<▲画像:「シンプル2」の概要> |
現行の料金プランが「シンプル S/M/L」なので、単純にナンバリングが「2」になった名称。
割引の適用有無によって実際の料金は変動するが、割引無しの状態だと基本的には値上げとなる。
「シンプル S」が月額2,178円(税込、以下同)の所、「シンプル2 S」は月額2,365円、「シンプル M」が月額3,278円の所、「シンプル2 M」は月額4,015円、「シンプル L」が月額4,158円の所、「シンプル2 L」は月額5,115円といった具合だ。
ただし、料金だけでなく内容も若干異なる。
まず、月間データ容量が違う。現行の「シンプル S/M/L」はSから順に3GB、15GB、25GBだが、「シンプル2 S/M/L」では4GB、20GB、30GBとなる。
さらに「シンプル2 M」と「シンプル2 L」については、実際の使用データ量が少ない月に関しては、料金が下がる段階制のプランとなっている。具体的には、その月のデータ使用量が1GB以下の場合、「シンプル2 M」では1,100円下がり、「シンプル2 L」では2,200円下がる。そのため、M/Lプランに加入しつつも使用データ量が少ない月に関してはコストを抑えられることになる。
とはいえ、そもそもM/Lプランに加入するユーザーで月間データ使用量が1GBを切ることはほとんどないと思うので、あまり現実的な変動料金とはいえないかもしれない。恐らく月間データ使用量が1GBを切る可能性のあるユーザーはSプランを選ぶだろう。
では、データ使用量以外で料金を下げるには? というと、割引施策だ。
ワイモバイルといえば家族割引が魅力の通信サービスで、家族複数人でワイモバイルを利用する場合、合計での通信費を相当抑えられる。
もちろん「シンプル2」シリーズでも家族割引を適用できるが、それはM/Lのみ。「シンプル2 M」と「シンプル2 L」は2回線目以降については毎月1,100円の割引を適用できる。
また、料金を「PayPayカード」で支払う場合には「シンプル2 M」と「シンプル2 L」では毎月187円割引できる。さらに、「おうち割 光セット(A)」も併用できる。これは「シンプル2 S」だと1,100円割引、「シンプル2 M」と「シンプル2 L」だと1,650円割引だ。
仮に全ての割引施策を適用できたとすると、「シンプル2 L」は月額1,078円、「シンプル2 M」は月額2,178円、「シンプル2 L」は月額3,278円にまで下げられる。「シンプル2 M/L」は使用データ量が1GB以下の月に関しては月額1,078円にまで下がる。
<▲画像:「シンプル2」の料金表> |
これから分かるように、割引を全て適用した状態(2回線目以降)に関しては、現行プランと大差ない。割引適用後の料金は「シンプル S」が月額990円、「シンプル M」が月額2,090円、「シンプルL」が月額2,970円だからだ。とはいえ、既存ユーザーが新プランに変更した場合、家族全員の通信費の合計額では上がる家庭が多いのではないかと思う。
ただ、それは月間データ量を考慮せずに純粋に月々の出費で見た場合の話。実際には新プランでは月間データ容量が増えているので、1GB当たりの単価で見ると変わってくる。Sでは月間で1GB、MとLでは月間で5GBずつ増えるので、毎月のように上限ギリギリまでデータ量を使っているユーザーにとってはチャージが不要になり、良いかもしれないし、月末が近づいてきたときにデータ量を節約する必要がなくなるかもしれない。
新料金プランには注意点がある。
それは月間データ容量を超過したときに課せられる速度制限だ。
速度制限の基本的なルールが変わる。現行の速度制限はプランごとの月間データ容量を超過した場合に速度制限が掛かるが、「シンプル2」では超過後もデータ容量に応じて制限速度が変わる2段階制度になる。
具体的には「シンプル2 S」では4GB~6GBのときに最大300kbps、6GBを超えると最大128kbpsに、「シンプル2 M」では20GB~30GBで最大1Mbps、30GBを超えると最大128kbps、「シンプル2 L」では30GB~45GBで最大1Mbps、45GBを超えると最大128kbpsになる。
1段階目の制限速度は現行の「シンプル S/M/L」と同じだが、新プランでは2段階目でより遅い速度に制限されるので注意したい。
なお、新料金プランの登場に伴い「シンプル S/M/L」への新規申し込みができなくなるので、現行プランでの加入を希望する方は新プランの登場前にワイモバイルへ加入する必要がある。また、既存ユーザーは現行プランから新プランへ自動切替されることはないので、現行プランの継続を望む場合には変更しなければそのまま「シンプル」プランを使い続けられる。
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