<▲画像:モバイルゲームのマルチプラットフォームイメージ> |
「Google Play Games on PC」は、モバイルデバイス向けに提供されているゲームをPCでも手軽にプレイできるプラットフォームで、前述したように現在は一部の国をターゲットにオープンベータ版としての提供に留まるが、Googleはプラットフォーム及び開発者向けエミュレータの改善/開発などに注力し、広く普及させることを目指している。
対応タイトルも今後続々と増える見込みで、具体的には「メイプルストーリーM」や「Garena Free Fire(ガレナフリーファイア)」「Ludo King」の対応が今回明らかにされた。
Googleによれば、近年、ゲームをデスクトップPCやノートPC、タブレットなど、スマートフォンよりも大きなディスプレイでプレイしたいという要望が増えているという。
そうした声に応える手段の一つが「Google Play Games on PC」で、モバイルゲームを手軽にPCでプレイできるようになるかもしれない。そして開発者にとっても最小限のコストと工数でのPC、大型ディスプレイへの対応を可能とする。
<▲画像:「Google Play Games on PC」のイメージ> |
モバイルゲームやアプリをPC上で手軽に動かす手段としては米MicrosoftもWindows 11において米Amazonとの提携によってAndroidアプリを動かすプロジェクトに取り組んでいる。
実際のところどれくらいの需要があるのか確かなことは分からないものの、シミュレーションやストラテジーなど比較的複雑なシステムのゲームに関しては特に適しているかもしれない。また、アクションゲームやRPGなどに関しても大画面の方が迫力は増す。メーカー/デベロッパーにとってネイティブのWindows版を開発するよりも低コストで済むのであれば、早期対応をする流れが生じる可能性もあり、やはり期待したいところ。
そして「Google Play Games on PC」の活用が標準化することによって、多くの作品におけるChrome OS搭載デバイス、Androidタブレットでのゲームプレイ体験も向上するとなれば、それらのデバイスのユーザーにとっても嬉しいニュースであることは間違いないだろう。