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ソフトバンク、1台のスマホでau回線をサブ利用できる「副回線サービス」を4月12日より提供へ

ソフトバンクは27日、「SoftBank(ソフトバンク)」通信サービスでスマートフォンを利用中のユーザー向けに新たなオプションサービスとして「副回線サービス」を4月12日より提供開始すると発表した。料金は月額429円(税込、以下同)。

ソフトバンクの「副回線サービス」の概要
<▲画像:ソフトバンクの「副回線サービス」の概要>

このサービスでは、スマートフォンのデュアルSIM機能を活用し、サブ回線としてau回線での通信を利用できるようになる。災害など何らかの理由で通信障害が発生したときの代替回線としての利用が想定されていて、KDDI/沖縄セルラーとの連携によって実現する。

逆にau及びUQ mobile側でも同種の「副回線サービス」が提供されるが、タイミングはau/UQ mobileが先。au/UQ mobileの「副回線サービス」は3月29日に提供開始となる。

ソフトバンク側に関しては約2週間遅れてのサービスインだが、内容はau/UQ mobileで提供されるものと比べて自由度が高く制限が少ない。しかし、データ通信容量や通信速度などの基本条件は同じ。

まず、ソフトバンクの「副回線サービス」はソフトバンクブランドのユーザーを対象に提供され、サブブランドの「LINEMO(ラインモ)」や「ワイモバイル」は当面は非対応。

ソフトバンクのユーザーが「副回線サービス」に加入すると、新たにauの電話番号及びeSIMが発行される。auの「副回線サービス」では個人向けには物理SIMカードの提供もあるが、ソフトバンクのサービスではeSIM限定。

すなわち、スマートフォンがデュアルSIMに対応しつつ、物理SIMカード+eSIM、もしくはeSIM+eSIMの構成である必要がある。サービス開始時点での具体的な対象機種は下のリストの通り。

2023年4月12日時点での対応機種リスト
<▲画像:2023年4月12日時点での対応機種リスト>

au回線での通信を行いたいときにはユーザーがサブ回線に切り替える操作を行う必要がある点には注意が必要。もちろん主回線と副回線の両方を常にオンにしておくことも可能ではあるものの、意図せず副回線側で通信量を消費したり通話料金が発生する恐れもあるので、基本的には緊急時以外は副回線側はオフにしておく方が無難だろう。なお、デュアルSIMの機能/設定項目などは機種によっても異なるので注意して欲しい。

音声通話、データ通信、SMSが利用可能で、データ通信に関しては使用可能なアプリの制限などはないようだ。データ通信量は月々500MBまで、通信速度は最大300kbpsで、500MBを超過した場合には当該月末まで最大128kbpsに制限される。なお、法人の場合はデータ通信容量は月々1GB、通信速度は最大1Mbpsと個人向けと比べて容量も速さも上だが、料金も月額550円と若干高くなる。

なお、通信速度が通常時でも最大300kbpsなので、au/UQ mobileの「副回線サービス」の記事でも言及したように、本格利用するには不十分。普段から常用するというのではなく、緊急時の代替回線を確保しておく、という保険的意味合いの強いオプションと考えた方がいいだろう。

情報元、参考リンク
ソフトバンク/プレスリリース
GAPSIS/auとUQモバイル、サブでソフトバンク回線を使える「副回線サービス」を3月29日より提供へ

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