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BOOX Note Air3 C レビュー1:BOOX端末の購入方法の比較

ONYX Internationalの最新Androidタブレット「BOOX Note Air3 C」が10月27日に日本市場における正規販売代理店であるSKTから10月27日に発売となり、筆者も個人的に購入したので何回かに分けてレビューしていきたい。

「BOOX Note Air3 C」
<▲画像:「BOOX Note Air3 C」>

まず第一回目ではBOOX端末の購入方法を軽く紹介したい。

とはいえ、最初にBOOX Note Air3 Cの感想を簡潔に言うと、かなり良く、とても気に入っている。主にデジタルノート、A4サイズのPDF資料の閲覧、プログラミング等のリファレンス書籍の自炊PDFの閲覧、Webサイトの閲覧(Chrome)、漫画(コミック)の電子書籍の閲覧などに使っている。

「BOOX Note Air3 C」。イラストほどではないものの写真のカラー表示もそれなりの品質
<▲画像:「BOOX Note Air3 C」。イラストほどではないものの写真のカラー表示もそれなりの品質>

私は富士通のデジタルノート「Quaderno」を愛用していているが、できれば10.3インチのサイズをもう少し多用途に使いたいという思いがずっとあった。そこにBOOX Note Air3 Cが発売されたので、Quadernoの代替及び電子書籍リーダー、Webサイト閲覧目的での購入を決めた。また、単にカラーE Inkディスプレイを試してみたいという興味もあった。

個人的には気に入ったBOOX Note Air3 Cだが価格が高い。50,000円くらいの価格なら文句無しでオススメするが、現実は8万円以上。となると、手放しでのオススメはしにくい。また、ディスプレイの地の色がかなり暗いグレーのため、フロントライトを常時オンにしておく必要があることも注意点として挙げられる。ただ、フロントライトをオンにすれば、白に近い色へと変えられるし、眩しさを感じるほどライトを強くしなくても十分なので、実際のところは何の問題もない。照明下で見る分にはライトがオンになっているか分からないレベルで十分明るいグレーになる。

しかし、とにもかくにも8万円以上の価格が最大のネックだと思う。一方で、価格に目をつむれるのであればBOOX Note Air3 Cは良いのでオススメだ。

さて、そのBOOX Note Air3 CをはじめとするBOOXシリーズだが、購入方法は複数あり、それぞれにメリット/デメリットがある。

なお、筆者はBOOX製品はBOOX Nova Air、BOOX Poke5、BOOX Note Air3 Cの3機種を所有している。


BOOXシリーズの購入方法

購入方法の選択肢

BOOXシリーズの購入方法はいくつかあるが、主に下記の通り。

  • BOOX公式ストア
  • SKTの各ショップ
  • 一部家電量販店
  • その他の販売店

BOOX公式ストア(https://shop.boox.com/)では香港の倉庫からの発送にて購入できる。昨今は円安で必ずしもコスト面でのメリットが減りつつあるが、本来最も低価格で購入できるのはBOOX公式ストア。

次にSKTの各ショップだが、SKTはBOOXシリーズの販売を日本で行う正規販売代理店を務めている企業。価格ではBOOX公式ストアより高額だが、代わりにスタイラスのペン先の替え芯やディスプレイの保護フィルムを付けるなど、お得な特典が用意されていることが多い。また、日本国内発送なのでBOOX公式ストアよりも短期間で届くのもメリット。基本的には注文日の翌日には発送されるため、その次の日には届く。

そのSKTのショップは、SKTの公式ストアサイトの他、Yahoo!ショッピング楽天市場店Amazon.co.jpへの出店ストアがある。各ショッピングサービスで実施されているキャンペーンなどのタイミングに上手く合わせれば、還元率の高いポイント還元によって相当安価に購入することも可能になる。

一部家電量販店については、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの大手家電量販店にてBOOXシリーズの一部製品の販売が行われている。

その他の販売店については、Yahoo!ショッピング、楽天市場、Amazonなどで調べれば分かるが、いくつかのストアがBOOX製品を取り扱っている。最も多いのはセレクトショップのFOX STOREだと思う。他にもいくつかあり、機種によってはYahoo!ショッピング、楽天市場でかなりの割引価格で販売されていることもあるので、要チェック。筆者はBOOX Nova Airについてはそれらのショップで購入した。


BOOX公式ストアでの購入

BOOX公式ストアでの購入は、基本的には最も安いと思う。ただし、為替レートに左右されるので、現在のように1ドル150円弱などになってくると微妙かもしれない。BOOX Note Air3 Cの場合、BOOX公式ストアでは499.99ドル。

しかし、メリットはいくつかある。

一つは為替レート次第で安価に購入できる可能性があること。例えば1ドル130円くらいになれば、確実に価格メリットが出てくる。ただし、その時にはSKTの価格なども下がる可能性があるので、必ずしも安いとは限らないかもしれない。

二つ目のメリットはSKTの取扱い開始日よりも早く購入できること。いち早く手にしたい場合にはBOOX公式ストアでの購入になる。

三つ目のメリットは前述したようにセット特典、特別割引などが用意されていること。自分にとって不要なセット特典なら意味がないが、そうでなければメリットになるだろう。また、ケースや追加スタイラス、ペン先の替え芯などアクセサリーを同時購入したい場合にも良いだろう。

一方、デメリットもある。

それはサイトの言語が英語であること。特に難しい英語は使われていないので、一度でも海外の通販を利用したことがある方なら大きなハードルはないと思う。しかし、一度も利用したことのない方は戸惑うかもしれない。また、メーカー保証はちゃんと付いてくる。

デメリットの二つ目は支払い方法が限られる点。BOOX公式ストアでの端末購入において利用できる支払い方法は「PayPal」のみとなっている。たまにでも海外通販を行う方はPayPalアカウントを持っていると思うが、そうでない方はPayPalアカウントを作成し、クレジットカードや銀行口座を登録し、一応使える状態にしなければならない。ただし、個人的には海外通販、海外サービスの支払いはクレジットカードを直接入力するよりも間にPayPalを挟んだ方が安心だと思うので、PayPalに一本化されているのはトラブルを事前に防ぐ意味では良いと思う。

三つ目は到着までの時間。BOOX公式ストアではUS倉庫、香港倉庫からの発送を選択することになるが、日本からの購入だと香港倉庫になる。到着まで1週間程度を要する点には注意したい。

四つ目は技術基準適合証明(通称「技適」)の有無が分からない製品もあること。

日本国内で無線通信を利用する場合、電波法で定められた技術基準適合証明がなされた製品である必要がある。この技適の認定を受けた機器は製品本体もしくはソフトウェア内に、技術マークと呼ばれるマークが印字/表示されている。

ところが、BOOXシリーズの製品は全ての機種が日本の技適の認定を受けている訳ではないので注意が必要。SKTが日本で取り扱っている機種に関しては技適認定が確認されているためBOOX公式ストアで購入しても全く問題ないが、SKTが扱っていない製品の場合には注意が必要だ。気になる場合にはお目当ての機種が技適認定を受けているかどうかを事前に調べる必要がある。

例えば筆者が所有しているBOOX Note Air3 C、BOOX Nova Air、BOOX Poke5は技適認定を受けている機種なのでWi-Fi機能の利用に法的な問題はない。


SKTの各ショップでの購入について

日本での販売代理店を務めているSKTは自社サイトの「SKTNETSHOP」の他、Yahoo!ショッピング、楽天市場、Amazonにストアを出店している。


価格はどのストアでも同じだが、ポイント還元、そして特典の有無が異なる。SKTNETSHOPのみ、独自の特典が付くことが多い。スタイラスの替え芯やディスプレイの保護フィルムなどだ。BOOX Note Air3 Cの場合、SKTNETSHOPのみペンチップ(替え芯)が付いてくる。私も悩んだが、手元にあるQuadernoの替え芯がBOOX Nova Air付属の「BOOX Pen Plus」の替え芯として使えたので、Yahoo!ショッピングで購入することにした。BOOX Note Air3 CのスタイラスもBOOX Nova Airと同じBOOX Pen Plusだったため。

Yahoo!ショッピング、楽天市場の場合、「PayPayポイント」「楽天ポイント」の還元率がその時々で実施されているキャンペーン、例えば「5のつく日」や「PayPay祭」のようなタイミングだと普段より高くなる。それらキャンぺーンを利用できればSKTNETSHOPよりも実質的にかなりの割引価格で購入できることになるので、個人的にはYahoo!ショッピング、楽天市場がオススメだ。

また、Amazonについてもお得さでは特に利点はないが、普段から利用している人が最も多い通販サイトだと思うので、その点での安心や買いやすさはあると思う。

例えば筆者の場合、BOOX Note Air3 CはSKTのYahoo!ショッピング店で購入しているが、価格は86,800円(税込、以下同)だった。

筆者がSKTのYahoo!ショッピング店で購入したときの還元ポイントの内訳や付与日など
<▲画像:筆者がSKTのYahoo!ショッピング店で購入したときの還元ポイントの内訳や付与日など>

そして私はYahoo!ショッピングで1,500円分クーポンを取得し、5のつく日に注文したので、合計11%還元があった。内訳は下記の通り。

  • 割引クーポン:1,500円引き
  • ストアポイント:1%(789円相当)
  • PayPay(クレジット)※旧あと払い:1%(868円相当)
  • 毎日もらえる最大+4%:3%(2,367円相当)
  • Yahoo!プレミアム会員:2%(1,578円相当)
  • 5のつく日キャンペーン:4%(1,000円分 商品券)

これを合計すると11%相当のお得、すなわち6,602円相当の還元になる。さらに1,500円割引クーポンを使えたので、合計で8,102円の割引相当になる。

結果、BOOX Note Air3 Cを86,800円-8,102円=78,698円相当で購入できたことと捉えられる。

ちなみに超PayPay祭が実施中の11月28日だと、筆者の場合9%還元(7,180円相当)に加え、値引き上限5,000円の5%クーポンの利用が可能ので、合計で7,180円+4,340円=11,520円お得な状況。私が購入した時と3,000円以上に違うので、かなり羨ましい限り。

このようにYahoo!ショッピングでキャンペーンや割引クーポンを上手く使えれば、かなりの割引を得られる。

同じことは楽天市場でも言える。普段PayPayやYahoo!ショッピングよりも楽天ポイントや楽天市場を使う機会の方が多い方の場合は楽天市場の方がいいだろう。そしてやはりキャンペーンに上手く合わせることができればお得に購入できるはずだ。


一部家電量販店

大手家電量販店のすべてを調べた訳ではないが、少なくともビックカメラ、ヨドバシカメラ(ヨドバシ.com含む)ではBOOX製品の一部機種が販売されているので、最も安心できる販売店かもしれない。

ただ、取扱い製品はかなり限られる。少なくとも本記事執筆時点ではビックカメラ、ヨドバシいずれもBOOX Note Air3 Cは取り扱っていない。

ビックカメラの場合は「BOOX Nova Air C」「BOOX Nova Air」の2機種とケースなどの一部アクセサリーのみとなっている。


その他の販売店

BOOX端末はSKTのストアやビックカメラ、ヨドバシなどの他にも取り扱っているショップがある。それらはYahoo!ショッピング、楽天市場、Amazonで見つかる。

私はBOOX Nova Airについてはそうした見知らぬショップで購入した(Yahoo!ショッピング内)。BOOX Nova Airを割引クーポンやPayPayポイント還元等を含めた実質的コストとして約28,000円ほどで購入できたので、恐らく最安に近いと思う。

ただ、見知らぬショップなので、何となくの不安はあった。しかし、届いてみれば普通に全くの未開封の新品だったので問題なかったが、一応ストアの口コミや評価を見てからの購入がいいと思う。また、前述したFOX STOREの場合はBOOX製品の取扱い歴が長いので安心かもしれない。

ストアによってはPayPayポイントの還元率が高かったり、販売価格自体が安かったりするので、購入の際はそれらのストアも含めてチェックしてみることを勧めたい。


次回はBOOX Note Air3 Cのファーストインプレッションをお届けしたい。また、BOOX Nova Airについても後日、レビュー記事を用意できればと思っている。私はBOOX Nova Airの購入時期が非常に遅かったが、そもそもBOOX Nova Airに感動してBOOX Poke5、BOOX Note Air3 Cを購入している。

情報元、参考リンク
BOOX公式ストア
Yahoo!ショッピング
SKTショップ 楽天市場店
Amazon/SKT SELECT
SKTNETSHOP

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