<▲画像:「Rakuten UN-LIMIT VII」の特徴など> |
自動移行で注意すべき点は、現行の「Rakuten UN-LIMIT VI」は1人1回線目までに関しては月々の使用データ量が1GBまでであれば0円(税込、以下同)だが、新料金プランの「Rakuten UN-LIMIT VII」は1,078円から始まることだ。
すなわち今回の料金プランの移行は実質的には下限ステップの値上げということになる。
なお、今からだと7月1日までは約1カ月半しかないが、既存ユーザーが楽天モバイルに残るにしても他社へ乗り換えるにしてもある程度の猶予期間は設けられる。
具体的には、7月と8月については1GBまでの場合はプラン料金が無料となり、9月と10月は1GBまでであれば料金プラン相当分の「楽天ポイント」が進呈されるので、少なくとも2カ月間は無料、その後の2カ月間もポイント還元によって実質無料にできる。
今回の新料金プランは楽天モバイルが始まって以来、最大の変化であり、楽天モバイルに残るか他社への乗り換えをするか検討するユーザーは一定数現れると思う。特に普段1GBまでに抑えての運用が中心の方、楽天モバイルをサブ回線として使用中の方などは継続するかどうか検討するだろう。
新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」でも使用データ量に応じてその月の料金が変動する段階制という形式は同じ。
ただし、前述したように、スタートが0円ではなく1,078円になる。3GBまでは1,078円で、20GBまでは2,178円、20GB超過後はどれだけ使っても3,278円となる。
<▲画像:「Rakuten UN-LIMIT VII」について> |
0円スタートが廃止されることでユーザー目線で見た場合は魅力が下がることになるが、楽天モバイルでは料金負担増を補う施策として楽天グループサービスとの連携を強化するという。具体的には下記の通り。
- 楽天市場でのポイント付与が現行の+1倍から+2倍に
- 楽天市場でのポイント付与がダイヤモンド会員なら+1倍
- 楽天マガジン(月額418円)が31日間無料。以後も毎月30%相当ポイント還元
- Rakuten Musicのスタンダードプラン(30日間 980円)が90日間無料。以降も毎月20%オフ
- NBA Rakutenのベーシックパス(月額990円)が3カ月間無料。以降も毎月44%オフ
- パ・リーグSpecial(月額プラン702円)が3カ月間無料。以降も毎月50%相当ポイント還元
楽天市場での買い物が普段からとても多い方や、「楽天マガジン」「Rakuten Music」「NBA Rakuten」「パ・リーグSpecial」を利用する方の場合は、0円スタートが廃止されても大きな負担増にはならないだろう。
一方、それらのサービスを利用せず、楽天市場での買い物額も少ない場合には継続するかどうかを考えることになるかもしれない。もしくは、普段の通販を楽天市場にできるだけ集約させるなど、トータルでの活用形態を再検討する必要があるだろう。
個人的にはせめてワンコインの500円スタートなどにして欲しかったと思うところだが、楽天の自社回線が全く問題なく繋がるエリアに住んでいる方で、大容量データ通信を気兼ねなく行いたい場合には依然として楽天モバイルの料金プランの競争力は高いので新料金プランへの切替は問題ないと思う。とはいえ、使用データ量が少ない場合には非常に大きな変化なので注意が必要だ。