<▲画像:新型Apple TV 4Kの利用イメージ> |
ラインナップは2つ。Wi-Fiのみに対応し、内蔵ストレージが64GBの「Wi-Fiモデル」と、有線LANにも対応して内蔵ストレージが128GBの「Wi-Fi + Ethernetモデル」で、前者は19,800円(税込、以下同)、後者は23,800円。また、後者はメッシュネットワークプロトコルである「Thread」にも対応する。
多くのユーザーはWi-Fiモデルを選択することになるのではないかと思う。
第2世代のApple TV 4Kは2021年5月発売なので約1年半のインターバルを開けての新モデル登場だが、非常に大きい変化としてチップが「A12 Bionic」から「A15 Bionic」にアップグレードされた点が挙げられる。
これによりCPU性能が最大50%、GPU性能が最大30%向上するという。間違いなく第2世代モデルよりもサクサクと動くことだろう。
そしてCPUパワー向上は思わぬ形で別の利点をもたらした。CPUが強力になり、様々な処理を低消費電力でこなすことができるようになり、冷却ファンがカットされた。具体的には4K解像度の動画のストリーミング再生時の消費電力でいえば、約30%の低減になるという。冷却ファンが無いことは、少しでも騒音を抑えたい方には嬉しいだろう。
さらに、本体サイズの小型化も可能となっている。
映像及びサウンド面では「Dolby Vision」に加えて「HDR10+」に対応。サウンドに関しては「Dolby Atmos」「Dolby Digital 7.1」「Dolby Digital 5.1」をサポートするので、デノンやマランツ、ヤマハなどのAVレシーバー(AVアンプ)のユーザーにとって、第3世代のApple TV 4Kは、Amazonの「Fire TV Stick 4K Max」など既存の4K対応動画視聴機器に加えて新たな選択肢になるはずだ。
なお、昨今は「Amazon Prime Video」「Disney+」「Netflix」がDolby Atmos対応コンテンツを続々と配信しているので、Dolby Atmos対応コンテンツには困らない状況に徐々になりつつある(※基本的には各動画配信サービスでDolby Atmosに対応しているのは英語音声のみ。視聴時に音声を英語に切り替えないとDolby Atmos信号が出力されないので注意)。
話を第3世代のApple TV 4Kに戻すと、本体サイズは約93 x 93 x 31mm、重さはWi-Fiモデルが約208g、有線LAN対応モデルが約214gだ。筐体サイズは同じだが、もちろん有線LAN対応モデルには有線LANポートが搭載されるなどの違いはある。
両モデルともリモコン「Siri Remote」も同梱される。
また、パッケージにはHDMIケーブルは付属しない。すでに4K対応機器を幾つかお持ちの方はご存知だと思うが、4K解像度のコンテンツを安定して伝送するには対応グレードのHDMIケーブルが必須だし、低品質のケーブルの場合にはブラックアウト現象が起きたり不安定なこともあるのでケーブル選びには注意して欲しい。これはApple TV 4Kとテレビ、AVレシーバー(AVアンプ)などとの接続においてHDMIセレクターなどを介す場合も同様で、セレクターによって思わぬトラブルが生じることもあるので注意して欲しい。かくいう筆者も結構色々とトラブルを経験している。
Apple TV 4Kは、Fire TV Stick 4K Maxと比べると高価なので、単に「Amazon Prime Video」「Disney+」「Netflix」などの動画配信サービスの動画を見るだけであれば個人的にはFire TV Stick 4K Maxを勧めるが、「Apple Arcade」のゲームをプレイしたり、「AirPods」のユーザーなどの場合にはApple TV 4Kの方が良いかもしれない。もちろんゲームプレイに関しては「PlayStation」や「Xbox」のワイヤレスコントローラーを利用できる。
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