<▲画像:「Fire Max 11」が登場!キーボード付きカバーセットもラインナップ> |
Fire Max 11のモデルラインナップは2つ、商品ラインナップとしてはキーボード付きやスタイラスペン付きなどのアクセサリーの有無もあり、多い。
まず、2つのモデルラインナップはストレージ容量違いで、64GBと128GBモデル。
価格は64GBモデルが34,980円(税込、以下同)で、128GBモデルが39,980円。
<▲画像:キーボード付きカバーは単品販売も行われる> |
そこにキーボード付き商品、スタイラスペン付き商品、キーボードとスタイラスペンの両方がついた商品が展開されていて、全てをリストアップすると下記の通り。リンク先はAmazon.co.jpの商品ページ。なお、スタイラスペンやキーボード付き商品は、個別に購入するより若干安いセット割引価格となっている。
- Fire Max 11(64GB)本体のみ:34,980円
- Fire Max 11(64GB)本体+キーボード:43,980円
- Fire Max 11(64GB)本体+スタイラスペン:38,980円
- Fire Max 11(64GB)本体+スライラスペン+キーボード:47,980円
- Fire Max 11(128GB)本体のみ:39,980円
- Fire Max 11(128GB)本体+キーボード:48,980円
- Fire Max 11(128GB)本体+スタイラスペン:43,980円
- Fire Max 11(128GB)本体+スライラスペン+キーボード:52,980円
ご覧の通り、64GBモデルと128GBモデルは5,000円の価格差で、それはキーボードやスタライスペン付き商品でも同じ。それぞれ5,000円の差。
正直な話、Fireタブレットシリーズはいかに様々な用途をこなせるように進化してきたとはいえ、Androidタブレット、iPad、Chromebookの2-in-1モデル、それこそWindows 2-in-1タブレットなどと比べるとクリエイティブな用途、本格的な仕事には向かない。それはFire Max 11でも同様だと思う。もちろん「Zoom」や「Microsoft Teams」などでのWeb会議などには今回のFire Max 11ならそれなりに問題なく使えそうだ。
というのも、純粋にディスプレイサイズが11インチと大きく見やすいことに加え、CPUが強化され、Wi-Fiも「Wi-Fi6」にまで対応して高速通信ができ、カメラも一応8MPセンサーを用いたものを採用しているため。
ただ、キーボード付きだと4万~5万円の価格帯になる。そこまで出せるならMicrosoftの「Surface Go」シリーズも競合するので、仕事や学習がメイン用途ならSurface Goシリーズを勧める。しかし、バッテリーの連続駆動時間は圧倒的にFire Max 11の方が長いなど、魅力も多い。
純正のキーボードも、Surfaceシリーズの「タイプカバー」のような高品質デザイン/設計に見え、使いやすそうだ。純正キーボードはFire Max 11の背面にマグネット装着できるスタンド付きカバーとのセット。
<▲画像:キーボードはBluetoothではなくポゴピンでの接続> |
一方、動画視聴を中心としたコンテンツ閲覧端末としてなら、Fire Max 11はより優れた選択肢になりそうだ。
「Netflix」「Disney+」「Amazonプライムビデオ」「Hulu」「U-NEXT」「DAZN」など動画配信サービスは主要なものだけでもかなりの数があるが、それら全てで高解像度での視聴、「Dolby」フォーマットのサラウンドサウンドで視聴するとなると、意外と選択肢が限られる。その点、ディスプレイの表示品質ではAndroidタブレットのミドルエンド/ハイエンド機には劣るものの、Fireタブレットシリーズは各サービスへの対応に関しては魅力だった。Fireタブレットは動画視聴機としては主要動画配信サービスが必ず完全対応させてくるので、悪くない。
また、Fireタブレットシリーズは最も小さな「Fire 7」を除き、基本的に「Dolby Atmos」にも対応している。Dolby Atmosコンテンツの視聴はNetflixだと「プレミアム」プランのみだがAmazonプライムビデオやDisney+だと、対応デバイスであればユーザーの誰でも視聴できる。Dolby Atmos対応可否を気にしているユーザーは少ないかもしれないが、バーチャルでも明らかに音の広がりと迫力が増すので個人的にはタブレットでもDolby Atmosでの視聴がオススメだ。
その点、Fire Max 11はDolby Atmos対応デュアルステレオスピーカーを搭載し、ディスプレイも「Fire HD 10」の10.1インチよりも大きな11インチで映像面での迫力も増す。解像度は2,000 x 1,200ドットなので、Fire HD 10シリーズの1,920 x 1,200ドットとほぼ同じだが、0.9インチのサイズ差は馬鹿にできない。
本体サイズは259 x 164 x 7.5mmで、重さは約490g。Fire HD 10が247 x 166 x 9.2mm、約465gなので、横が12mm、縦が-2mm、厚さが-1.7mmということで、横は大きくなっているが縦と厚みはFire Max 11の方がFire HD 10よりも小さいということになる。要するにそれだけベゼル(額縁)部分を狭くしているということになり、ついにFireタブレットにも本格的に狭額縁の製品が登場したということにもなる。
そしてFire Max 11の非常に大きな魅力はCPUが強化された点だ。
Fireタブレットの他モデルもマルチコアCPUだが、最もコア数の多い「Fire HD 10」と「Fire HD 10 Plus」が2.0GHzの8コア仕様。ところがFire Max 11は2.2GHz x 2コアに2.0GHz x 6コアという構成。Fire HD 10シリーズよりも強力なCPUを搭載する。メモリはFire HD 10 Plusと同じく4GB。
今までで最も強力なCPUを搭載しつつバッテリーの駆動時間も長い。バッテリー容量は7,500mAhで、連続駆動時間は最大14時間程度とされる。
ただし、Fire HD 10 PlusにはあってFire Max 11にない機能として「ワイヤレス充電」への対応がある。Fire HD 10 Plusは「Fire HD 8 Plus」と共にワイヤレス充電に対応する貴重な機種だが、Fire Max 11は仲間入りしていない。有線での充電のみなので、その点には注意が必要。
タブレットの選択肢はOS違いも考慮すると非常に数多いが、Fire Max 11は、主な用途がコンテンツ閲覧や、仕事/学習に関してもちょっとしたものであれば有力な選択肢になりそうで、楽しみな存在だ。
あとは今後のAmazon.co.jpでのセールキャンペーンでどこまで割引価格で購入できるかという点だろう。
現時点では64GBのキーボード付きモデルで43,980円。これでも他OSの競合タブレットと比べれば安い方だとは思うが、欲を言えば、もう一声という印象。いずれ必ずセールで安く購入できるチャンスが来ると思うので、待てるなら待てばコストパフォーマンス抜群な買い物となるだろう。しかし、最近は2-in-1 Chromebookも格安とは言いにくいし、Androidタブレットもそれなりにはするので、今の時点でもFire Max 11の価格競争力は十分あると言ってもいいだろう。
<▲画像:Fireタブレットシリーズの比較表> |
今回のFire Max 11はFireタブレットシリーズとしては初めての垢抜けたスタイリッシュなデザインの製品でもあり、発売早々に購入したいという気にもさせてくれる。
とても楽しみだ。
なお、Fire Max 11には指紋認証センサーも搭載されている。
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