<▲写真:「Yaber Ace K1」> |
同社の他モデル同様、Yaber Ace K1も、公式の製品紹介ページや資料だけでは購入判断に必要な情報が不足している。Yaberに限らず新興メーカーの製品は日本語情報が少ないので今回のYaber Ace K1についても購入検討の際の参考になれば幸いだ。
なお、併用によって最大10,000円割引となるクーポンと特別割引プロモーションコードについては、こちらの記事を参照して欲しい。
Yaber Ace K1の試用レポート
実機を触って分かったこと
まず、Yaber Ace K1の概要はこちらの記事を参照して欲しい。最大650ANSIルーメン、HDMI入力2ポート(4K入力対応)搭載、フルHD(1080p)出力の据え置き型プロジェクターで、AndroidベースのOSを搭載し、投影方式は液晶方式。液晶方式のプロジェクターとしてはYaberのラインナップ中では最新のフラッグシップモデルに相当する。
前述したように詳細レビューはじっくりと触ってから後日作成する予定で、本記事は僅か2時間程度触った状態でのレポートとなる点には注意して欲しい。それでも製品紹介ページなどでは分からない情報が幾つかあると思う。
また、Yaber Ace K1のマニュアル(PDF)が下記リンク先ページにて公開されているので、購入検討の際にはダウンロードして確認することを勧めたい。後半に日本語版も含まれている。
■素材
Yaber Ace K1のボディ素材は主に3パートに分かれている(上の写真と下の写真を合わせて参照して欲しい。上はフロント側から、下はリア側から見たもの)。側面はフロントからサイドの一部がメタルフレーム、側面の残りの部分と底面などはプラスチックとなっていて、天面はファブリック素材だ。天面がファブリック素材だというのは製品画像からは一見して気付きにくいと思う。
<▲写真:天面はファブリック素材> |
天面の質感は「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」のキーボードカバーなどに似ていて、とても綺麗な仕上がり。
■角度調節
前後角度調節はネジで可能。約3cmほど前面を持ち上げて傾斜を付けられる。この調節ネジは底面の前面側、中央よりやや右寄りの場所につけられていて手で回せる。
<▲写真:底面。フロント側を持ち上げるためのネジが1つ設けられている> |
<▲写真:「Yaber Ace K1」の底面のネジを引き出して傾斜をつけたところ> |
■天吊り
天吊りは試していないが、マニュアルを見ると可能なようだ。底面の4つの足のゴムパッドが外せるようになっていて、そのパッド下にネジ穴が設けられている。そこに天吊り用の金具(別途必要)を固定して吊り下げられる。ネジはM5。
■投写距離とスクリーンサイズ
投写距離とスクリーンサイズの関係は下記の通り。
- 116cm:35インチ
- 168cm:50インチ
- 232cm:70インチ
- 332cm:100インチ
- 399cm:120インチ
- 500cm:150インチ
- 668cm:200インチ
ただし、投影画像は50%までの縮小が可能。上記の例だと、Yaber Ace K1の設置場所とスクリーン間の距離が約232cmの時には、投写サイズは100%設定だと70インチ、50%設定だと35インチということになる。縮小機能の存在によって設置位置はある程度自由に決められる。
■スピーカー
15Wのステレオスピーカーが後部に配置されている。ちょうど入出力端子の下辺り。体感的にもその辺りから聴こえる。
<▲写真:後部の入出力端子。この下辺りにスピーカーを搭載> |
Yaberのハイエンドモデル「Yaber Aurora S」ではBluetoothスピーカーモードが用意されていて、Bluetoothスピーカーとしての活用も可能だが、Yaber Ace K1にはそのモードはない(Yaber Aurora Sのレビュー記事参照)。そのためウォークマンやスマホなどの音楽をYaber Ace K1のスピーカーにBluetoothで飛ばして聴くという使い方はできない。一方、「Miracast」などには対応しているので、スマホなどの映像をMiracastを介してプロジェクターに飛ばして楽しむことはできる。また、Bluetoothヘッドホンやイヤホンを使ってYaber Ace K1の音をワイヤレスで聴くことはできる。
■電源プラグ
電源プラグは日本に合わせて普通の2Pタイプ。3P→2P変換プラグを別途購入する必要はない。電源ケーブルは着脱可能で、端子は本体側面の底に近い部分に配置されている。
<▲写真:電源ケーブルを繋げる端子は側面の下部に配置> |
■リモコン
専用リモコンが用意されていて、音量調整、マニュアルフォーカス、台形補正などを行うことができる。ハイエンドモデルながらYaber Aurora Sはメニューの反応が若干遅かったが、Yaber Ace K1はそれより速く反応し、ストレスが少ない。
リモコン信号の受光部はYaber Ace K1のフロントとリアそれぞれに設けられているので、プロジェクターの設置位置が視聴者よりも前だろうと後ろだろうと、気にせずリモコンを使える。
なお、リモコンには単4形乾電池2本を使うが、パッケージには同梱されていないので、別途用意する必要がある。
■解像度
Yaber Ace K1のプロジェクターとしての投影解像度は1,920 x 1,080ドット(1080p、フルHD)。HDMIポートの入力信号は4Kまでサポートしている。そのため、PlayStation 5やFire TV 4K Maxなどは4K設定のまま使用できる。
イメージとしては1080pのディスプレイで4K映像を視聴している、もしくは4K → 1080pのダウンコンバートのような感じだが、キチンとしたダウンコンバート機能と比べると、あまり「4K感」は出ない。最初から1080pの入力映像を1080pで表示している感じに近い。ただ、家のAV機器環境を4Kで統一している方の場合、4K入力に非対応のフルHDのプロジェクターは混ぜたくないと思う。ところが現状では4Kプロジェクターはまだまだ高額だ。そのような場合にはYaber Ace K1は選択肢に入ってくると思う。
■明るさ
スペック上は最大650ANSIルーメンとされている。実際の印象は数字通り。
明るさはリモコンで変更可能。標準設定だと50レベル。リモコンで0から100まで調整でき、最大の100にした時が650ANSIルーメンということになると思う。
最大1800ANSIルーメンのYaber Aurora Sは照明をつけた明るい室内でもオフィス文書の表示程度なら問題なく視認できるが、Yaber Ace K1は少々厳しい。コントラストの高い資料や映像なら大丈夫かもしれないが、基本的には照明を落として使うものと考えた方がいい。
日中はカーテンをしていれば照明を落とした状態で視聴できると思う。詳細レビュー記事の際にはしっかり確認しておきたい。
■専用バッグ
Yaberのプロジェクターには専用バッグが同梱されていることがある。Yaber Aurora SやYaber V10にはサイズがピタリと合う、質感の良い専用バッグが付属する。しかし、Yaber Ace K1にはない。
バッグは無くても困らないが、普段はプロジェクターをしまっておきたい方にはあると便利。すでにYaberの他のモデルを使っている方からするとバッグがないことに驚くかもしれないので一応お伝えしたい。
■レンズカバー
Yaber Ace K1はレンズキャップタイプのカバーが同梱されている。
<▲写真:レンズカバー(キャップ)を外したところ> |
詳しくは今後実際に日常使用してからレビュー記事を用意したいので、お待ち頂きたい。→Yaber Ace K1の詳細レビュー記事を公開しました。