<▲画像:「ポケトーク同時通訳」が登場!> |
特許出願中とされる技術を導入したポケトーク同時通訳は、相手の話す英語を70言語にリアルタイムで翻訳でき、声と字幕で伝えてくれるソフトウェア。
目の前にいる人との対面での会話における利用はもちろん、オンライン会議でも利用できるし、単に動画を視聴する際のリアルタイム通訳の役目も果たしてくれるので、ビジネスのみならずプライベートでも役立つソフトウェアになりそうだ。
ポケトーク同時通訳は、前作となるソフトウェア「ポケトーク字幕」が備えるリアルタイム字幕表示だけでなく、音声での同時通訳を搭載するなど大幅に進化させた製品。
この種のサービス/製品は、翻訳精度と応答スピードがカギになってくるが、少なくともスピードに関しては同時通訳ソフトウェアを使用していることを会話相手も認識しているのであれば合わせてくれるはずであり、全く問題ないだろう。翻訳精度もポケトークシリーズを長年手掛けているだけにある程度安心だ。
対応言語に関しては、ひとまず70言語とされているが、注意したいのは全ての言語間での自由な組み合わせでの翻訳に対応しているのではないという点。英語 対 他言語のみ。すなわち、英語と日本語、英語とイタリア語のような組み合わせでの同時通訳は可能だが、日本語とイタリア語のような組み合わせでの同時通訳はできない。
ソフトウェア製品なのでアップデートによって随時機能追加・対応言語の拡大なども行われる可能性はあるかもしれない。とはいえ、英語の同時通訳を利用する方が非常に多いと推測されるので、基本的にはまずは英語だけで問題ないだろう。
リアルタイム通訳機能は他社の翻訳サービスやワイヤレスイヤホンなども存在しているが、現状では実用レベルには微妙に達していない印象だ。特に通訳音声の応答スピードに難があり、スピーディーな会話にはついてこれない。前述したようにゆっくり会話をすることで多少対処できるが、実際のところは中々上手く行かない。
一方、ポケトーク同時通訳は、少なくとも通訳音声に関しては若干喋るスピードが速いように感じる。リアルタイムでの同時通訳は人間の同時通訳者が行う場合でも相手の会話に遅れず追随していくため大抵は早口で喋っているように思うが、ポケトーク同時通訳の機会音声も少し早口だ。これなら相手が多少早口でも置いてけぼりになりにくいかもしれない。
AI翻訳の分野は年々レベルが上がってきて、特に文章の翻訳はDeepL翻訳が優秀だし、動画視聴時のリアルタイム翻訳すら「YouTube」の翻訳字幕も意外と悪くないレベルまで来ている。しかし、前述したように音声での通訳となると微妙にレベルが足りていない。それだけにポケトーク同時通訳の登場が非常に楽しみだ。
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