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| ＜▲図：「Speed Wi-Fi HOME 5G L12＞ |
また、同社はホームルーター型の新製品となるSpeed Wi-Fi HOME 5G L12に加えて、モバイルWi-Fiルーター型の「Speed Wi-Fi 5G X11」を10月15日にリリースする。約1ヶ月ほどSpeed Wi-Fi 5G X11の方が先行して販売開始となる。
ホームルーター型の現行の最新モデルは「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」（ZTE製）。
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| ＜▲図：「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」＞ |
このSpeed Wi-Fi HOME 5G L11と比べた違いが気になると思う。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12は現行モデルのL11と、モバイル通信の理論的最大速度に関しては同じ。どちらも4G LTE、5G、WiMAX 2+に対応し、下り最大で2.7Gbps、上り最大183Mbps。Wi-Fiも、双方ともWi-Fi6までサポートする。IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax（2.4GHz/5GHz）準拠。
ただし、Wi-Fiの細かな性能はSpeed Wi-Fi HOME 5G L12の方が強化されている。
まず、Wi-Fi6 4ストリームに対応し、最大2.4GbpsでのWi-Fi機器間通信が可能だ。Speed Wi-Fi HOME 5G L11は最大で1.2Gbps。現時点でWi-Fi6対応のPCやスマホ、タブレット、テレビ、ゲーム機などを数多く持っているユーザーは少ないかもしれないが、いずれ増えることは確実なので、将来を見越してWi-Fi性能が強力なのはホームルーター型製品としては大きな魅力。
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| ＜▲図：4ストリームについて＞ |
また、同時接続可能台数も最大40台と、Speed Wi-Fi HOME 5G L11と比べて10台多い。ただし、2.4GHz接続で20台、5GHzで20台なので、その点には注意が必要だ。
さらにWi-Fiのビームフォーミング、バンドステアリングにも対応している。ビームフォーミングは家の中で位置が固定されず移動する傾向の強い機器との通信に良い。スマホ、タブレット、ノートPCなどで安定した通信が可能。バンドステアリングは、いちいち2.4GHz帯と5GHz帯をスマホやタブレット等のWi-Fi設定でユーザー自身が繋ぎ直さずとも、状況に応じて2.4GHz帯と5GHz帯を切り替えてくれる機能。もちろんオン/オフは自由だ。
そして、複数台のWi-Fi機器との通信を遅延なく安定して行える「直交周波数分割多元接続（Orthogonal Frequency-Division Multiple Access）」（略称：OFDMA）に対応し、Wi-Fi5の「OFDM」のように1通信で順次通信を行うのではなく、1通信で複数台に同時通信できるので、端末が多く込み合った状態での通信効率が向上する。
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| ＜▲図：「OFDMA」について＞ |
ただし、いずれの機能もクライアント機器側もその機能に対応している必要がある。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12の本体サイズは約101 x 179 x 99mmで、重さは約446g。
SIMカードサイズはnano SIMで、購入時に配布されるカード形式は「au Nano IC Card 04 LE U」。SIMロックは掛かっていない。
有線LANポートは2つ搭載している。
カラーバリエーションはホワイトのみ。
デザインはSpeed Wi-Fi HOME 5G L11の丸みを帯びた形状とは異なる。Speed Wi-Fi HOME 5G L12では5角形のデザインを採用している。遠目から見た印象には大差ないほどの違いながら、好みは人それぞれ異なると思う。
しばらくの間はSpeed Wi-Fi HOME 5G L11も併売されるだろうが、いずれSpeed Wi-Fi HOME 5G L12に完全に切り替わると考えられるので、Speed Wi-Fi HOME 5G L11の方がキャンペーン等で圧倒的に安価な場合、かつ、家で使うWi-Fiクライアント機器が少ない場合、例えばスマホ、パソコン、ゲーム機等、せいぜい数台程度なのであればSpeed Wi-Fi HOME 5G L11で十分かもしれないので、Speed Wi-Fi HOME 5G L11の在庫がある内に購入するのも悪くないかもしれない。しかし、スペックを見る限り、Speed Wi-Fi HOME 5G L12登場後に価格やキャンペーン特典に差がないのであれば、L12を選ばない理由はほとんどないだろう。
