<▲画像:「副回線サービス」> |
料金はau、UQ mobile問わず個人ユーザー向けには月額429円(税込、以下同)だが、法人ユーザーに関してはauが月額550円、UQ mobileが429円と違いがある。
また、逆にソフトバンクも自社回線で通信障害が生じている際などに代替回線としてau回線を使える「副回線サービス」を提供するが、そちらについてはこちらの記事を参照して欲しい。
さて、話をau/UQ mobileの副回線サービスに戻したい。
まず、このサービスでは副回線サービス用の物理SIMカードもしくはeSIMが発行され、電話番号も発行される。なお、個人向けと違いauの法人向けの場合には物理SIMカードの発行には非対応でeSIMのみとなる。
デュアルSIM機能を用いて実現するサービスで、ユーザー自身がスマートフォンで操作を行って副回線に切り替える必要がある。通信障害発生時に自動的にバックグラウンドでソフトバンク回線に切り替わるというようなものではない。ただ、auの主回線とソフトバンクの副回線の両方を同時にオンの状態に設定でしておくこともできる。この場合は、主回線の電波が弱い状況下などで自動的に副回線に切り替わるため、意図せず副回線側のデータ通信量を消費してしまったり、音声通話料金が発生する恐れがある。そうした懸念もあり、この副回線サービスは基本的には普段は副回線側をオフにしておくことが推奨される。なお、デュアルSIMの機能/設定項目などは機種によっても異なるので注意して欲しい。
また、全ての用途で通信できる訳ではない点には注意したい。「副回線サービス」は、通信障害の発生時などを想定していることもあり、ソフトバンクの回線インフラへの負荷を抑える設計になっているという。そのため、使用できる通信用途は限られ、電話、メール、SNS、ショッピング、金融決済、行政サービスなど一部のアプリのみとなる模様。
データ通信量の制限など細かなサービス内容は個人、法人で異なるが、ここでは個人向けを見ていきたい。月間データ通信量は500MBまで、通信速度は最大で300kbpsだ。これは500MB超過後の話ではなく上限に達していない時の速度。500MB超過後は当該月末まで最大128kbpsに制限される。テザリングも利用できない。
ハッキリ言って遅いため、あくまでも緊急時のためのサービスということを重々承知しておく必要がありそうだ。
平時からサブ回線を利用する可能性がある場合には格安SIMを利用する方が制限もなく通信速度も速く便利だろう。
では「副回線サービス」の魅力は何か? と問われると、au/UQ mobileでワンストップで申し込めるという点に尽きるだろう。全てをau/UQ mobileで管理できる手軽さが最大のメリットだろう。サブ回線で格安SIMを利用する場合には勿論格安SIMに別途申し込む必要があるし、料金の支払いも別。
<▲画像:au個人ユーザー向け「副回線サービス」の概要> |
とはいえ、思っていた以上に「副回線サービス」には制限があるので、細かな注意点も確認した上で申し込む方がいいだろう。
情報元、参考リンク