<▲図:アプリフロアがオープン> |
アプリフロアとアプリジェネレーターに関してはすでにDLsiteのサイト上で紹介されているが、DLsiteのアカウントを持っているユーザーにはメールでの案内も配信されている。
今回の話題はアプリフロアとアプリジェネレーターを分けて説明していく必要があり、まずはアプリストアから見ていきたい。
アプリフロアはDLsite上で配信/販売されているAndroidアプリ作品を扱うストアページ(カテゴリページ)。ゲーム、動画、ボイス・ASMRなどジャンルを問わず扱う。
このアプリフロアに並ぶコンテンツの種類は幅広いが、コンテンツの形式は3種類に限られる。前述したアプリジェネレーターによる変換コンテンツの他、サークルが独自に制作したコンテンツ単体のAPKファイル(インストールパッケージファイル)、そして「DLsite ADV」の3種類だ。
APKはAndroidアプリのパッケージファイルなので、購入後にダウンロードした作品のパッケージファイルをスマートフォンに自分でインストールすればプレイできる。
一方、今回新たに配信開始となったアプリジェネレーター作品も実は作品ごとに独立したapkファイルで提供されている。DLsiteでアプリジェネレーター作品をカートに入れて購入すると通常のコンテンツと同様zipファイルをダウンロードできるので、解凍する。中にapkファイルが入っているので、それをインストールすればいい。スマホで直接購入/ダウンロード/解凍してもいいし、PCで購入してスマホにコピーしても構わない。
では、サークルが独自に制作したAPKファイルと、アプリジェネレーターによる変換を経たAPKファイルの作品の違いは何か?
作品独自にAPKファイルで配信しているコンテンツはサークルが自ら開発したAndroidアプリであり、何もかもが独自。勿論何らかのエンジン等を用いている場合は全てが独自とは言えないかもしれないが、それは細かく説明した場合の話で、ひとまず独自アプリと言って構わないだろう。一般的に我々がGoogle Playからダウンロードして使っている様々なアプリと何ら変わりない。異なるのはパッケージをDLsiteで配布/販売しているのかGoogle Playか、という点のみ。ただし、Google Play外からアプリを取得/インストールする場合にはAndroid端末の設定で「不明なアプリをインストール」(提供元不明のアプリのインストール)を許可しなければならないので、その点は注意が必要だし、大きく異なる点だ。詳しくはこちらのページを参照。
<▲図:アプリのインストールについて> |
そしてアプリジェネレーター作品の場合は、エイシスが用意した変換ツールであるアプリジェネレーターを用いてPCゲームをAndroid向けに変換した作品なので、共通機能が備わっている。サークル/制作者を問わず、アプリジェネレーター作品では共通機能を利用できるわけだ。
その一つがユーザーインターフェースで、ユーザーが好みに応じて選択可能となっている。画面にソフトウェアの「ゲームパッド」を表示させる「ゲームパッドタイプ」と「マウスタイプ」の2種類が提供される。
<▲図:ユーザーインターフェースの選択ができる> |
更に、セーブデータのクラウドバックアップ機能も提供される。クラウド上のバックアップデータは最終アップロードから半年間しか保存されないという期限が設けられているものの、スマホの機種変更時などにセーブデータの引継ぎを手軽に行える利点がある。このようなデータ引き継ぎ機能は普通のスマホゲームでもお馴染みだがアプリジェネレーター作品の場合は共通機能として提供されるので、作品ごとに使い方を確認しなくても済むという点もいい。
2月8日時点ではアプリジェネレーター作品はすでに複数配信中だが、その中で全年齢対象のコンテンツは10個。内、無料コンテンツは6個ある。将来的には様々な同人作品、商業作品がAndroid向けに変換され、アプリジェネレーター作品として配信されるようだ。
一般的なゲームアプリと違いアプリジェネレーター作品は動作要件が共通している点も利点かもしれない。
現時点ではAndroid 8.0以上のOSが必須で、メモリは商業ゲーム作品の場合には6GB以上が必須で8GB以上が推奨、同人ゲームの場合は4GB以上が必須で6GB以上が推奨とされている。タブレットは現時点では動作対象外とされているが、今後実装予定と記されている。ただ、動作対象外と記されていても機種によっては動く可能性はあるだろう。
いずれにしてもエイシスはアプリジェネレーターに関する紹介ページにおいて、有料作品の購入前に無料作品をプレイできるかどうか必ず確認するように案内している。実際にその方が良いだろう。前述したように全年齢向けの無料作品が6つ配信されているので、それらで試せばいいだろう。
情報元、参考リンク