Androidニュース&アプリ情報メディア

2022年度中にAndroidスマホでマイナンバーカード機能の利用が可能へ。カード読み取りや携行不要に

デジタル庁が主導し、スマートフォンへのマイナンバーカード機能の搭載準備が進められているが、Androidスマートフォンに関しては今年度中にも実現する予定にあるようだ。金子恭之総務大臣は15日に記者会見を行い、まずはAndroidスマートフォンでの実現を2022年度中に目指すとの予定を明らかにした。

マイナンバーカード機能のスマホ搭載によって目指す姿
<▲画像:マイナンバーカード機能のスマホ搭載によって目指す姿>

順序としては最初にAndroidに対応し、その後にiPhone対応を行うという事になる模様。

すでにスマートフォンを使って「マイナポータル」等の利用は可能となっているが、マイナンバーカードの実物は必要。ログインの際には、その都度スマホでマイナンバーカードを読み取る必要がある。個人にとって非常に重要な情報を扱うため、セキュリティに配慮する必要があることは理解しつつも、非常に面倒で分かりにくい作業であることは一度経験した方の多くが同意することと思う。現在、行政機関の各種手続き等を窓口で行ったり、確定申告を行う際などにも、マイナンバーカードもしくはコピーが必要だ。

しかし、現在準備が進められているマイナンバーカード機能のスマートフォンへの搭載が実現すれば、マイナンバーカード自体を持ち運ぶ必要がなくなる。

マイナンバーカード機能をスマホに搭載するイメージ
<▲画像:マイナンバーカード機能をスマホに搭載するイメージ>

マイナポータルへのログインに関しても都度マイナンバーカードを読み取るのではなく、連携設定した生体認証だけで行えるようになる。

生体認証等の活用
<▲画像:生体認証等の活用>

このようなマイナンバーカード機能について、現在準備中の形は新しいアプリでの実現ではなく、マイナポータルアプリへの機能追加の形で行うようだ。すなわち、将来的にはマイナポータルアプリがマイナンバーカード機能を持つことになる。

マイナポータルアプリとの一体化
<▲画像:マイナポータルアプリとの一体化>

マイナポータルにおける利用イメージ
<▲画像:マイナポータルにおける利用イメージ>

将来的には、例えば各種証明書をコンビニで取得できる「コンビニ交付サービス」では、コンビニの端末にスマホをかざすことでマイナンバーカードの認証を行えるようになるので、マイナンバーカード自体の携行は不要だ。病院での健康保険証の提示についても同様で、スマホで済むようになる。

ただし、各機能の対応時期は異なる。マイナポータル、各種行政手続のオンライン申請のスマホ対応は今年度末の予定とされているが、コンビニ交付サービスは今年度末以降、健康保険証は対応時期未定となっている。

スマートフォン用電子証明書の主なユースケース
<▲画像:スマートフォン用電子証明書の主なユースケース>


なお、会見の模様は下記のYouTube動画で視聴できる。


情報元、参考リンク
総務省/「マイナンバーカードの機能のスマートフォン搭載等に関する検討会」第2次とりまとめの公表
総務省/「第2次とりまとめ ~デジタル社会の新たな基盤の構築に向けて~」(PDF)

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件