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バルミューダ、第2弾スマホは製品化できずも第3弾デバイスを開発中

バルミューダは10日、決算説明会を開催し、2022年12月期の決算の説明を行った。その中で「BALMUDA Technologies」ブランドで手掛けた第一弾スマートフォン「BALMUDA Phone」(バルミューダフォン)及びそれに続く第二弾スマートフォン、そして第三弾の製品への言及があった。

「BALMUDA Technologies」ブランド第一弾製品「BALMUDA Phone」
<▲図:「BALMUDA Technologies」ブランド第一弾製品「BALMUDA Phone」>

残念ながら第二弾スマートフォンは計画がストップし、製品化の機会を逃してしまったようだが、第三弾の製品の開発に現在は取り組んでいることが分かった。

ただし、第三弾製品がスマートフォンかどうかまでは分かっていない。「BALMUDA Technologies」ブランドにおける第三弾の製品が開発中であることだけが判明した。

思い返せば第一弾のバルミューダフォンはソフトバンク向けとSIMフリーモデルが用意され、2021年11月に発売となった。

そもそも久しぶりに日本メーカーがスマートフォン市場に参入するということから話題になった。独創的なボディデザイン、ホームデザイン及び独自のいくつかのアプリ開発などにも注目が集まった。ところが、リリース当初は基本スペックに対する価格が高く、すなわちコストパフォーマンスが悪く、スタートダッシュに失敗。トラブルから一時販売停止になったこともあるし、独自アプリのクオリティが十分ではないなどソフトウェア面も足を引っ張った。その後の値下げがあっても上手くいったとは言い難い結果に終わった。

「BALMUDA Phone 体験価値訴求の取り組み」(決算説明会資料より)
<▲画像:「BALMUDA Phone 体験価値訴求の取り組み」(決算説明会資料より)>

とはいえ、今後もバルミューダほどの情熱をもってスマートフォン市場に本格参入する日本メーカーが出てくる可能性は高くないと考えられるし、新製品にも期待したいし決して諦めて欲しくないと考える方はいると思う。

そして、嬉しいことに、同社代表取締役社長の寺尾玄氏のコメントによれば諦めるつもりはないようだ。

寺尾氏は今回の決算説明会においてスマートフォン市場からの撤退は現時点では視野に入れていないと述べており、「BALMUDA Technologies」ブランドの第三弾製品の開発に取り組んでいることも明かした。しかし、前述したように、当初第二弾スマホとして開発されていた製品に関しては残念ながら計画がストップしている。

第二弾スマートフォンの設計は2022年8月の時点で完了していたものの、為替変動などの市況から最終的な価格を予想できず製品化に至らなかった。

スマートフォンやタブレットについては、長年の開発/製造ノウハウを持つ既存メーカーですら苦労しているため、バルミューダがスタートで躓いたのも仕方のないことだと思う。もちろん購入したユーザーからすればメーカー側の事情は関係なく、クオリティの高い製品でなければ困るだろう。その点については今後も継続的なアップデートで改善を期待しつつ、新しい第三弾製品の登場も楽しみにしたい。

情報元、参考リンク
バルミューダ/2022年12月期 決算説明資料(PDF)
バルミューダ公式サイト

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