<▲画像:「BOOX GoColor7」の使用イメージ> |
2機種の内訳は、7インチのカラーE Inkディスプレイを搭載する「BOOX GoColor7」と、10.3インチの白黒E Inkディスプレイを搭載する「BOOX Go 10.3」。本記事ではBOOX GoColor7を紹介する。BOOX Go 10.3はこちらの記事を参照して欲しい。
<▲画像:左から順に「BOOX Go 10.3」「BOOX GoColor7」> |
BOOX GoColor7の市場想定価格は49,800円(税込、以下同)。
冒頭で予約受付が開始されたと書いたが、実はカラーバリエーションによって異なる。すでに予約受付が始まっているのは「ブラック」モデルで、26日前後に出荷予定。もう一つのカラーである「ホワイト」モデルは6月後半に予約受付を開始し、7月中旬に出荷予定となっている。
そのためホワイトモデルを希望する方はもうしばらく待つ必要がある。
<▲画像:「BOOX GoColor7」のカラーバリエーション。左がブラック、右がホワイトモデル> |
販売チャネルはBOOXシリーズの過去モデル同様、SKTの公式通販サイトであるSKTNETSHOP、SKTのYahoo!ショッピング店、楽天市場店、Amazon店だ。
SKTNETSHOPでの購入にはおまけとして本体と同色の純正マグネティックケースがついてくる。
一方で少しでも安価に購入したい場合にはYahoo!ショッピングや楽天市場でポイント還元率が高いときやクーポンが配布されているときなど、何らかのキャンペーンに合わせるのがいいだろう。
それではBOOX GoColor7の概要を見ていきたい。
<▲画像:「BOOX GoColor7」のパッケージと付属品> |
BOOX GoColor7のディスプレイは7インチの「Kaleido 3 Carta1200 ガラススクリーン」で、カラー側は150ppi、白黒側は300ppi(1,680 x 1,264)という解像度。現在のカラーE Inkディスプレイは、白黒層の上にカラー層を重ねる形で実現しており、カラー側の解像度は白黒側に比べて粗くなっている。
<▲画像:「BOOX GoColor7」はカラーE Inkの「Kaleido3」を搭載> |
筆者がデジタルノート及び資料閲覧端末としてメイン機で使っている「BOOX Nova Air3 C」も同じ形式だが、使ってみるとカラー側の解像度が低いことは特に気にならない。さすがに写真閲覧などをメイン用途として考えるにはかなり厳しいが、資料やカラーコミックなどであれば特に不満なく閲覧できる。結局、文字など基本的描写は白黒側の精細な解像度で閲覧できるわけで、BOOX GoColor7も十分以上に精細だろう。
一方で、BOOX Nova Air3 Cもそうだが、カラー表示の鮮やかさ、コントラストはまだまだ開発途上という感じなので、BOOX GoColor7でも過度な期待は禁物かもしれない。しかし、ペーパーライクフィルム系のフィルムが貼られているBOOX Nova Air3 Cと違い、BOOX GoColor7はそうではないので、結構明るく綺麗な描写が可能かもしれない。
また、カラーディスプレイのありがたい魅力の一つに、「Chrome」などのブラウザでのWebサイトの閲覧、各種アプリのボタン等のUIの表示などの視認性の良さが挙げられる。白黒端末でも設定によって実用上問題ない状態にはできるが、初めてのときには設定を試行錯誤する必要がある。
しかし、カラーE Inkディスプレイの場合、各種アプリのUIも各Webサイト内のUIも、普通に識別できるのが嬉しい。
BOOX GoColor7は同日発表/予約受付開始されたBOOX Go 10.3と違い、microSDカードスロットを搭載している点、ページ送りなどに使える物理ボタンが搭載されている点が非常に大きな特徴。microSDカードは最大2TBまでサポート。
すなわち、デジタルノートではなく、読書用途メインの製品だと言っていい。
BOOXには、microSDカードスロット搭載機がある一方で非搭載機もあるので注意が必要。
物理ボタンはページ送りの他、設定で機能変更もできるので、欲を言えばすべての機種に搭載して欲しいところ。
ただ、BOOXシリーズは標準の電子書籍リーダーアプリの使い勝手が結構良く、ページ送り操作は画面内の任意の場所(画面を縦横分割して、任意のスペースにタッチ操作時の機能を割り当てる形)に設定できるので、必ずしも物理ボタンはいらない。とはいえ、前述したように、ある方がいいのは間違いない。
ディスプレイは7インチなので、例えばコミック、小説の見開き表示などもある程度はできる。筆者の場合、7インチ前後だと見開きはちょっと視力の関係で厳しいが、全く問題ない方もいるかもしれない。
BOOX GoColor7は薄型軽量性も魅力の一つで、厚さは6.4mm、重さは約195gだ。
また、防滴性能も備えているので、ちょっとした水場などでも安心して使える。
それ以外の仕様を見ていくと、OSはAndroid 12、CPUはQualcomm 2.4GHz 8コアのもの、メモリは4GB、ストレージは64GB、フロントライトは搭載、Wi-FiはIEEE802.11b/g/n/ac準拠、Bluetoothは5.0、バッテリー容量は2,300mAh、スピーカー及びマイクは搭載、本体サイズは約156 x 137 x 6.4mmで、重さは約195g。
<▲画像:純正マグネティックケースの使用イメージ> |
なお、純正マグネティックケースは約114gだ。
他の電子書籍リーダー端末と比べると高額だが、BOOXシリーズは「Androidタブレット」ということで圧倒的に利便性が高く、多目的に使えるので、個人的にはとてもお勧めだ。Googleドライブ、Dropboxなど普段使い慣れたオンラインストレージを使ってデータをやり取りできるのも便利だし、Webブラウザも実用レベルで使えるので、BOOX GoColor7も注目製品の一つといっていいと思う。