<▲図:「motorola edge 20」> |
価格はmotorola edge 20が54,800円(税込、以下同)、motorola edge 20 fusionが43,800円だが、例えば格安SIM/スマホサービス大手の「OCN モバイル ONE」(goo Simseller)ではそれぞれ順に33,192円、25,569円で販売することを明らかにしている。しかもMNPなら最安でmotorola edge 20が16,692円~、motorola edge 20 fusionが9,069円~の安価な設定となっている。
他にも「IIJmio」「ひかりTVショッピング」辺りでは安価に入手できるかもしれないので要チェックだ。
motorola edge 20について
motorola edge 20の概要
motorola edge 20は、モトローラ史上最薄・最軽量の5G対応スマートフォン。<▲図:「motorola edge 20」> |
本体サイズは約163 x 76mmで、厚さは最薄部が6.99mm、重さは約163g。それでいて約6.7インチのディスプレイを搭載する。しかも、ディスプレイはリフレッシュレート144Hz対応、解像度2,400 x 1,800ドットの有機ELで、HDR10+対応に加え、DCI-P3(デジタルシネマ規格-P3)対応と、非常に優れた描画能力を誇る。むしろ薄さや軽さよりもディスプレイの性能の方がPRポイントとして大きいかもしれない。
<▲図:左側面と右側面。左側面には「Google アシスタントキー」を搭載する> |
OSはAndroid 11、CPUはQualcomm Snapdragon 778Gで、メモリは6GB、ストレージは128GB。ハイエンド端末と比べると、CPU、メモリ周りは適度なグレードに抑えられていて、いわゆるミドルエンドスペックだが、基本的にこのクラスはストレス無く動くので、多くのユーザーにとって十分以上のパフォーマンスを提供してくれるはずだ。
SIMカードはnanoSIMサイズで、2スロットあり、「DSDS」対応だが、併用時は5G+4Gとなる。SIMカードスロットはmicroSDカードには対応していないし、別途用意されている訳でもないので、microSDカードは使えないという点には注意したい。
対応するモバイル通信方式/バンド(周波数帯)は下記の通り。
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n28/n38/n41/n66/n77/n78
- 4G:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B18/B19/B20/B26/B28/B32/B34/B38/B39/B40/B41/B42/B43/B66
- 3G(W-CDMA):B1/B2/B4/B5/B8
Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(2.4GHz/5GHz)準拠で、Wi-Fi 6Eまでサポートしている。Bluetoothは5.2対応。
生体認証は顔認証に加えて指紋認証に対応する。
バッテリー容量は4,000mAhで、急速充電は最大30W対応。本体パッケージに30W対応の「30W TurboPower チャージャー」が同梱される。
<▲図:上面と下面> |
オーディオに関しては若干残念だが、スピーカーはシングルスピーカー仕様なので音楽や動画、ゲームを楽しむ際はヘッドホンやイヤホンの方が高音質で楽しめていいだろう。とはいえ、3.5mmオーディオ端子が搭載されていないので、3.5mmコネクタの有線ヘッドホンやイヤホンを使用する際には付属の3.5mm - Type-C変換ケーブルなどが必要になる。
そしてmotorola edge 20ではカメラに注力されている。
<▲図:背面> |
フロントカメラは約3,200万画素のシングルカメラ、アウトカメラは3眼構成で光学3倍ズームにも対応する。
アウトカメラは上から順に、1,600万画素の超広角119.2度、F2.2のマクロカメラ、約10,800万画素でF1.9のレンズを採用するメインカメラ、約800万画素でF2.4、光学3倍ズーム対応の望遠カメラで構成される。デジタルも含めると最大で30倍のスーパーズームが可能。
<▲図:アウトカメラは3眼構成となっている> |
動画では4K UHD(30fps)での撮影に対応する。
やはりモトローラらしく、ピュアでシンプルなAndroidスマートフォンとなっていて、motorola edge 20でも余計なプリインストールアプリが排除され、クリーンなAndroid端末として使用できる。
モトローラの「moto e」シリーズや「moto g」シリーズの低価格モデルにはディスプレイ解像度がHD+の製品も多いが、motorola edge 20は高解像度・高性能、色域が広い有機ELが採用されている上、格安SIMでは低価格での購入も可能なので、かなり魅力ある製品だと言えそうだ。
motorola edge 20 fusionとの違い
同じmotorola edge 20シリーズながら、motorola edge 20とmotorola edge 20 fusionはいくつかの違いがある。グレードが上なのはmotorola edge 20で、若干下の製品がmotorola edge 20 fusionだが、部分的に上の項目もある。<▲図:「motorola edge 20 fusion」> |
まず、ディスプレイサイズはどちらも6.7インチで、解像度も同じで、HDR10+やDCI-P3対応なども共通しているが、リフレッシュレート対応が異なる。motorola edge 20 fusionでは144Hzではなく最大90Hz対応。また、ボディサイズも少し異なる。motorola edge 20 fusionは約166 x 76 x 8.25mmで、重さは約185g。motorola edge 20に対して幅は同じだが高さが3mm、厚さが1.26mm大きい。重さは約22g大きい。
サイズ差に比べて重い理由はバッテリーだと考えられる。motorola edge 20のバッテリー容量は4,000mAhだが、motorola edge 20 fusionは5,000mAhだ。日頃からスマホのバッテリーがあまり持たない傾向のある方は、motorola edge 20 fusionの方が良いという可能性もある。ただ、CPUの省電力性能にも関わってくるので、実使用時間の差はバッテリー容量差ほどはないかもしれない。motorola edge 20 fusionではMediaTek製のDimensity 800Uを採用する。
Dimensity 800Uは、Snapdragon 778Gと比べてCPU性能もGPU性能も劣るが、Snapdragon 6xxシリーズクラスの性能はあるので、実用上、大抵の用途でパフォーマンス不足を感じるシーンは少ないと思う。メモリは6GB、ストレージも128GBある。
そしてアウトカメラの構成が異なる。
アウトカメラが3眼なのは共通だが、並びも違えば構成も異なる。motorola edge 20 fusionには約1,600万画素ではなく約800万画素の超広角/マクロカメラ、約10,800万画素のメインカメラ、約200万画素の深度カメラが搭載される。望遠カメラの代わりに深度センサーが搭載されている点と、超広角/マクロカメラのセンサー画素数が半分の約800万画素となっている。また、レンズも微妙に違うようだ。ただ、望遠カメラが必要かどうかは人それぞれだし、深度センサー搭載を好む方もいると思う。カメラに関しては、性能云々よりもタイプが違う、という表現の方が正しいだろう。
また、motorola edge 20 fusionはWi-Fi 6には非対応。
基本的にはmotorola egde 20の方がスペック的に上のグレードの製品ということにはなるが、前述の通りタイプの違いと捉えられる部分もあるし、選択の判断基準はその辺りと価格になると思う。
販売チャネル、価格とキャンペーン
motorola edge 20の販売チャネルは過去のモトローラのスマートフォンとほぼ同じ。複数の格安SIM/スマホサービス各社、量販店、通販サイト、そしてMotorolaの公式通販サイト「MOTO STORE」で販売される。MOTO STOREでの価格は54,800円だが、すでに「OCN モバイル ONE」(goo Simseller)では音声通話SIM付での価格が33,192円、MNPの場合は18,892円、さらに「ABEMAプレミアム」に同時加入すれば16,692円になることが明らかにされている。「OCN モバイル ONE」での発売日時は22日11時だ。また、おそらく「IIJmio」でも割引販売が行われることが予想される。量販店や通販に関しては「ひかりTVショッピング」が格安SIMとのセットなどでおトクに買えるかもしれない。また、ビックカメラ、ヨドバシ、ヤマダ電機などの家電量販店でもポイントなどに注目だろう。
主な量販店、通販サイトは下記の通り。
- MOTO STORE/motorola edge 20製品ページ
- Amazon
- e-TREND
- ひかりTVショッピング
- murauchi.com
- 楽天市場
- エディオン
- ケーズデンキ
- ジョーシン
- ノジマ
- ビックカメラ
- ヤマダデンキ
- ヨドバシカメラ
カメラ作例
モトローラ・モビリティ・ジャパンがmotorola edge 20の発表に合わせて実際に端末で撮影したカメラ作例をプレス向けに公開しているので、その中から幾つかピックアップして掲載したい。なお、写真は記事掲載にあたってサイズを縮小しているので、その点はご了承頂きたい。●アウトカメラ/約1億800万画素のメインカメラでの撮影例
<▲写真:アウトカメラの約1億800万画素のメインカメラでの撮影例> |
●フロントカメラでの撮影例
フロントカメラのセンサーも約3,200万画素で、レンズの性能も悪くないようで、クオリティの高いセルフィー撮影が可能。
<▲写真:フロントカメラでの自撮りの例1> |
<▲写真:フロントカメラでの自撮りの例2> |
●アウトカメラでのポートレート撮影例
<▲写真:アウトカメラでの「ポートレート」撮影例> |
●アウトカメラでのマクロ撮影例
<▲写真:アウトカメラでのマクロ撮影例> |
●アウトカメラでの通常撮影例
<▲写真:アウトカメラでの通常撮影例1> |
<▲写真:アウトカメラでの通常撮影例2> |
<▲写真:アウトカメラでの通常撮影例3> |
<▲写真:アウトカメラでの通常撮影例4> |
●アウトカメラでの通常撮影と超広角撮影、光学3倍ズームの撮影例
<▲写真:アウトカメラでの通常撮影例5> |
<▲写真:アウトカメラでの通常撮影例5と同じ場所で超広角撮影した場合> |
<▲写真:アウトカメラでの通常撮影例5と同じ場所で光学3倍ズームで撮影した場合> |