<▲図:「Lenovo TAB6」のカラーはアビスブルーとムーンホワイトの2色> |
Lenovo TAB6は2019年9月発売の旧モデル「Lenovo TAB5」から様々な点で進化している上、ベゼル(ディスプレイ周辺の額縁部分)が狭く、垢抜けてスタイリッシュなデザインとなっているため、多くのユーザーが惹かれる製品になるかもしれない。一方で、グレードダウンしている点もあるので注意も必要だ。
<▲図:「Lenovo TAB6」は垢抜けた綺麗なデザインも魅力> |
本体サイズは約244 x 158 x 8.3mmで、重さは約498g。
ディスプレイは約10.3インチで解像度が1,920 x 1,200ドットのTFT液晶。
旧モデルのLenovo TAB5は約242 x 167 x 8.1mmで、重さ約494g。ディスプレイは約10.0インチ、解像度1,920 x 1,200ドットのIPS液晶。
<▲図:「Lenovo TAB5」> |
Lenovo TAB5から若干ディスプレイサイズが大きくなるも、本体サイズは長辺側が2mmのサイズアップ、短辺側は9mmのサイズダウン、重さは4g増。ディスプレイが大きくなった割に短辺側が短く、ベゼルが狭くなっている。しかし、それよりもディスプレイパネルがIPS液晶からTFT液晶になった点は気になるかもしれない。TFT液晶でもモノによるが、基本的にはIPS液晶よりも視野角が狭いため、Lenovo TAB6のディスプレイがどの程度の描画性能なのか、実機を確認してからの購入がいいかもしれない。
OSはAndroid 11。CUPは、Lenovo TAB5では「Qualcomm Snapdragon 450」だったが、Lenovo TAB6では「Qualcomm Snapdragon 690 5G」とグレードアップしている。メモリも3GBから4GBに、ストレージも32GBから64GBに増量されているので、基本的な体感パフォーマンスは向上しているはずだ。
バッテリー容量も7,000mAhから7,500mAhに増量されている。それでいて前述したように本体の重さは約4gしか増えていない。
モバイル通信でもLenovo TAB5は4Gまでだったが、Lenovo TAB6では4Gと5Gに対応し、5Gでは下り最大1.8Gbps、上り最大110Mbpsに対応する。4Gに関してもLenovo TAB5は下り最大112.5Mbpsに留まっていたが、Lenovo TAB6では下り最大695Mbpsまでサポートする。
Lenovo TAB6の国内対応通信方式/バンド(周波数帯)は下記の通り。
- 5G:n3、n28、n77(3.4GHz)、n77(3.7GHz)
- 4G(FDD-LTE):B1、B3、B8、B28
- 4G(TDD-LTE):B41、B42
- 3G(W-CDMA):900MHz、2.1GHz
SIMカードのサイズはnanoSIMで、SIMロックは掛かっていないので、通信方式さえ対応していれば他の通信サービスで利用しても構わない。ソフトバンクでは「LINEMO」での利用も可能だ。もちろん、家でしか使わないのであればWi-Fiだけで運用してもいいだろう。
防水はIPX3、防塵はIP5X相当。Bluetoothは5.1対応、オーディオはハイレゾ対応、外部メモリは最大2TBまでのmicroSDXCに対応する。
Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)準拠。テザリングも利用可能で、同時接続可能台数は16台まで。
<▲図:「Lenovo TAB6」の側面> |
カメラは背面に約800万画素、前面に約800万画素のものを搭載する。
機能面では、Lenovo TAB5がワンセグ/フルセグに対応していた一方、Lenovo TAB6では非対応になった。ただ、Lenovo TAB5のワンセグ/フルセグ機能は決して電波の掴みが良いとはいえないため、Lenovo TAB6との違いにはカウントしにくいかもしれない。また、テレビ番組を視聴する手段はレコーダーを使うなど、様々な手段があるので、気にしない方は全く問題ないだろう。しかし、ワンセグ/フルセグ非対応という点には一応注意して欲しい。
また、Lenovo TAB6にはLenovo TAB5と同様、未就学児向けの「キッズスペース」が搭載されている。キッズスペースは、子ども専用モードで、Googleの「ファミリーリンク」を利用することで、コンテンツの管理や使用時間の制限なども手軽にできる。
<▲図:「キッズスペース」のイメージ> |
さらに、小学生以上を対象とした「学習モード」も搭載する。
<▲図:「学習モード」のイメージ> |
ちょっとした仕事等にも便利に使える「PCモード」も搭載されている。PCモードでは、画面分割等で複数のアプリを使う際の使い勝手が向上する。
<▲図:「PCモード」のイメージ> |
また、DisplayPort Altモード対応で、USB Type-C端子からの映像出力もできるので、動画配信サービスをテレビで視聴する際の端末としても使える(※ケーブルは付属しない)。
<▲図:「DisplayPort Altモード」対応でUSB Type-C端子からの映像出力が可能(※USB Type-C to DPケーブルなどの対応ケーブルが別途必要> |
カラーバリエーションはアビスブルーとムーンホワイトの2色。
<▲図:「Lenovo TAB6」のアビスブルー> |
<▲図:「Lenovo TAB6」のムーンホワイト> |
なお、Lenovo TAB6の本体価格は36,720円だが、「トクするサポート+」を適用して、25ヶ月目に返却した場合の約2年間での実質的な使用コストは18,360円になる。一方、旧機種のLenovo TAB5は現在も販売中で、価格は25,200円なので、場合によってはLenovo TAB5を選びたくなる方もいると思う。
ただ、Lenovo TAB5はOSが発売時のAndroid 9で止まっている上、基本スペックは大部分がLenovo TAB6の方が上なので、Lenovo TAB6の方が基本的なストレスは少ないだろう。