<▲画像:「モバイルICOCA」が3月22日にスタート> |
ただし、当面はAndroidスマートフォンのみの対応となり、iOS版(iPhone版)はまだ提供されない。水面下では開発中だと考えられるものの、iOS版の詳細は公開されておらず、時期含めて不明だ。
Android版はAndroid 10以降のOSを搭載し、「おサイフケータイ」アプリ(最新バージョンへのアップデート必須)を利用できる機種であれば基本的には利用できる。一部利用できない場合もあるとの注意書きはあるものの、おサイフケータイ対応スマホは大体メジャーな機種なので、恐らく大丈夫だろう。
モバイルICOCAでは、登録したクレジットカードを使っていつでもスマホだけでチャージできる点が最大の特徴だが、JR西日本が7日より順次行うポイント施策との連携も重要な注意点だ。
<▲画像:「モバイルICOCA」について> |
JR西日本では、ICOCAの利用で貯まる「ICOCAポイント」、駅ビルなどでの商品購入などで貯まる「WESPOポイント」、そしてクレジットカード「J-WESTカード」の使用で貯まる「J-WESTポイント」を「WESTERポイント」に統合する。
すなわち今後のJR西日本系のポイントは「WESTERポイント」に一本化されることになる。
そのためモバイルICOCAの利用においても「WESTER」会員の登録が必須。すでにWESTER会員登録を済ませている方の場合は、その会員情報を利用できる。
加えて、クレジットカードの登録も必要。これはチャージや定期券の購入などの際に使うため。クレジットカードは「VISA」「MasterCard」「JCB」「AMERICAN EXPRESS」など大手ブランドのカードにはほぼ対応。ただし、本人認証サービス「3Dセキュア」を利用するため、登録したいクレジットカードの3DセキュアのID/パスワードを忘れている方はメモなどでの確認をしておこう。
また、クレジットカードでも「J-WESTカード」を登録する場合には特典がある。「J-WESTカード」を登録して実際にチャージや定期券購入を行うとWESTERポイントが最大3%付与されるので、多少お得になる。チャージ額、定期券の額面が大きい方であればあるほどお得だ。
それ以外のクレジットカードの場合でも最大1.5%のポイント付与はある。
そして最後に非常に大きな注意事項がある。それは現在ICOCAカードを利用している方に対してのもの。
現在利用中のICOCAカードの残額をモバイルICOCAに引き継ぐことはできない。モバイルICOCAでは改めてICOCAを新規発行することになり、しかも初回チャージの際に最低でも1,000円のチャージを行う必要がある(定期券購入の場合は初回チャージは不要)。実際にチャージして利用するためにモバイルICOCAを使うわけなので、1,000円のチャージを問題とする方は少ないかもしれないが、利用開始時点で一旦費用が発生する点には注意して欲しい(会員登録だけなら無料)。
では、不要になったICOCAカードはどうすればいいのか? というと、残額はJR西日本のICOCAエリア内のみどりの窓口に持ち込めば払い戻しを行うことができる。ただし、払い戻しの際には本人確認のために運転免許証などの公的証明書が必要な上、払い戻し手数料が220円発生する。一方で、カード発行時にかかった500円のデポジットは返ってくる。すなわち、払い戻し額は「カード残額-220円+500円」となる。
JR西日本はモバイルICOCAのサービスインに向けて、すでに公式サイトを公開しているので、利用予定の方は事前にチェックしておくことを勧めたい。また、下記リンク先のプレスリリースにも詳細が記載されているので合わせて参照して欲しい。
情報元、参考リンク