<▲画像:KDDI/沖縄セルラーによるお知らせ> |
もちろん楽天モバイルがいつまでも0円で使われても困ると考えるのは理解できる話ながら、ユーザーの目線からは純粋な値上げに他ならない。その影響はかなりあったようで、発表後にauのオンライン専用ブランド「povo」、格安SIM「IIJmio」では申込が殺到したようだ。
まず、auのpovoでは14日(土)9時頃から申込が増え、本人確認の処理に通常よりも時間が掛かり、遅延が発生。povoでは本人確認は「eKYC」によってスマホのみで行えるようになっているし、通常は早く処理が完了するが、最終的にはスタッフが申請内容をチェックすることもあり、申込が殺到すると遅延が生じてしまう。
KDDI/沖縄セルラーでは遅延解消のために最終的に人員を増やした。これによって16日(月)19時頃には混雑が解消されている。
また、格安SIM市場で「OCN モバイル ONE」と共に大手の一角を占める「IIJmio」にも申込が殺到している。auのpovoと同様、本人確認処理と商品の発送に遅延が生じている。こちらも人員増などによって対応しているようだ。
povoは現行の「povo2.0」から基本料金0円で始められるため、楽天モバイルからの移行が多かったものと推測される。
IIJmioは安価とはいえ無料ではないものの、格安SIM市場では大手の一つ。一方、「OCN モバイル ONE」にも申込者が殺到しそうなものだが、ここ暫くの間、「OCN モバイル ONE」公式サイトでは一部の機種を除き、全体的な端末割引セールが行われていない。端末購入を伴ってMNPで格安SIMに乗り換えるのであれば、現時点ではMNP特別割引のキャンペーンが実施中のIIJmioが選ばれたのではないかと考えられる。IIJmioでは5月31日まで特価販売キャンペーンが実施中だ。
なお、慌てずとも楽天モバイルでは暫くの間は無料運用が可能だ。7月・8月分は1GBまでなら無料だし、9月と10月も1GBまでなら料金プラン相当分の「楽天ポイント」が進呈されるので、それまでの間に楽天モバイルに残るか他社へ乗り換えるか検討すればいいだろう。
「Rakuten UN-LIMIT VII」の詳細は楽天モバイル公式サイトの「Rakuten UN-LIMIT VIIについて」で確認して欲しい。0円スタートの代わりにいくつかの特典が新たに用意されているので、活用次第では十分お得に運用できる。ただ、「Rakuten UN-LIMIT VII」以降の楽天モバイルの捉え方は今までとは異なると思う。今までは0円運用も可能な点が最大の魅力だったと思う。0円なら気軽に加入できる。一方、今後は「使い放題でも3,278円に収まる」という点が魅力の通信サービスに変わると捉えた方がいいだろう。