<▲画像:2022年3月16日23時36分頃に発生した福島県沖を震源とする地震による各地の震度について(※気象庁の資料より)> |
まず、地震の震度は宮城県登米市蔵王町、福島県相馬市南相馬市国見町で6強、宮城県と福島県の多くのエリアで震度6弱、宮城県、福島県、山形県、岩手県で震度5強を記録。震度5弱や震度4については関東も含めた多くのエリアで観測された。
この結果、東北地方、関東地方など合計210万軒以上で一時的に停電が発生した。
しかも今回の停電は数分程度の短時間ではなかったこともあり、非常に多くの方が困難な状況に直面したと思う。東北電力管内、東京電力管内の広い範囲で最終的に17日2時50分頃を目処に復旧したものの、2時間以上に及ぶ停電となった。
停電によってテレビを視聴できなくなった方も多いはずだ。
緊急時の情報収集手段の一つがテレビやラジオ、パソコンだが、大規模な停電が生じると、スマートフォンをはじめとする携帯電話に頼るしかない。今回の地震に関しては携帯電話サービスにおける通信障害は大きくなかったことが確認されている。一時的に混雑は発生したものの、広範囲に渡る大規模な障害までは起きなかったようだ。現在の基地局は万一に備えたバッテリー駆動が可能なこともあり、致命的な障害を回避できた模様。
早々に障害情報を一般公開しているのはNTTドコモ(以下、ドコモ)で、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルは今回の地震に関する障害の有無は公式Webサイトで公開していない。実際、au、ソフトバンク、楽天モバイルでは通信障害は発生しなかったようだが、個人的にはこの規模の地震が発生したときには障害が発生しなかったという旨の一般公開も必要ではないかと思う。
ドコモは、少なくとも停電地域においては基地局をバッテリーで運用していること、そして一部地域で携帯電話サービスが利用しづらい状況が発生し、復旧作業に努めていることを公式サイトで報せている。地震の影響による停電及び伝送路の故障が原因とされ、福島県南相馬市、二本松市、福島市、伊達市で利用しづらい状況が発生したという。
さらに詳しい情報が入り次第、ドコモは発表ページを更新する見込み。