<▲画像:「mineo」の料金プラン表> |
ユーザーは従来通り「マイピタ」を利用してもいいし、新たに追加された「マイそく」を選んでもいい。特徴が全く異なるので、現在「マイピタ」を利用中の方も場合によっては「マイそく」への切り替えを希望するかもしれない。
→mineo公式サイト
まずはmineoの従来プランである「マイピタ」を軽くおさらいしておきたい。
「マイピタ」は非常にオーソドックスなタイプのプランで、月々のデータ通信容量が定められていて、その容量までは高速データ通信を行うことができる。音声通話に対応する「デュアルタイプ」とデータ通信のみの「シングルタイプ」に分かれ、それぞれにデータ容量別に4コースが存在している。
音声通話に対応するデュアルタイプの1GBのコースは月額1,298円(税込、以下同)で、5GBなら月額1,518円、10GBで1,958円、20GBで2,178円となっている。1GBコースは競合他社と比べるとやや高いが、3カ月間1,188円割引の「マイ割!」などのキャンペーンも利用すれば一時的ながら若干安くなる。
むしろmineoの「マイピタ」の場合には20GBコースが最も魅力的なコースと言っていいだろう。
<▲図:「マイ割!」による料金プランの割引について> |
なお、「マイピタ」では月間データ容量を超過すると最大200kbpsに速度制限が掛かる。
続いて新たに追加された「マイそく」だが、この料金プランは月々のデータ通信容量ではなく通信速度で選ぶようになっている。使用できるデータ通信容量自体は無制限だが、通信速度がコース毎に定められている。最大1.5Mbpsの「スタンダード」コースと最大3Mbpsの「プレミアム」コースで、前者は月額990円、後者は2,200円だ。
また、「マイそく」では音声通話対応の「デュアルタイプ」とデータ通信のみの「シングルタイプ」で料金は同じだ。
<▲画像:「マイそく」の特徴> |
最大の注意点は、月曜日から金曜日までの平日の12時台(12時00分から12時59分)までの間はどのコースを選ぼうが、通信速度が32kbpsに制限されるという点だ。ただし、音声通話に関しては制限時間帯だろうと問題なく使えるように対処されているという。
一般的に混雑しがちな時間帯であるお昼の通信を犠牲にする代わりに、それ以外の時間帯では通信量を気にする必要がない、という料金プランになる。
常に3Mbpsで通信できたと仮定して試しに通信量を計算すると、1秒あたりは375Bなので、1分間だと22,500B、約22MB、1時間だと1,318MB、約1.29GBだ。
動画配信サービスのようにコンテンツのデータ量が多いストリーミングサービスを毎日1時間以上利用すると、「マイピタ」の20GBコースよりも「マイそく」のプレミアムコースの方がいいのかもしれない。とはいえ、速度が最大3Mbpsなので、その点も考慮すべき。月々の使用データ通信量が20GBを大幅に超えるのでなければ「マイピタ」の方が無難そうだ。一方で、前述したように毎日1時間以上動画配信サービスを利用したり、毎日1GB以上使うような場合で、速度が最大3Mbpsまででも問題ないのであれば「マイそく」は適している。
また、Wi-Fiテザリングを使ってスマホやモバイルWi-Fiルーターなどで自宅の固定回線代わりに使うシーンも考えられる。実際、「マイそく」の公式ページではそのような利用シーンも記されている。
なお、「マイそく」には月間でのデータ通信容量の上限はないが、直近3日間での10GB以上の通信には制限が掛かるので注意して欲しい。3日間で10GB以上使うと最大32kbpsに制限される場合がある、とされている。
そして、「マイそく」専用の有料オプションとして「24時間データ使い放題」が1回あたり330円で提供される。この「24時間データ使い放題」を申し込むと数分後からオプションが24時間適用され、お昼の12時台だろうと「マイピタ」の利用時と同等の速度で通信を行うことができる。「マイそく」の速度ではなく、「マイピタ」の利用時と同等の速度という点がポイントなので、3Mbps以上の速度で通信したい時にも「24時間データ使い放題」は役立つ。
「マイそく」は人によって適するかどうかの判断をしっかりと行う必要のあるプランだと思うが、mineoは独自性が高く細かなオプションや機能を色々と導入する点も魅力なので、合う場合には有力な選択肢の一つになるかもしれない。
また、mineoでは3月末まで「端末大特価セール!」が実施中なので、こちらも合わせて確認したい。
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