<▲図:「BIGLOBEモバイル」のスマホセット販売例。この機種に限らず、「Gポイント」による還元によって実質的な負担額を大きく下げ、格安SIM市場で最安級を実現> |
ただ、BIGLOBEモバイル公式サイトの端末販売は純粋な割引ではなく「Gポイント」での還元によって実質的な負担額を下げる形式を採用しています。BIGLOBEモバイルに限らずポイント還元特典やキャンペーンは、若干ややこしくなりがちです。本記事では、その辺りの解説と、Gポイントの使い道などを紹介したいと思います。
→「BIGLOBEモバイル」公式サイト
BIGLOBEモバイルでのポイント還元について
「端末セット特典」の概要
BIGLOBEモバイルは現在、音声対応SIMとスマートフォンの端末をセットで購入すると最大で20,000円相当のポイント還元が行われるキャンペーンを実施中です。BIGLOBEモバイル公式サイトでは「端末セット特典」と呼ばれています。<▲図:スマホセットで最大20,000円相当の還元の他、2021年12月1日から音声通話SIMのみ申込の場合に5,000円相当のGポイント進呈キャンペーンが実施中> |
条件はシンプルです。シェアSIMを除く音声通話SIMに新規で加入すると共に対象端末をセットで申し込み、申込月の翌月末日までにサービスを開始することです。通常の新規契約の他、他社からの乗り換え(以下、MNP)も対象です。
BIGLOBEモバイルの「端末セット特典」最大の魅力はMNPに限定されないことです。
還元ポイントは20,000ポイントの機種が多いですが、元々が低価格の機種の場合は20,000ポイントを切ります。例えば本記事執筆時点では「Motorola moto e7」は端末価格が18,691円(税込み。税抜きだと16,992円)と20,000円未満ということもあり、還元ポイントは16,992ポイントです。ちなみに筆者が2021年3月にBIGLOBEモバイルに加入したときには、このMotorola moto e7を購入しました。
せっかくなので、できれば端末価格が税抜きで20,000円を超える機種、要するに20,000ポイント還元対象機種を購入する方が良いでしょう。
ポイントの還元時期は結構早く、サービス開始月の翌月末までに行われます。
実質価格表記の意味
BIGLOBEモバイル公式サイトでは税抜きの端末価格の下にカッコ書きで税込み価格を並べ、さらにその下に還元ポイントを赤字で記しています。そしてその下に大きな赤字で実質価格(端末に関する実質的な負担額)が書かれています。<▲図:「BIGLOBEモバイル」公式サイトでの端末販売表記例> |
実質価格表記について公式サイトでは「GポイントをBIGLOBE利用料金(税抜)のお支払いとして1G=1円で換算。ただし端末割賦代金等一部の費用には充当できません。」と説明されています。
説明通り、還元ポイントは端末購入時の支払いに充てることはできません。ポイント還元はサービス開始月の翌月末までに行われるものであって、購入時ではありません。その時点ではポイントは進呈されていないのですから、端末代金はそのまま支払います。もちろん一括払いだけでなく分割払いもできます。
実質価格も説明通りです。BIGLOBEの利用料金の支払いに還元ポイントを充当させたことを想定した額です。還元ポイントをBIGLOBEモバイルの月々の通信費に充当させれば、端末購入における実質的な負担額は還元ポイント分を差し引いた額と捉えてしまって構わないでしょう。
ところが、実質表記が税抜きと税込み相当額の2種類併記されていることで、若干混乱しかねません。
実はGポイントをBIGLOBEモバイルの通信費に充当させる際、通信費の税抜き額に対して行います。例えば通信費が税抜きで2,000円、税込みで2,200円だったとします。そこに1,000ポイントを充当させると、2,000円 - 1,000ポイント = 1,000円になります。しかし、実際にユーザーが支払うのは税込み額なので、消費税を加算して1,000 x 1.1 = 1,100円となります。
本来の通信費は税込みだと2,200円です。そして1,000ポイントを充当させた結果、最終的な支払額は1,100円になります。ということは、実際には1,100円安くなりますよね。
端末の実質価格表記も全く同じ理屈で、上段は端末価格(税抜き)から還元ポイントを単純に差し引いた額ですが、下段は還元ポイントを通信費に充当させた結果、実際に安くなった額(税込み)で算出したものとなっています。だから還元ポイントが20,000ポイントの端末の場合、税込み相当の実質価格では20,000円ではなく22,000円安くなっているわけです。
ただ、詳しくは後述しますが、GポイントはBIGLOBEモバイルの通信費への充当だけでなく、他社のポイントと交換したり、銀行口座への現金払い出しなども可能となっています。その場合は通信費に全ポイントを充当させる場合と比べると若干目減りします。とはいえ、他社ポイントへの交換や現金払い出しは使い道が広がって便利なので、個人的な意見にはなりますがお勧めです。実際、筆者は1万円分の「Amazonギフト券」に交換し、残りの一部をBIGLOBEモバイルの通信費に充当しました。
→「BIGLOBEモバイル」公式サイト
Gポイントの使い道
先ほど書いたようにBIGLOBEモバイルの通信費に充当させるのがシンプルですが、例えば20,000ポイント還元機種の場合、その全てを通信費で消化するには時間が掛かります。BIGLOBEモバイルの通信費は安価なので、余裕で1年以上掛かる可能性があります。そうなると、半分程度をBIGLOBEモバイルの通信費に充てて、残りは他社ポイントや現金に交換する使い道が現実的ではないかと思います。<▲図:「Gポイント」は他社ポイントや電子マネーへの交換の他、金融機関口座への払い出しもできる> |
他社ポイントへの交換は上図に掲載されているもの以外にも沢山対応しています。「ポイント交換パートナーを探す」メニューからジャンル別に探せます。「dポイント」「Tポイント」「Ponta」「Amazonギフト券」などの他、メジャーどころはほぼ全て網羅されていると思います。
使い道は実は他にもあります。例えば懸賞への応募です。Gポイント公式サイトでは、Gポイントを使って応募できる懸賞が開催され、結構豪華な景品が用意されています。高額な景品の場合は1口あたり100Gポイントなど必要なポイントが多いですが、余ったポイントの使い道としては悪くないでしょう。
<▲図:懸賞例(2021年12月20日時点)> |
Gポイントを他社ポイントや現金に交換する際には交換手数料が発生する点には注意が必要です。
具体的には銀行口座への現金交換/払い出しの交換手数料は10%です。ただし、指定サービスの利用など条件次第では一部の手数料がGポイントで還元される場合があります。多いのは5%が戻ってくる場合です。
<▲図:「ゆうちょ銀行」への払い出しの例> |
また、交換手数料の他に、交換レートにも注意する必要があります。
主だった他社ポイントは等価交換ですが、レートが若干異なるものもあります。例えば私は「Amazonギフト券」に交換しましたが、その時のレートはGポイント98ポイントが「Amazonギフト券」100円分でした。本記事執筆時点だと97Gポイントが「Amazonギフト券」の100円分になります。等価以上のレートになっていて少しおトクです。
<▲図:「Gポイント」を「Amazonギフト券」に交換する手続き例(筆者が2021年5月に申し込んだ時の画面)> |
私は2021年5月に申し込みましたが、その時は上図の通り、9,800Gポイントが10,000円分の「Amazonギフト券」に交換されました。ただし、交換手数料が5%(490Gポイント)掛かったので、最終的には10,000円分の「Amazonギフト券」を得るために10,290Gポイントを要したことになります。
いずれにしても、Gポイントは使い道に困ることはないと思います。
BIGLOBEモバイル公式サイトでの端末割引スタイルがポイント還元だという点が気になる方でも、そう気にすることはないと思います。十分使い切れると思います。
情報元、参考リンク