<▲図:「ome 5G」対応第一弾端末、シャープ製の「home 5G HR01」> |
さらに、8月27日にサービス開始となった5Gホームルーター「home 5G」の契約数が8万件に達していることも明らかにされた(home 5Gの詳細はこちらの記事参照)。
<▲図:ドコモの2021年度第2四半期決算説明資料より> |
<▲図:ドコモの料金プラン/サービス/割引ラインナップの概要(エコノミーMVNOは格安SIMとの連携> |
home 5Gはドコモの4G及び5Gに対応したホームルーターを使った通信サービスで、光回線やケーブル/ADSLなどの固定通信サービスと競合する。月額4,950円(税込、以下同)の専用の料金プラン「home 5Gプラン」を用意し、非常に魅力的な割引施策と共に提供している。その割引施策は「home 5G セット割」で、home 5Gの契約者と同一の「ファミリー割引」グループ内のスマホユーザーの対象プランの料金が永年毎月最大1,100円割引となる。「ファミリー割引」グループのメンバーが多い家庭にとっては、全体的なドコモの料金をある程度押し下げた上でhome 5Gを利用できるとあって、非常に大きな注目が集まっている。
<▲図:ドコモのスマホも利用中の場合の料金割引イメージ> |
ドコモは固定通信サービスについては「ドコモ光」を提供中だが、ドコモ光のインフラはNTT東西の光回線。一方のhome 5Gはドコモの4G、5G。全くタイプの異なるサービスだが、home 5Gは工事不要、届いて開通手続きの操作(オンライン申込の場合)をすればすぐに利用できるなどの利点もある。しかし、勿論数百GBなどの超大容量の通信を日常的に行うような使い方には光回線の方が良いと思うが、適度に動画を日々見る程度、例えば日々数GBから数十GB程度の使い方であればhome 5Gで十分賄えるだろうし、そのようなユーザーは多いと思う。何GBで速度制限が実際に掛かるのか限界を試したことはないが、相当高いラインに上限が設けられているように感じるため、ほとんどのユーザーが固定回線代わりに実用できるはずだ。
<▲図:「home 5G HR01」(シャープ製)> |
なお、ドコモ光の契約数は前年同期は680万件だが、1年で721万にまで伸びている。増加率は6%と、携帯電話における3%増と比べても約2倍の伸びを示している。背景にはコロナ禍でのテレワーク(リモートワーク)、オンライン授業などの急激な普及拡大もあるだろう。
home 5Gの第一弾の端末である「home 5G HR01」の価格は39,600円で、36回分割時の月額は1,100円だが、割引施策「月々サポート」の対象機種なので、最大36カ月に渡って毎月通信費から1,100円の割引を適用できる。すなわち、3年使うなら端末代はタダだ。加えて、「dポイント(期間・用途限定)」が15,000ポイント進呈される「home 5G お申込みdポイントプレゼント特典」キャンペーンが実施中で、この分を考慮すると、むしろ15,000円相当のプラスがあるということになる。
そこに「home 5G セット割」を加味すると、先ほど述べたように人によっては月々の家族の携帯電話料金を全体で大幅割引できるので、相当安価に導入が可能だ。