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「Mirabook」が+Styleで発売!スマホをPCライクに使えるノートPC型のミラーリング機器

「+Style(プラススタイル)」を運営するBBソフトサービスは30日、テラが販売するスマホ向け周辺機器「Mirabook(ミラブック)」(製造メーカー:Miraxess)の取扱いを同日より+Styleで開始したと発表した。価格は60,280円(税込、以下同)。

<▲図:「Mirabook」の使用イメージ>

Mirabookは、一見ノートPCに見えるが、モバイルディスプレイに近い。モバイルディスプレイにキーボードとトラックパッド、そして入出力端子類、バッテリーを内蔵させてノートPCスタイルでまとめたデバイスで、対応するスマートフォンとUSB Type-Cケーブル一本で繋ぐだけで、スマホをノートPCライクで使えるようになる。

<▲図:「Mirabook」の使用イメージ2。対応スマホのUSB Type-C端子に繋ぐ>

ただし、Mirabookを単にモバイルディスプレイではなく、ノートPCライクで最大限活用するためには、そもそもデスクトップモードを搭載したスマホである必要がある。具体的には「Samsung DeX」対応の「Galaxy」シリーズ、ファーウェイの「EMUIデスクトップ」に対応するスマートフォンなどだ。とはいえ、日本市場では現状、ほぼ「Galaxy」シリーズ専用機に近いと思う。

一方、ディスプレイだけを使うのであれば、「DP Altモード」に対応するスマートフォンなら利用できる。

「Samsung DeX」対応の「Galaxy」シリーズはもちろんとして、「Xperia」や「AQUOS」シリーズの一部の機種、「ROG Phone」などの一部機種ならDP Altモードを使ってMirabookのディスプレイに映像をミラーリング表示できる。ただし、単にディスプレイだけを使うのであれば、恐らくモバイルディスプレイの方が便利だろう。モバイルディスプレイの方が通常は映像入力系統を複数備えているため、モニター用途としては利用シーンが幅広い。先日InnoViewのモバイルディスプレイのレビュー記事を公開したが、InnoViewのディスプレイでもSamsung DeXを勿論利用できる。

<▲図:「Mirabook」の外観>

モバイルディスプレイでSamsung DeXを利用する場合には、別途Bluetoothキーボードが必要になってくるので、Mirabookはキーボード、バッテリー、トラックパッドが全て一つにまとまっている、という利点がある。しかも、接続用のUSB Type-Cケーブルは本体に収納できるので、その点は便利だ。また、一般的にモバイルディスプレイはキックスタンドを装備している商品が多いが、膝上など不安定な場所に置く場合にはノートPC形状の方が安定するだろう。

Mirabookには4,500mAhの容量のバッテリーが内蔵されている点も特徴。外出先でコンセントのない場所でも使える。連続駆動時間は最大約10時間とされている。

ディスプレイのサイズは13.3インチで、解像度がフルHD(1,920 x 1,080ドット)のIPS液晶。最大輝度は250cd/m2、コントラスト比は1000:1、応答速度2ms、リフレッシュレート60Hzだ。また、ステレオスピーカー(2.5W x 2)も搭載する。

ボディの素材はアルミニウムで、サイズは約320 x 220 x 15mm、重さは約1.3kgだ。

フルサイズのキーボード、トラックパッドも搭載する。また、USB Type-C(入力デバイス接続用)、USB Type-C(本体充電用)、USB 2.0 Type-A(2つ)、HDMI(出力)、SDカードスロット、3.5mmオーディオ端子も搭載する。バッテリーの充電用に、最大45W出力のUSB PD対応ACアダプタも付属する。

ディスプレイだけを利用する場合は、DP Altモードに対応していればいいので、PCでも「Nintendo Switch」でも構わない。「Nintendo Switch」もUSB Type-Cケーブル一本で映像を出力してプレイできる(ドック不要。コントローラはSwitch本体から外す必要あり)。

<▲図:「Nintendo Switch」の場合はUSB Type-Cケーブルでの映像出力ができる>

なお、記事中に掲載している写真/画像、及び+Styleの製品ページに掲載されている写真/画像では日本語キーボードではないが、実際に販売される商品のキーボードは日本語キーボードになる。写真と異なる点には注意が必要だ。また、キーボードにはバックライトも搭載されている。

Mirabookは筆者も若干仕様の異なる旧モデルを試用したことがあるので、そのレポート記事を後日公開したいと思う。あまり変わっていないのでイメージを掴む参考にはなると思う。

<▲写真:旧モデルとGalaxy S10を繋ぎ、「Samsung DeX」を起動したところ>


対応機種は下記の通り(+Styleの製品ページ記載内容)。実際には先ほど書いたように、映像出力に関してはDP Altモード対応スマホであれば、他の製品でも問題なくミラーリングできるはずだ。

「Mirabook」の対応機種(※一部のみ記載)

Androidスマートフォン

【Galaxyシリーズ】
  • Samsung Galaxy S8およびS8 +(DeX)
  • Samsung Galaxy Note 8(DeX)
  • Samsung Galaxy S9およびS9 +(DeX)
  • Samsung Galaxy Note 9(DeX)
  • Samsung Galaxy S10e、S10およびS10 + S20(DeX)
  • Samsung Galaxy Fold(DeX)

【Huaweiシリーズ】
  • Huawei Mate 10および10 Pro(EMUIデスクトップ)
  • Huawei Mate 20、20 X、および20 Pro(EMUIデスクトップ)
  • Huawei P20 およびP20 Pro(EMUIデスクトップ)
  • Huawei P30 およびP30 Pro(EMUIデスクトップ)
  • Huawei Honor Note 10(EMUIデスクトップ)
  • Huawei Honor View 20(EMUIデスクトップ)
  • Huawei Mate X (EMUIデスクトップ)

【Asusシリーズ】
  • Asus ROG Phone (モバイルデスクトップドック、TwinViewドック、WiGig®ドック)

Windows Phone

  • Microsoft Lumia 950および950 XL(Windows Continuum)
  • Alcatel Idol 4およびIdol Pro4(Windows Continuum)
  • Acer Liquid Jade(Windows Continuum)
  • HP Elite X3(Windows Continuum)

ミラーリング(映像入力)対応機種

  • Sharp AQUOS R5
  • Xperia 1 II
  • HTC U UltraおよびU11 / HTC 10
  • Razer Phone / Razerphone2
  • LG G5 / LG V34、50、605G / LG V20
  • Asus Zenphone 3 Ultra
  • Oppo Reno 10xズーム / Oppo Reno 5G
  • Black Shark2

前述したように、上記のリストに記載されていない機種でも動作するものは沢山あるはずだ。例えばGalaxyシリーズの場合は「Samsung DeX」公式サイトのFAQで最新の対応機種を確認できるが、「Galaxy S21」シリーズや「Galaxy Note 10」「Galaxy Note 20」シリーズ、「Galaxy Z Fold」シリーズでもSamsung DeXを使える。Xperiaについてもミラーリングに対応しているのは「Xperia 1 II」だけでなく、「Xperia 1 III」「Xperia 10 III Lite」「Xperia 5 II」でも利用可能だ。しかし、Xperiaシリーズのユーザーがミラーリング用途で使うのなら、一般的なモバイルディスプレイの方が向いていると思う。やはりMirabookは現状ではGalaxy及びSamsung DeXにほぼ特化した製品になると思う。

情報元、参考リンク
+Style/プレスリリース
+Style/Mirabook製品ページ
Amazon.co.jp/Mirabook MB-001

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