<▲画像:衛星のイメージ図> |
ユーザーが普段使っているスマートフォン等の携帯電話端末が地上にある通常の基地局ではなく、上空の通信衛星と直接通信する形でのモバイル通信サービスの提供が具体的に近づいてきた。
しかもテキストメッセージのような低容量データの通信にとどまらず、通常スマートフォンで利用しているような音声通話、ビデオ通話も可能な通信速度でのサービス提供という。
実用化に向けた試験は過去に何度か行われていて、2022年9月にはASTによる低軌道試験衛星「BlueWalker3」の打ち上げに成功、2023年4月には英Vodafone、米AT&Tを含めた4社協力のもと、低軌道衛星によるモバイル・ブロードバンド通信を使用し市販のスマートフォン同士のエンドツーエンドでの音声通話試験に成功している。
日本でも楽天モバイルが2022年11月に実験試験局免許の予備免許を取得済み。
すでに実施されたASTによる試験では、市販のスマートフォンと衛星間での音声及びデータの5G接続に成功していて、ダウンロード側の通信速度が14Mbpsを記録している。4Gでのビデオ通話、5Gセルラーブロードバンド接続にも成功している。
衛星通信は地震や豪雨、台風、大雪などの自然災害などで通常の基地局が被害を受けた場合などに非常に重宝する通信手段になると期待されているだけに、注目の新サービスと言えそうだ。
ただし、より具体的な提供開始時期や提供範囲は現時点では明らかにされていない。
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