<▲図:4キャリアの新料金プランの比較表(※楽天モバイル公式サイトより)。赤枠は今回の更新前のメールアドレスの項目のみ切り抜いて重ねたもの> |
今回に関しては明確に延期とはされていないものの「提供に向けて準備中」という曖昧な表現だ。結局のところ時期未定に変わったと捉えていいだろう。
同社はキャリアメールサービスの正式提供に向けてトラブルが起きないよう徹底的にテストを行っているようなので、不十分な状態で見切り発車して即トラブル多発となるよりも万全を期した方がいいことは確かだが、さすがに二度の延期は残念な報せだ。
なお、楽天モバイルは通信キャリアなので厳密にはNTTドコモ(以下、ドコモ)、au、ソフトバンク、ワイモバイルと競合するサービスだが、料金帯で比較すると通信キャリアのサブブランドや格安SIM各社のサービスと競合する。
ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルの通常プランではキャリアメールサービスを利用できるが、サブブランドでは提供されていない。そのためキャリアのサブブランドとの直接比較ではキャリアメールは差別化できるポイントの一つになる。
一方で格安SIMの場合は固定通信サービスを提供している事業者の場合は、独自ドメインのメールアドレス/サービスが提供されている。そう考えると、キャリアのサブブランド以外の通信サービスではその多くで独自ドメインのメールアドレスが提供されていることになる。
しかし、以前と違い、今やメールはプライベートでのコミュニケーションにおけるメインツールではなくなっているだけに、どれほどの需要があるのかは分からない。
楽天モバイルのユーザー間のコミュニケーションなら「Rakuten Link」アプリで十分だとも思う。それでもキャリアドメインのメールアドレスは邪魔にはならないので、やはり早期リリースを期待したいところ。