<▲図:利用できなくなる機種(KDDIプレスリリースより)> |
特に現在au 3Gサービスしか使えないガラケー(フィーチャーフォン、auケータイ)を使用中の方は自動解約になるので注意が必要だ。また、4G対応のスマートフォンであっても注意が必要な点にも気を付けたい。というのも、LTE(4G)回線を介して通話を行うサービス「au VoLTE」への対応は今や標準だが、au VoLTE登場前後の時期には非対応の4Gスマートフォンもあった。それらの機種も2022年4月以降に利用できなくなる(※もちろん端末自体は使える)。
また、UQ mobileの「VoLTE非対応SIMカード」サービスも2022年4月1日以降に同様の理由から利用できなくなる。
au VoLTE非対応機種は2012年9月以降に販売開始となっている。例えば「Xperia」シリーズの場合は「Xperia Z3 SOL26」が、「Galaxy」シリーズの場合は「Galaxy Note Edge SCL24」や「Galaxy S5 SCL23」がau VoLTE非対応4Gスマートフォンの最終モデルとなっているが、意外と今でも動く。筆者も古いGalaxy S5をまだ持っているが、意外と動く。また、Galaxy S5もそうだが、当時の機種は背面カバーを外して自分でバッテリー交換できる機種も多かった。それだけに古くなったバッテリーのみ交換して依然として使い続けている方もいると思う。
そのため、3Gサービスのみに対応したガラケーのユーザーはもちろんとして、au VoLTE非対応スマートフォン等のユーザーも注意したい。
来年4月以降もauの携帯電話サービスを継続して利用するには、5Gもしくは4Gのau VoLTE対応機種への変更が必要となるが、KDDI/沖縄セルラーではその際の事務手数料を無料とするほか、一部の機種に関しては無料交換できる措置を用意している。下記の機種への交換なら無料でできる。ガラケーを使用中の方は、「かんたんケータイ ライト KYF43」「GRATINA KYF42」ならそれほど違和感なく移行できると思う。スマートフォンへの移行については「Redmi Note10 JE」と「Galaxy A21シンプル SCV49」「OPPO A54 5G」「BASIO4 KYV47」への交換なら無料だ。
- かんたんケータイ ライト KYF43
- GRATINA KYF42
- Redmi Note10 JE
- Galaxy A21シンプル SCV49
- OPPO A54 5G
- BASIO4 KYV47
なお、2022年3月31日までに対象ユーザーが機種変更しなかった場合、auの携帯電話サービスの契約は2022年4月1日に解約もしくは一時休止となる。解約に伴う契約解除料等の手数料は掛からないし、当然解約後は月額料金も発生しない。自動解約となった場合でも、それまで使っていた携帯電話番号などの情報は一時的にKDDI/沖縄セルラーにて保管されるので、保管期間中であれば同じ携帯電話番号での再契約が可能だ。ただし、保管期間は2022年6月30日までなので注意して欲しい。すなわち、自動解約となってから3カ月間しか保管されない。
<▲図:au 3Gサービス終了に伴う対応について(KDDIプレスリリースより)> |
詳細は下記リンク先のKDDIのプレスリリースを参照して欲しい。
なお、NTTドコモとソフトバンクの3Gサービスユーザーについてはもう少し猶予がある。NTTドコモは2026年、ソフトバンクは2024年に3Gサービスを終了予定なので、それら2キャリアのユーザーはしばらくの間4G/5G対応機種への切り替えを先延ばしにできる。個人的な話ながら筆者の親も3Gケータイユーザーだが、ギリギリまで使い続ける意向を持っている。そういう方も多いと思うものの、多少余裕を持って機種変更する方がいいだろう。