<▲画像:IIJ> |
IIJの筆頭株主は2023年3月31日時点ではNTTで、21.59%を保有している。この内の10%分をKDDIに売却することになる。
なお、KDDIは今回初めてIIJの株式を取得するわけではなく、以前から発行済株式総数の0.93%相当の株を保有していた。
新たに取得する10%分と合わせるとKDDIの保有割合は約10.9%になる。
次に業務提携の内容も見ていきたい。主に下記の提携に関して相互協力していくという。
- IIJによるKDDIの通信サービスなどの最適な調達
- IIJとKDDIのそれぞれの子会社を含む事業領域での各種協業の検討
- IIJとKDDIの法人分野およびモバイルサービス領域での商材の相互活用および共同開発などの検討
- 人材の交流
本提携の背景については下記のように述べられている(原文のまま)。
『KDDIは2022年5月にKDDI VISION 2030と中期経営戦略を発表し、「DX」を事業の柱に、法人企業やその先にいるお客さまの課題解決・社会貢献を推進しています。IIJは1992年12月に日本初の国内インターネット接続事業者として創業し、セキュリティ、クラウドなどの領域で多様なネットワークサービスを自社開発のうえ、システムインテグレーションとあわせて複合提供するなど高い技術力を有しています。KDDIは本資本業務提携を通じて、「DX」におけるモバイルや固定電話などの「コア事業」と、クラウドやIoTサービスなどの「NEXTコア事業」の拡大を目指していきます。』
KDDIとIIJの資本業務提携によってコンシューマー向けのサービスにどのような変化が生じるのかが一般ユーザーとしては気になる点だと思うが、その辺りの具体的な変化については良い形を期待したいところ。
なお、IIJの業績は2023年3月期の連結実績としては売上が約2,527億円、営業利益が約272億円。そして2024年3月期の連結業績予想は売上が約2,860億円、営業利益が約315億円と増収増益予想となっている。
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