<(出典)GfK Japan> |
本調査では折り畳みスマートフォンと非折り畳みスマートフォンを分けており、非折り畳みスマートフォンを通常のスマートフォンとして扱っている。
そして2023年の世界のスマートフォンの販売数量は2022年と比べると6%減となっている。通常のスマートフォンは四半期を通じて前年比での減少傾向が続いた。
販売台数減の理由は世界的な物価高などによって消費行動が落ちていることと考えられている。
価格帯別では米250ドルまでの低価格帯、米250ドルから500ドルまでの中価格帯では前年比減だが、特に中価格帯では大きく落ち込んだという。
一方で米500ドル以上の高価格帯は前年並みの販売台数を維持している。
次に折り畳みスマートフォン(フォルダブルスマートフォン)だが、こちらは前年比26%増と、販売台数が増えて市場拡大が続いている。
通常のスマートフォンについても高価格帯の製品は好調だったように、基本的に高額なフォルダブルスマートフォンも同様。
フォルダブルスマートフォンは依然としてスマートフォン全体で見ると割合は少ないものの、2020年と比べると販売台数が8.7倍に達するなど年々伸びている。
製品数も2020年には世界でも10機種未満だったが2023年には過去モデルも含めると40機種以上に増えている。加えて、ほとんどのフォルダブルスマートフォンが米800ドル以上のプレミアム価格帯となっている。
筆者の印象としてはフォルダブルスマートフォンが主流になるとは想像しにくいが、一定のシェアまで達することは予想され、今はまだその途中と考えられるので、今後もしばらくは増加傾向が続くのではないかと考えられる。世界市場はもちろん日本市場でも動向に注視したい所。
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