<▲画像:「Pixel」シリーズのパーツや修理に必要な工具等が提供へ> |
ただし、現時点で公開されている情報によれば日本での展開は未定で、米国、カナダ、英国、オーストラリア、EU各国が対象となっていて、様々な製品の分解・修理情報などを公開しているWebサイト「iFixit」で販売する。iFixitは分解・修理情報などの提供のみならず様々な工具等の販売も手掛けており、今後はGoogle純正のPixel用パーツや工具も取り扱うことになる。
パーツの提供を開始する動きは何も目新しいものではなく、少なくともバッテリー交換はユーザー自身が行える設計が将来的には標準化しそうだ。というのも、3月に欧州議会がスマートフォンに限らずバッテリー搭載製品においてバッテリーの取り外し、交換が可能となる設計を義務づけるルールを採択しているためだ。しかし、今すぐではなく、今後各機関での調整や各国での法整備等に時間が掛かることもあり、まだ数年先のこととみられる。
だが、一つの製品を可能な限り長く使い続け、バッテリーが劣化した場合にはバッテリーのみを交換できるようにし、場合によってはユーザー自らが簡単な修理ができる、もしくは最寄りの修理業者やショップに持ち込んで手軽に修理できるような環境が整備される流れにあることは確か。
Googleが今後Pixelシリーズのパーツと工具を提供するのも、こうした流れに沿っている。
そしてGoogleは分解・修理を意識した設計も目指すという。修理しやすいようにパーツを減らすなどの努力もする。さらには業者向けにトレーニングマニュアルや各種工具等の提供を拡大し、修理パートナーの認定プログラムの拡大にも取り組むという。
スマートフォンのパッケージについても持続可能な社会を目指す一環としてリサイクル素材の採用などに取り組んでいく。