<▲図:「BALMUDA Phone」のカラーはブラックとホワイトの2色展開> |
ソフトバンク版の価格は143,280円(税込、以下同)で、SIMフリー版の価格は104,800円。ソフトバンク版の場合は「新トクするサポート」を適用可能で、その場合は端末の返却が条件だが、2年間の使用コストを71,640円に抑えることができる(※返却時期によって異なる)。
予約受付は17日から開始となっている。
また、BALMUDA Phoneを12月31日までにソフトバンクで購入し、2022年1月9日までに専用ページから応募した方に、バルミューダ公式オンラインストアで使える10%オフクーポンがプレゼントさえるキャンペーンが実施されるので、バルミューダの製品を購入予定の方はおトクだ。
BALMUDA Phoneは、ハードウェア及びソフトウェア、どちらの面でもバルミューダ独自のデザインを採用している点が最大の特徴だ。
ハードウェアは毎日使うスマホだけに持ちやすいサイズ、形状にデザインされている。このデザインは、バルミューダの代表取締役社長を務める寺尾玄氏が自ら手掛けたもの。サイズは約123 x 69 x 13.7mm、重さは約138g。5G対応スマホとしては最小級に仕上がっているというが、実際に138gという数字は相当な軽さ。背面は手のひらにすっぽりと収まるよう、曲面形状となっている。しかも、表面には特殊な仕上げが施されていて、質感も独特。独自のざらついた表面加工は、スマホを使っていくうちに徐々にすり減っていき、手になじむ質感になっていくようだ。
<▲図:背面の丸みを帯びた形状は手にすっぽりと収まりそうだ> |
また、背面には指紋認証センサーを搭載し、この部分は電源ボタンも兼ねている。コンパクトなボディながらワイヤレス充電、「おサイフケータイ」にも対応する。
ディスプレイは約4.9インチで、解像度は1,920 x 1,080ドットのTFT液晶。
寺尾氏が開発段階で最も手頃なサイズだと感じたのは4.8インチだったそうだが、全てのコンポーネントが筐体に収まらず、最終的に4.9インチに落ち着いたという。
Androidスマートフォンとしての基本スペックは、OSがAndroid 11、CPUがQualcomm Snapdragon 765、メモリは6GB、ストレージは128GB、バッテリー容量は2,500mAhだ。スペックと価格のバランスを見る限り、高価なスマホという判断になるものの、BALMUDA Phoneの価値は特徴的な独自の設計にあるため、好みが合致するユーザーにとっては唯一無二の存在として非常に高い満足感を得られることになりそうだ。一方で、BALMUDA Phoneが打ち出す特徴が好みに合わない場合には割高な製品となってしまうだろう。
ホーム画面はユーザーそれぞれが個性を出せるように背景色、パーソナルストライプ、シグネチャーをカスタマイズできるようになっている。パーソナルストライプはホーム画面に配置される2本のストライプで、この部分をスワイプすることで、よく使うアプリなどを起動できるようになっていて、勿論、起動アプリなどは自分で設定できる。
<▲図:ホーム画面のカスタマイズ例。2本のストライプ部分はアプリロンチャーの機能を持っている> |
ホーム画面だけでなく、様々なアプリも独自開発されている。
まず、スケジューラアプリでは表示範囲を1日から1年までシームレスに伸縮できるようになっている。メモアプリはトレーの中でメモの縁に色をつけて場所を移動させることができるので、メモの位置を視覚的に記憶しておけるようになっている。カメラアプリには料理モードや夜景モード、人物モードなどを搭載していて、計算機アプリでは3桁コンマ表示、億や万の漢字表示の切り替えなどもできるようになっている。
<▲図:独自アプリのイメージ> |
着信音やアラーム音などのサウンドにも注目だ。バルミューダ創業以前はミュージシャンを目指していた寺尾氏が仲間と共に作った楽曲も収録されているという。
なお、BALMUDAオンラインストア、BALMUDA The Store Aoyama、BALMUDA 松屋銀座、BALMUDA 阪急うめだ本店でSIMフリーモデルを購入した場合には、30日間返金保証のキャンペーンを利用できる。要するに1カ月間気軽にBALMUDA Phoneを試すことができる。ただし、対象期間中に申し込む必要があるので注意したい。詳しくはキャンペーンページを参照して欲しい。
Androidスマートフォンは依然としてメーカー、製品によって基本的な安定性やパフォーマンスに差がある。勿論数年前と比べると底上げされているものの、同じCPU、同じメモリ、同じ解像度のディスプレイであっても、パフォーマンスは異なっていたりする。それだけに新規メーカーの第一弾製品となるBALMUDA Phoneの仕上がりを、ひとまず1カ月間試せるというのはユーザーフレンドリーで非常にありがたい施策だ。
スマートフォンを手掛ける日本の大手メーカーは今やソニー、京セラ、FCNT(旧富士通コネクテッドテクノロジーズ)、シャープしかなく、そのシャープも今は台湾のフォックスコングループ傘下。フィーチャーフォン全盛期には数多くのメーカーが携帯電話端末を手掛けていたため寂しい状況の昨今だけに、新興メーカーであるバルミューダが新たに参入するというのは非常に嬉しいニュースだ。
寺尾氏はすでに第二弾、第三弾の開発にも着手しているとのことで今後の動きにも注目だ。