<▲画像:「Redmi 12C」> |
予告の段階でエントリークラスの製品だということは明かされていたが、今回登場したRedmi 12Cは、低価格のエントリースマホながらメモリ不足をストレージで補うメモリ拡張機能を搭載するなど、コストを抑えつつパフォーマンスをある程度確保できる点が魅力。
Redmi 12Cにはメモリとストレージの組み合わせが2種類ラインナップされている。
一つは3GBメモリと64GBストレージのモデル、もう一つは4GBメモリと128GBストレージ。カラーバリエーションは「グラファイトグレー」「ミントグリーン」「ラベンダーパープル」の3色だが、4GB/128GBモデルはラベンダーパープル1色のみとなっている。また、4GB/128GBモデルの発売時期は3月下旬の予定。若干遅れての登場となるので注意したい。
<▲画像:「Redmi 12C」のカラーバリエーション> |
価格は3GB/64GBモデルが19,800円(税込、以下同)、4GB/128GBモデルが23,800円。
しかし、すでに「OCN モバイル ONE」と「IIJmio」といった格安SIMでの取扱いも判明している。例えば「OCN モバイル ONE」では条件を満たせばセール特価の1,100円~での販売開始となっている。格安での購入を目指す場合には「OCN モバイル ONE」や「IIJmio」が有力な選択肢に入ってくるだろう。
Xiaomi Redmi 12C
Redmi 12Cの特徴とスペック
Redmi 12Cには前述したように、メモリ不足を補う拡張機能が搭載されていて、それが大きな特徴の一つとなっている。<▲画像:メモリ拡張機能が「Redmi 12C」のキーポイント> |
一般的にAndroidスマートフォンの基本的なパフォーマンス(性能)を大きく左右する要素は搭載されているCPU、メモリ、ディスプレイ解像度だ。特にCPUとメモリに依存する。また、同じメモリ搭載量でもCPUによってパフォーマンスは非常に大きく変化する。例えばCPUがエントリークラスのスマホとミドルクラスのスマホとでは同じ4GBメモリだったとしても体感パフォーマンスが全く違う。メモリの大小はCPUなど他の要素も含めて判断する必要がある。
しかし、当然メモリは多いに越したことはないし、性能の低いCPUを積むスマホの場合には尚更だ。
そしてRedmi 12CにはMediaTek製の「Helio G85」が搭載されている。
Helio G85は強力なチップとは言えないが、エントリースマホとしては一般的レベル。メモリは4GBあればまだ良いが、3GBでは心もとない。
だが、Redmi 12Cはメモリ拡張機能によって、実際の搭載量以上のパフォーマンスを引き出せる。
具体的には、メモリ3GBモデルの場合にはストレージを最大2GBメモリ領域として活用できるので、3GB + 2GB = 5GB相当に、メモリ4GBモデルでは最大3GBまで拡張できるので、4GB + 3GB = 7GB相当になる。
なお、Redmi 12Cでは最大1TBまでのmicroSDカードも使用できるが、microSDカードはメモリの拡張領域としては使用できない。
Redmi 12Cはスペックの割に高パフォーマンスを期待できることが魅力だ。
<▲画像:「Redmi 12C」の主な特徴> |
続いて、それ以外の特徴だが、他はとてもオーソドックス。
OSはAndroid 12ベースの「MIUI 13」、ディスプレイは6.71インチで解像度が1,650 x 720ドットの縦長のHD+。
バッテリー容量は5,000mAhで、充電は最大10W。同じXiaomiのスマートフォンでもハイエンドスマホなど一部の機種では最大120Wでの超急速充電に対応しているが、さすがにRedmi 12Cでは非対応。しかし、本体パッケージには10Wの充電器が同梱されているので、手元にUSB-ACアダプターが少ない方などには良いだろう。
ワイヤレス充電には非対応。
ネットワークは5Gには非対応で4Gまで。具体的な対応通信方式及び周波数帯(バンド)は下記の通り。
- 4G LTE(TDD):B38/40/41
- 4G LTE(FDD):B1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/26/28/66
- 3G(WCDMA):B1/2/4/5/6/8/19
- GSM:850/900/1800/1900 MHz
Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、Bluetoothは5.1対応。
カメラはフロントに約500万画素のシングルセンサーカメラ、リアにデュアルカメラを搭載する。リアのデュアルカメラは約5,000万画素のメインカメラに加えて、ポートレート用の補助レンズが搭載されている。
<▲画像:「Redmi 12C」のカメラの特徴> |
生体認証については指紋認証と顔認証に対応。指紋認証センサーはディスプレイ内ではなく独立したセンサーを背面に備えている。個人的には画面内センサーよりも背面や側面センサーの方が使いやすいと思う。
そのほかには、3.5mmオーディオ端子の装備、FMラジオの搭載がある。
本体サイズは約168.76 x 76.41 x 8.77mm、重さは約192g。
Redmi 12Cの販売チャネル
Xiaomi Redmi 12Cは同社の他のスマートフォンと同様、幅広い販売チャネルで発売となる。ただ、ミドルエンド機と比べると現時点では若干少ないかもしれない。<▲画像:「Redmi 12C」の価格と販売チャネル> |
通信キャリアの取扱いは現時点ではないが、格安SIMでは「IIJmio」と「OCN モバイル ONE」が取扱うことが明らかにされている。こちらも将来的にはさらに増える可能性もある。
●メーカー公式サイト
●格安SIM/スマホサービス
●通販
●家電量販店
販売チャネルは今後増える可能性がある。