<▲画像:「moto g52j 5G II」> |
メーカー発表の価格は40,800円(税込、以下同)だが、実売価格やポイント還元などは各社で異なる。また、格安SIMでは大幅割引キャンペーンが行われるのが常なので、恐らくmoto g52j 5G IIも「IIJmio」などでは条件を満たせば特価購入できるだろう。
さて、moto g52j 5G IIだが、昨年6月発売の「moto g52j 5G」のメモリアップグレードモデル。
ベースは同じで、メモリが6GBから8GBに増量されている。それ以外では特に大きな変更点はないようだが、moto g52j 5Gは非常に優れたミドルエンドのスマートフォンで、手頃な価格ながら「おサイフケータイ」(FeliCa)にも対応し、人気を集めた一方で、指紋認証センサー関連の不具合報告が口コミで多く挙がり、メーカーが対応措置を採った製品。具体的には無償修理対応で、詳細はこちらのページを参照して欲しい。
そのため、moto g52j 5G IIでは指紋認証センサーの不具合対策が施されているのかどうかが気になる所だが、この件に関する言及はない。とはいえ、常識的に考えれば対策品になっているものと考えられる。
<▲画像:「moto g52j 5G II」の基本スペック表> |
また、Motorolaの「おサイフケータイ」対応の日本向け仕様のスマートフォンと言えば、つい先日発売になった「moto g53j 5G」がある(moto g53j 5Gの詳細はこちらの記事を参照)。
<▲画像:「moto g53j 5G」> |
moto g53j 5Gはmoto g52j 5G/moto g52j 5G IIと比べてハードウェアの基本スペックは下。例えばCPUはmoto g53j 5Gが「Snapdragon 480+ 5G」で、moto g52j 5G/moto g52j 5G IIは「Snapdragon 695 5G」。メモリは8GBだが、ディスプレイ解像度も違い、moto g53j 5GはHD+の所、moto g52j 5G/moto g52j 5G IIはFHD+。
実は通常価格では約5千円の差しかないので、ハードウェアの基本仕様だけならmoto g52j 5G IIの方が良いだろう。
しかし、ソフトウェア面ではmoto g53j 5Gの方がいい。というのも、moto g53j 5Gは出荷時点でAndroid 13搭載だが、moto g52j 5G/moto g52j 5G IIはAndroid 11搭載だからだ。もちろんmoto g52j 5GにはAndroid 12アップデートが配信されているため、少なくとも12にはできるが、将来的にAndroid 13以降のバージョンにアップデートされるかどうかは分からない。実際の所はAndroid 12なら中長期的にも問題は無いと思う。とはいえ、Android 11搭載での出荷はmoto g52j 5G IIの魅力にはならないだろう。
moto g53j 5Gに関しては後日レビュー記事を公開する予定だが、実はmoto g53j 5Gは基本パフォーマンスも十分にある。少し前の「moto e」シリーズ等とは比べ物にならない位、普通に動く。筆者は個人的にmoto g53j 5Gを購入し、まだ短い時間ながら好印象を持っている。Snapdragon 480+ 5Gとメモリ8GBの組み合わせは思った以上に快適に動く。
とはいえ、ハードウェア全体ではmoto g52j 5G IIの方が良いと思うので、価格差も考えると非常に悩ましい比較検討になると思う。
私がmoto g53j 5Gを購入した時にはmoto g52j 5G IIの発表はなかったので悩みようが無かったが、今なら悩むだろう。
いずれにしても手頃な価格帯でそれなりのパフォーマンスを持つSIMフリースマートフォンの中からおサイフケータイ及びマイナンバーカード対応機を選びたいのであれば、最有力候補の一つになるのは間違いないと思う。