<▲図:「DAZN」が値上げへ> |
告知の段階では安価なグローバルプランに対応するコンテンツの詳細は明かされていなかったが、14日に詳細が判明した。
実際の支払額は月間プランか年間プランによっても変わるし、「DAZN for docomo」やauの「povo」のトッピング、さらにはプリペイドカードなど支払い形態/加入形態など様々な要素で変わるが、最もベースとなるDAZNオフィシャルサイトでの直接契約でのスタンダード月間プランだと月々3,700円、年間プランの一括払いだと30,000円、月々払いだと3,000円となっている。旧価格だと、順に3,000円、27,000円、2,600円だったので値上げだ。
<▲画像:料金表> |
なお、2月13日までに加入済みの既存ユーザーのプランは新体系でのスタンダードプランに相当するので、自動移行される。これは「DAZN for docomo」のユーザーも同様で、スタンダードプラン相当での利用となる。特に手続きは不要。
一方、グローバルプランは月間プランのみで月々980円。
そして気になるのはグローバルプランでは一体どのスポーツやコンテンツを視聴できるのか? という点だ。お目当てのスポーツがグローバルプランに含まれているのであれば、スタンダードからグローバルに変更したい方も多いと思う。
蓋を開けてみると14日に発表されたグローバルプランの対象コンテンツは下図の通り。
<▲画像:新料金プランの詳細> |
総合格闘技、ボクシング、トライアスロン、eスポーツ、スケートボード、MBX、サーフィン、スノーボード、レスリング、チェスなどだ。DAZNで最も人気のある3競技は残念ながら含まれていない。すなわち、サッカー、野球、モータースポーツだ。
筆者の場合はDAZNでは主にF1、F2を見てきたが、F1、F2、F3はスタンダードプランのみとなるため、グローバルプランへの切り替えはできない。また、本記事執筆時点ではF1、F2、F3の配信は未定とされているので(※2022年2月20日、F1と2025年末までの配信契約が締結されたことが正式発表されました。そのため、2025年シーズンまでは少なくともDAZNで配信されます)、実際の所はスタンダードプランでも視聴できるかどうかは分かっていない。F1や「Hulu」での「MotoGP」の配信決定の報せはシーズン開幕直前になる例が多いので今年もそうかもしれない。また、サッカーもJ1、J2、J3、AFCチャンピオンズリーグ、そして欧州サッカーのラ・リーガ、セリエA、リーグ・アンなどはスタンダードプランのみ。プロ野球も同様だ。
恐らく以前からの既存ユーザーの場合、その多くがグローバルプランでは不十分だと思う。
なお、視聴可能コンテンツ以外の違いとしては、スタンダードプランは従来プラン通り、同時視聴デバイス数が2台、登録デバイス数が5台だが、グローバルプランでは同時視聴1台、登録デバイス数は3台までとなっている。
「DAZN for docomo」を料金が安い時代から継続利用しているユーザーの場合、今回の料金プラン体系の変更においても継続が最も無難な選択肢となっている。auの場合は、試合数次第では「DAZN使い放題パック(7日間)」を上手く活用すれば安価に抑えられるかもしれない。ただ、そのパック料金も2月末日までは760円だが、3月1日からは925円に値上げされる。
<▲画像:auではDAZNトッピングのキャンペーン実施> |
むしろ、余計な手間の発生を考えると、結局の所、年間プランを月々払いで支払うか、月間プランにシーズン中のみ加入しておくなどが無難な所かもしれない。ハイライト映像くらいならDAZNが無料でTwitter/YouTubeで配信したりもするので、ライトユーザーの場合にはそれで十分と考えて解約する方も出てくるかもしれない。さすがに高く感じるレベルにまで上がってきたと思うので解約者が増えないか心配してしまう。DAZNが無くなると困るユーザーも非常に多いと考えられる。
※訂正1:F1、F2、F3の配信に関しては本記事執筆時点では決定との公式発表はないため、記事の件名・内容を修正しました。ご迷惑お掛けし、誠に申し訳ございません。
※訂正2:F1、F2、F3の配信が決定したことが2022年2月20日に正式に発表されました。