なら約30時間、通話なら約24時間可能。また、充電は約10分で約2時間分の音楽再生もできる。バッテリー容量はイヤホンに64mAh、充電ケースに635mAh。
<▲画像:「Nothing Ear (open)」。シースルーデザインはNothing製品ならでは> |
Nothing Ear (open)はデザイン面でも大きな特徴を持つ。「Nothing Phone」シリーズ同様、シースルーデザインが採用され、スピーカーハウジングをカバーするパーツがクリアで、若干内部構造が見えるようになっている。
さらに充電ケースはカバーがシースルーのクリアパーツで非常にオシャレでカッコいい仕上がりだ。ケースの厚みは約19mmと薄く、ポケットにも収納しやすそうだ。
<▲画像:充電ケースもクリアパーツを用いたシースルーデザイン> |
なお、その他のスペックを紹介すると、まず、Bluetoothは5.3対応で、コーデックはAACとSBC対応。連携できるスマートフォンの要件はAndroidがAndroid 5.0以降、iOSがiOS 13以降。
防水仕様はIP54相当で、これはイヤホンだけでなく充電ケースも同様。充電ケースも防水仕様というのは珍しいかもしれない。
<▲画像:「Nothing Ear (open)」の内容物> |
Nothing Ear (open)はとにかくデザインが特徴的で、唯一無二。デザイン優先で購入したくなる魅力がある。
とはいえ、どのイヤホンの記事でも同じようなことを書いているが、イヤホン、ヘッドホンは耳への物理的負荷の大小は人それぞれ異なるので、可能なら実機を試用することを勧めたいし、サウンドの品質やバランスの好みも人それぞれ違うので注意したい。
なお、日本でも25日の日中には事前予約の受付が開始されるのではないかと考えられるので、関心がある方は何度か公式サイトをチェックしてみよう。また、Amazonでも同様に予約販売が行われるものと推測される。