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「Disney+」がマーベル MCU映画、アバターなどを3Dフォーマット(立体視対応)でも配信中

ウォルト・ディズニー・ジャパンが提供中の動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」では「IMAX ENHANCED」や「Dolby Vision」「Dolby Atmos」などオーディオ・ビジュアルに関する様々なフォーマットへの対応が動画配信サービスの中では非常に早く行われていて、作品によっては非常に多機能・ハイクオリティでの視聴が可能となっている。

<▲画像:作品によっては3Dフォーマットでの配信が始まっている「Disney+」。赤枠内参照。(※著作権の関係上、一部にモザイクをかけています)。(C)2024 Disney and its related entities. All Rights Reserved.>

そのDisney+には筆者も日本でのサービス提供開始時から加入しているが、その最大の理由はマーベルの「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」作品にある。

同じファンの皆さんには周知のとおり、「アイアンマン」以降のマーベル実写映画はMCUという共通世界を舞台としていて基本的にはストーリーが繋がっている。もちろん作品ごとに独自のストーリーがあるものの、世界全体で見た場合の大きな軸と歴史があり、作品を経るごとに徐々に話が進み、各ヒーローが集う「アベンジャーズ」シリーズにてまとめていく、という展開だ。

Disney+では、そのMCUの映画はもちろん、オリジナルのドラマシリーズも展開されていて、マーベルファンには必須の動画配信サービスとなっている。もちろんドラマシリーズの世界もMCUであり、映画シリーズとの繋がりがある。

さて、話が逸れたが、このMCU映画には非常に重要な特徴が一つある。それは、劇場公開の際、必ず3D(立体視)バージョンも用意してくれることだ。昨今では3D映画の数は減り、というか、元々少なかったが、ハイクオリティの新作3Dコンテンツを楽しめる機会が限られている。

そのため3D立体視ファンにはマーベル映画を毎回劇場で視聴している、という方も大勢いるのではないかと思う。筆者もその一人だ。

そしてウォルト・ディズニー・ジャパンは、劇場公開後、しばらくすると、必ず3D Blu-ray(3Dブルーレイ)を含むパッケージを発売してくれる。価格は高額だが、一応筆者は毎回購入している。家に3D対応プロジェクターをお持ちのマーベルファンであれば、恐らく筆者と同様ではないかと思う。

だが、いくらファンでも、毎回3Dブルーレイを購入するのは懐に辛い。そして、3Dブルーレイは何もプロジェクターでなくても、例えばの話、「PlayStation 4」+「PlatStation VR」の組み合わせでも視聴できる(残念ながら「PlayStation 5」+「PlayStation VR2」の組み合わせは非対応)。

PSVRでの3D立体視はプロジェクターのそれとはまた違って、これはこれで良い。そして、PSVRでの3D立体視を体験すると「Disney+で3Dバージョンの配信をして欲しい」と考えるようになると思う。すくなくとも筆者は強くそう思った。それさえしてくれれば、毎回3Dブルーレイを購入する必要はなくなるし、例えばPSVR、PSVR2、「Meta Quest」シリーズにも対応してくれれば、3Dバージョンを視聴するファンも増えるのではないかと思うし、実際そうなるだろう。

そして先日、ふとDisney+の作品詳細タブを見ていると「3D」という文字に目が行った。

ようやく本記事の本題だが、実はすでにDisney+では3Dバージョンの配信が始まっていたのだ。本来は始まったときにニュースでお伝えすべき件なのに、筆者は全く知らずに過ごしていて、本当にお恥ずかしい限りだ。しかし、同じようにまだご存知ない方もいるかもしれないので、遅ればせながら紹介している次第だ。

少なくとも米国では2月にはDisney+での対応作品の3Dバージョンの配信が始まっていて、当初はMCU作品をはじめとする42作品が3D配信に対応していたという。

本記事執筆時点では日本向けのDisney+でも「アベンジャーズ」シリーズなどMCU作品は3Dフォーマットでの配信もされていることが確認できる。確認は、各作品の「作品詳細」タブで行うことができる。「3D」もしくは「4K ULTRA HD 48」のマークがあればいい。

ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」の場合は、「4K ULTRA HD 48」というマークがついているが、これは毎秒48フレーム(fps)、超高精細(UHD)で視聴できる作品につけられているもののようだ。

従来であれば比較的高額な3Dブルーレイを作品ごとに購入しないことには家では3D映画を見られなかったわけだが、ついにDisney+で気軽に試聴できる時代になった。

ただし、残念ながら、対応機種が少ない上、実のところ気軽でもない。

今の所Appleの「Apple Vision Pro」のみが3Dフォーマットでの視聴に対応している。Apple Vision Proで「App Store」からvisionOS用のDisney+アプリをダウンロード/インストールし、自分のアカウントでログインすることで視聴できるようになる。

<▲画像:「Apple Vision Pro」で「Disney+」を視聴する方法について(公式ヘルプより)>

Apple Vision Proを持っていない筆者には今の所、Disney+での3D体験はできていない、という話で、個人的には今後、PSVRもしくはPSVR2、Meta Questシリーズで対応して欲しいと切に願っている。というのも、Apple Vision Proはストレージ容量が256GBのモデルですら約60万円だからだ。さすがにこんな高額な商品を購入する余裕は全くない……。

しかし、Apple Vision Pro向けに3Dフォーマットでの配信が始まった以上、PSVR/PSVR2やQuestシリーズなど他のプラットフォームでの展開も十分期待できるのではないかと思うし、そうなって欲しい。

もちろん、Apple Vision Proをお持ちの方は、Disney+で3Dコンテンツの視聴ができるので、ぜひ試してみて欲しい。

なお、3Dフォーマットでの視聴は、料金プランが「Disney+ プレミアム」である必要があるようなので、その点には注意して欲しい。

情報元、参考リンク
Disney+公式サイト
Hulu/ディズニープラスのセットプランについて
Hulu公式サイト

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