<▲画像:「Orbic JOURNEY Pro 4G」> |
価格は19,800円(税込、以下同)で、ヨドバシカメラやビックカメラ等、国内の量販店、MVNO(格安SIMなど)、オンラインストア各社から順次発売となる。
標準価格の時点で約2万円なので、格安SIMなど販売チャネル次第では相当安価に購入することも可能かもしれない。Orbic JOURNEY Pro 4Gの購入及び格安SIMの利用を検討する方は、いくつかのサービスをチェックするといいだろう。
量販店についても、例えばヨドバシやビックカメラでは10%のポイント還元があるので、実質的には17,820円だ。
さて、そのOrbic JOURNEY Pro 4Gだが、基本的にはスマートフォンではなくガラケー(フィーチャーフォン)と捉えるべき製品だが、一部、スマホのような機能も備わっている。例えば、Webサイトの閲覧や「Google マップ」(地図)、「YouTube」の視聴などだ。
<▲画像:「Orbic JOURNEY Pro 4G」を閉じたところ> |
まずOSは「KaiOS」(バージョン3.1)だが、そのベースは「Firefox OS」の派生OS。KaiOSではGoogleマップやYouTubeなどGoogleのサービスも一部利用できるが、その背景にはGoogleがKaiOSの開発に協力すべく出資していることがある。
もちろん新製品であるOrbic JOURNEY Pro 4GでもWebブラウザ、Googleマップ、YouTubeなどを使えるので、純粋なガラケー製品と考えるよりも、ガラケー+α、みたいな製品となる。
市場には、形状/スタイルこそガラケーライクだが中身はAndroidという、いわゆる「ガラスマ」と呼ばれるような製品もあるが、Orbic JOURNEY Pro 4Gは、よりガラケーに近い。OSが異なるので当然だが、様々なAndroidアプリをインストールして使いたい、といった用途には応えられない。
とはいえ、古いガラケーからの乗り換えやスマホとの2台持ちなどには絶好の機種の一つになるかもしれない。
米ブランドであるOrbicの製品とはいえ、日本語ローカライズされ、10キー(キーボード)の表示やメニューはもちろん、文字入力も日本語を利用できる。
モバイル通信は製品名のOrbic JOURNEY Pro 4Gからも分かるように、4Gまでサポートする。具体的な対応通信方式と周波数帯(バンド)は下記の通り。
- 2G(GSM):850/900/1800/1900MHz
- 3G(UMTS):B1/B5/B6/B8/B19
- 4G(LTE):B1/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28/B38/B40/B41
対応するSIMカードは、nanoSIM。
Wi-FiはIEEE802.11b/g/n準拠で、5GHzには非対応(2.4GHzのみ)。とはいえ、Orbic JOURNEY Pro 4Gで大容量の通信を行うこともあまりないだろうから問題ないだろう。一方、ベーシックな端末だが、Wi-Fiテザリングにも対応している。最大で8台までの機器をOrbic JOURNEY Pro 4Gに繋げて、Orbic JOURNEY Pro 4G経由でインターネットを利用できる。
Bluetoothは4.2対応。FeliCa/NFCには非対応。
GPSも対応している。
ディスプレイは2面あり、開いたときに使うメインディスプレイは約3.2インチ、320 x 240ドットで、閉じた時に使うサブディスプレイは1.77インチで解像度は160 x 128ドット。
本体サイズは約115.3 x 60.9 x 19.8mmで、重さは約148g。
バッテリー容量は1,850mAhで、交換可能。
OSがAndroidとは違うので、CPUやメモリをAndroid端末と比較する意味はないが、一応書いておくと、クアッドコアの「Qualcomm QM215」を積み、メモリは1GB、ストレージは8GB。外部メモリとしてmicroSDカードも使える。最大で128GBまで。
カメラはリアのメインカメラのみで、約500万画素のCMOSセンサーに、F値2.2のレンズのカメラとなっている。LEDフラッシュも搭載されている。しかし、インカメラはない。
<▲画像:「Orbic JOURNEY Pro 4G」のスペック表> |
Orbicは昨秋日本市場に参入したばかりなので、まだまだ日本のユーザーには馴染みのないメーカー/ブランドながら、3Gケータイ(3Gガラケー)を使っているユーザーが今後続々と機種変更する需要が控えているため、その乗り換え機の候補の一つになり得る。特に今や通信キャリアのサブブランドや格安SIMも一般的になってきているので、通信プランと合わせて変更する方も多いかもしれない。