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InnoView、15.6インチモバイルモニター「PM406(第2世代)」を発売。シルバー、ノングレアIPS液晶、スタンドカバー改善、VESAマウント穴搭載

モバイルモニター(モバイルディスプレイ)を主に手掛けるInnoView(イノビュー)が新製品「PM406(第2世代)」を日本市場で発売した。

「PM406」の新色「シルバー」モデル
<▲写真:「PM406」の新色「シルバー」モデル>

正確にいえば同社は明確には「PM406(第2世代)」と記しておらず、モデル名は既存製品の「PM406」と同じだが、カラーがブラックからシルバーに変更になった以外にも細かな仕様変更があるため、実際には「第2世代」と呼ぶべきだろう。少なくともPM406のブラックとシルバーはカラーだけに留まらない違いが幾つかある。

左がシルバーモデル、右がブラックモデル
<▲写真:左がシルバーモデル、右がブラックモデル>

まず、PM406のブラックモデルはレビュー記事で詳細を確認して欲しいが、そもそもディスプレイサイズが異なる。

ブラックとシルバーの主な違いは下記の通りだ。

  • PM406 ブラック:15.8インチ、旧スタンドカバー、VESAマウント穴無し
  • PM406 シルバー:15.6インチ、新スタンドカバー、VESAマウント穴あり

InnoViewから新型のPM406の試用機会を頂き、編集部には現在、新旧両モデルの実機があるので、詳しいレビュー記事の前に概要を簡単に紹介しておきたい。

まだ短時間の試用だが基本的にはシルバーを勧める。というのも、上記の点を中心に明確な改善を感じるためだ。

なお、PM406 シルバーモデルの標準価格は20,999円(税込、以下同)だが、2022年7月31日までの期間限定セールで、Amazon.co.jpでは20%オフの16,999円となっている。さらにAmazonプライム会員なら2,100円割引できるため、最安では14,899円で購入できることになる。

InnoViewはAmazonで割引クーポンを配布したりしなかったり、タイムセール等に参加したりでタイミングによって実売価格が変動するので買い時の判断が難しいが、この割引セールは相当良い方だろう。


それでは、話をPM406の新旧モデルのハードウェアに戻したい。

ディスプレイはどちらもノングレア(非光沢)のIPS液晶で、解像度は1,920 x 1,080ドット、HDR対応など細かな仕様は共通しているが、サイズが違う。ブラックモデルは15.8インチ、シルバーモデルは15.6インチだ。長辺が約8mm、短辺が5mm程度の差だが、若干違う。

スタンドカバーも異なる。

シルバーモデルとブラックモデルのスタンドカバーの形式は同じ
<▲写真:シルバーモデルとブラックモデルのスタンドカバーの形式は同じ>

フリップカバースタイルで、使わない時には本体を一周ぐるりと覆う保護の役目を果たし、使うときには3段階の角度調節が可能なスタンドになるという点は同じ。そして本体背面上部とマグネットで脱着するという点も同じ。

上が「PM406」のブラックモデル、下がシルバーモデル
<▲写真:上が「PM406」のブラックモデル、下がシルバーモデル>

ところが素材の柔らかさ、質感、表面の摩擦抵抗、マグネットの強度、カラーが違う。素材は若干柔らかくなり、質感は明らかに良くなった。よりしっとりとしたマットな感じになっただけでなく安っぽさが消えた。「InnoView」のロゴもつき、PM406本体背面とのドッキング部のマグネットも若干強くなった。しかも強すぎずちょうど良い磁力だ。ブラックモデルのスタンドカバーのマグネットは弱く、ちょっとした力で外れる恐れがあるが、その心配はシルバーモデルではない。

スタンドカバーは本体背面上部とマグネットで固定する。ブラックモデルよりも若干磁力が増している
<▲写真:スタンドカバーは本体背面上部とマグネットで固定する。ブラックモデルよりも若干磁力が増している>

スタンドカバーをスタンドとして使う時には本体底面のゴム足との摩擦抵抗で止める訳だが、ブラックモデルは肝心の接触面がツルツルしていた。そのため、ちょっとした力で転ぶ。おそらく、使わない時、すなわち本体をクルリと覆った時の外面の見た目を重視したのだと思う。本体ゴム足との接触面は収納時には外側に来るようになっている。ところが、外面を重視したことで肝心の接触抵抗が不足していた。一方、シルバーモデルでは接触面に程よい摩擦抵抗を持たせつつ質感を向上させている。安定している上、見た目も良い。

スタンドカバーは柔らかさ、質感が大きく変わった。ブラックモデルはスタンド利用時にツルツルした面に本体を載せるため若干不安定だったが、シルバーモデルはマットで安定する
<▲写真:スタンドカバーは柔らかさ、質感が大きく変わった。ブラックモデルはスタンド利用時にツルツルした面に本体を載せるため若干不安定だったが、シルバーモデルはマットで安定する>

そしてシルバーモデルでは背面下部(中央よりやや下)にVESAマウント用のネジ穴が2つ設けられている。

シルバーモデルの背面にはVESAマウント穴が2つ設けられている
<▲写真:シルバーモデルの背面にはVESAマウント穴が2つ設けられている>

ネジ穴は4つではなく2つだが、PM406は729gなので特に問題ないだろう。

その他の特徴はブラックモデルと同じ。

映像入力はMini-HDMI端子の他、2つのUSB Type-C端子から。USB Type-CはDisplayPort Altモードでの映像出力に対応するスマートフォン、タブレット、PCなどの他、「Nintendo Switch」なども入力できる。また、電源も兼ねる。オーディオ周りは、ステレオスピーカー搭載、3.5mmオーディオ端子搭載。音量や明るさを調整できるトグルスイッチも搭載されている。

PM406の右側面。入出力端子の構成は変わりない
<▲写真:PM406の右側面。入出力端子の構成は変わりない>

パッケージにはUSB-ACアダプター(電源アダプター)、USB Type-A to USB Type-Cケーブル、USB Type-C to USB Type-C ケーブル、Mini-HDMI to HDMIケーブル、クリーニングクロスが同梱される。

基本機能はブラックモデルと共通しているので、詳しくはブラックモデルのレビュー記事を参照して欲しい。後日シルバーモデルのレビュー記事を公開した場合にはリンクを追記する。

ブラックモデルの不満点をほぼ解消したことで16インチ前後のサイズでフルHD、ノングレアのモバイルモニターの内、コストパフォーマンスに優れる製品としてはPM406のシルバーモデルは一気に有力候補の一つに躍り出たと思う。

InnoViewには、4Kタッチパネル搭載モデルやキックスタンド搭載モデルもある。幾つかの機種はレビューしているので参照して欲しい。


 

情報元、参考リンク
Amazon.co.jp/InnoView PM406(シルバー)製品ページ
Amazon.co.jp/InnoView PM406(ブラック)製品ページ
Amazon.co.jp/InnoViewストアページ
InnoView公式サイト

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