<▲画像:「DASUNG Paperlike Color」の使用イメージ> |
今回SKTがリリースしたのはDASUNGの「DASUNG Paperlike Color」。SKTはDASUNGの販売代理店として、すでに幾つかのモニター製品も販売しているが、新製品のDASUNG Papaerlike Colorは、25.3インチのカラーE Inkディスプレイを採用したモニターで、初のカラー表示対応モデル。
DisplayPortやHDMIのほか、USB Type-C端子も備えるため、PC、タブレットなど様々な機器を接続できる。
解像度も3,200 x 1,800ドットと高精細なので、PC用途にも問題ないレベル。加えて、DASUNGの製品は過去のモデルもそうだが、PC用途にも耐えられるほどの高速描写が可能な映像処理エンジンが非常に大きな魅力となっている。
<▲画像:「DASUNG Paperlike Color」のディスプレイ> |
筆者自身、過去にDASUNGのモニターを使っていた時期があり、実際に実用に耐えられるギリギリのレベルはあった。ギリギリと書いたのは、もちろん一般的なLCDや有機ELのモニターと比べると描画が遅く、不満を感じないこともないため。しかし、文書作成、Officeデータの扱い、Webサイトの閲覧などは問題なくできたし、スクロール表示、マウスカーソルの描画も実用レベルだった。ただ、筆者が使った製品は13.3インチと小さかったので根本的にPC用のメインディスプレイとしては厳しかった。その点、25.3インチならサイズの点では問題ないだろう。
今回のDASUNG Papaerlike Colorは、紹介動画を見る限り、より改善しているようにも感じるし、そもそもカラーになったことで、明らかに各アプリのUIはもちろん内容も視認性が上がり、白黒モデルと比べて格段の違いが生じているように感じる。
ちなみに、YouTubeにはいくつかの紹介動画、レビュー動画が上がっているが、マウスカーソルのスピード、画面のスクロール速度や描画品質は、モニターの設定、モードによって大きく異なるので、何かの動画を一瞬見ただけでパフォーマンスを判断しないよう注意して欲しい。これはDASUNG Paperlike Colorに限らず、DASUNGの他の製品やBOOXシリーズでも同様。また、DASUNG Paperlike ColorにはWindowsとMac用のセッティングソフトウェアも用意され、ソフト上での細かな調整も可能となっている。
さて、話をDASUNG Papaerlike Colorのディスプレイに移すと、前述したようにサイズは25.3インチで、解像度は3,200 x 1,800ドットなので、4Kモニターほどではないものの、かなり高精細な表示が可能だ。E Inkディスプレイのパネル自体は「Kaleido 3」。
フロントライトも搭載していて、寒色、暖色の個別調整の他、混合調整も可能。この辺りは過去モデルと同様。
私自身、Kaleido 3については、搭載タブレット「BOOX Note Air3 C」を愛用しているが、BOOX Note Air3 Cの場合には、スタイラスペンの書き味に適度な摩擦を実現するために微妙に粗いフィルターが貼られていて、その分、ディスプレイが若干暗めになっている。そのため、BOOX Note Air3 Cの場合には、フロントライトは基本的には常時オンにしているが、当然DASUNG Papaerlike Colorにはそのようなフィルターは必要ないので、BOOX Note Air3 Cと比べると、明確に明るいのではないかと思う。とはいえ、結果的に使わなかったとしてもフロントライト機能はあった方がいいと思うので、その点では安心だろう。また、90度回転も可能だ。
<▲画像:モニターの90度回転も可能> |
DASUNG Papaerlike Colorにはステレオスピーカーも搭載されているし、3.5mmオーディオ端子も備わっている。
本体サイズは約61 x 40 x 1.3cmで、重さは約4.63kg。
DASUNG Papaerlike Colorの商品パッケージには、スタンド、HDMIケーブル、USB Type-A to Type-Bケーブル、VESA用ネジ4本、アダプター(日本仕様)、マニュアルが含まれる。
<▲画像:「DASUNG Paperlike Color」の商品パッケージの内容> |
価格は328,000円(税込、以下同)で、SKTの直販サイトの他、Yahoo!ショッピングのSKTのストア、楽天市場のSKTのストアでも販売される。SKTはBOOXシリーズの場合には大抵、SKT直販サイトでは何らかのオマケを付けてくれることが多いが、DASUNG Papaerlike Colorについては特にないようなので、Yahoo!ショッピング店か楽天市場店の方が実質的に安価に購入できてよいのではないかと思う。
5のつく日など、何らかのキャンぺーンやセールの日であれば、ポイント還元がより多くなるので、待てるのであれば、セールなどのタイミングでの購入がベストだろう。
ただし、大型サイズかつ高額製品の上、BOOXシリーズのタブレットよりも更にニッチな製品ジャンルなので、SKTがどれくらいの数の在庫を確保しているのかは分からないため、先延ばしにし過ぎると在庫切れになる恐れも考えられるだけに注意は必要かもしれない。
また、DASUNG Papaerlike Colorの実機を確認することもできる。SKTは大阪府藤井寺氏にショールームを開設し、DASUNG Papaerlike Colorも展示しているようだ。近くの方は購入前に実機を確認した方が安心かもしれない。自分のノートPCなどを持ち込んで接続を試すことも可能なようだ。しかし、ショールームでの製品販売は行われていない。
ちなみに、同じくKaleido 3を採用した25.3インチのカラーE InkモニターとしてはBigme B251もある(→Amazon/Bigme B251の製品ページ)。現在日本で入手可能な25.3インチのカラーE InkモニターはDASUNG Papaerlike ColorとBigme B251の2機種。BOOXシリーズにも25.3インチモニター「BOOX Mira Pro」があるが、カラー版ではない。
また、DASUNG Paperlike Colorシリーズには12インチのモバイルディスプレイモデル「DASUNG Paperlike Color(12)」もあるが、そちらは現時点ではSKTは取り扱っていない。